麻雀の神様、阿佐田哲也です。これはペンネームで「朝だ、徹夜」から来ているとか。
ちなみに、色川武大という名は博打以外の純文学と使い分けています。わしゃあ、アサテツの方しか全作は読んでませんが。
麻雀の闘牌シーンはオカルトが満載の前時代的なものですが、ヒリヒリとする臨場感はまさに、その世界に身を置いていたゆえ!と思わせます。想像だけど…。
あと、どの作品でも、博打の空しさというか無常感が漂っているんだよな。パチンコはもっと小市民的な種目というか遊技だけど、長年やっていると、そういう物を感じる。共感というとおこがましいものの、自分は何とも言えない感傷に浸ったりするのです。
代表作はやっぱり上の「麻雀放浪記」だと思いますが、時代がもっと後の「ドサ健バクチ地獄」、老いた坊やテツが登場する「新麻雀放浪記 巳年生まれのフレンズ」、コメディータッチ風味を加えた「ヤバ市ヤバ町雀鬼伝」も面白いです。