村上龍です。ある時期まではヒリヒリと刺激的な小説を多く発表してました。デビュー作の「限りなく透明に近いブルー」からSMを扱ったシリーズの「トパーズ」から「イビサ」あたりまで。
その中では、ミステリー要素が強い「コックサッカーブルース」というのが好きだったなあ。
のちに社会情勢とコミットするような作品を次々と書きだし、「13歳からのハローワーク」とかはヒットしました。
同じ村上姓で、村上春樹と比べられたりした時代もあったけど、まあ全然別物ですね。
個人的には高校生で読んだ「風の歌を聞け」以来、村上春樹の方はどうも性に合わない。文章を味わう資質が、自分には欠けているんだと思う。
「これを読め」とすすめるには、良い作品が多すぎるのだけれど、パチプロ仲間にも評判が良かった「5分後の世界」を挙げておきましょう。続編の位置づけをされている「ヒュウガウィルス」は響かなかったけどね。