ざっとホールを眺めていて「ボーッと小役を数えてんじゃねえよ」と思ってしまうことがあります。やれ「小役確率だけは設定6だな」とか「おそらく中間設定だな」とか言っているスロッターのなんと多いことか。しかし、マコちゃん(精神年齢5歳)は知っています。
確率通りに引けることなんて、ほとんどないことを。
チコちゃんモードは書きにくいので普通に直します(笑)。先に言っておきまずが、小役を数えたりして設定推測をすることが無意味ということではありません。数字を過信しなさんな……という話です。
読者さんの中で、全設定共通の確率のものも数えている方はいらっしゃいますか?
代表例は多くの機種のリプレイですね。ジャグ系など完全ノーマルタイプや、内部的にボーナスを隠し持っているAT機の”通常ゲーム“はリプレイ確率が変化しません。その確率は、遊技機規則によって1/7.3以上と定められています。旧基準5号機ATは1/4程度だったりしますが、アクセルATからは1/7.3に。ノーマルタイプもちろん1/7.3です。
プログラム解析がなかったり遅かった時代は、新機種が出ると小役確率などを実戦で推測する作業が必要でした。このときにリプレイも数えていましたが、5000Gほど回して1/7.3になることがまったなんて、ほっとんどなかったんですね。1998年〜2000年頃の『パチスロ必勝ガイド』をお持ちの方は、ちょっと見てみてください。ガイドの実戦値計算はリプレイ確率も補正していなかったはず。1/7.3どころの騒ぎじゃないズレ方をしている機種も多く見つかることでしょう。。
同じ施行回数であれば、サイコロで1が出る1/6よりもコイン裏表の1/2のほうが近似値に落ち着きやすい。このように確率分母(1/7.3なら7.3の部分)の数字は大きくなるほど暴れやすい傾向にあります。ボーナスやレア小役の確率と比べたら、リプレイの1/7.3なんて、まだ落ち着きやすい数字ですよね?
私の体感ですと、1/7.3の近いところに落ち着くには8000G程度では足りません(笑)。これを痛感し、踏まえて数字と付き合えているか。これによって勘違いも減るでしょうし、予測が外れた際の納得度も増すかと思います。
正直ね、ボーナスが当たらなくても小役だけで推測できるなんてレアケースですよ。どの機種も設定差のある部分を取り上げて「数えなさい」と解説されます。私もページ作りで数値を掲載していましたが、ほかに書くことがないからということも多々。2000G程度ではわからんよ……とかも書きましたけどね。
世の中は低設定のほうが圧倒的に多いんです。その低設定をいかに稼働させるか。そればかりメーカーは考えているんです。そんな簡単にわからんですよ(笑)。レア小役の合成確率が、1/40〜1/50と6段階設定で均等にあったとしましょう。8000G回して1/45だった場合、設定1〜6まで可能性はどれも現実的に残ります。
こう考えると、短時間実戦などの小役カウントは意味ないように感じられてしまうかもしれませんね。そうではありません。何度も通うホールであれば、その機種のデータ全部を足してみましょう。ビッグデータは平均設定などの推測に繋がるかもしれません。
オッサンたちは、1/240に対する感覚に長けています。昔の機種はノーマルばかりで、設定6のBIG確率の上限が1/237だったので体感として染み付いているのです。いまは設定公開とかも禁止されていますし、ボーナス確率などのスペックも様々。ジャグ系やハイビスカス系など打ち込んでいる方々は、そのスペックが“永遠の基準”になるんでしょうけれども。
ただ、普通にいろいろな機種を打っていると「この設定でもこうなるんだ」という経験値が不足してしまうんですね。確定演出が出て初めてわかるくらい。でも、そうなったらブン回しのために小役カウントをヤメてしまったりして。なので、どの状況でもできる「リプレイカウント」をやってみましょうと提案しているんです。それでも驚くほど暴れることがありますから。その日に勝つのではなく、次からの勝率を上げるための自分磨きです。
ちなみに。ボーッと小役をカウントして、やれ「チェリーは設定6でベルは2だな」とか深く考えず、ボーッと大手誌サイトの設定推測ツールにブチ込むのが大正解。ちゃんとトータルで計算してくれています。
多くの推測ツールは6台ジマのオール設定で計算されています。しかし、ベタピンのホールでは、いくら小役をヒイたところで設定6の可能性はありません。設定配分をどのように考慮すべきか。この次の課題が気になってきたら、ワンランクアップではないでしょうか?