最近は緩い話が多かったので、今回は少し真面目な話を。

この夏に参議院選挙が行われますが、それに合わせて業界内で動きが出ました。

業界団体で特定の議員を支援して、国会にパチンコ業界の声を届けよう…という動き。

いわゆる「族議員」を作る動きです。

 

族議員とは何か…大雑把に言うと特定の業界団体のために法律作成や政策調整をする議員です。

特定の業界の声を聞き、法律に反映させることでその業界をより盛り上げようと。

また、議員の側はその業界の後押しで票を獲得して選挙を有利にする狙いがあります。

 

パチンコ業界は色々な問題に直面していますが、そこで出されている対策は見当違いに見えるものが多いです。

パチンコ業界に詳しくない人が法律や政策の決定をしていることで起こる悲劇ですね。

また、法律に明示されていないことも自主規制の名のもとに強制される理不尽も散見されるため、きちんと知識を持った人が業界の代弁者として国会にいることはとても重要なことだと思います。

 

こう書くと特定の団体に肩入れする議員を作るのは、ずるいのではないか…と思うかもしれません。

しかし、国のあらゆることを話し合う国会で特定の業界の事情を全ての議員に把握してもらうのは不可能です。

そして、何もしないでいたら問題が解決しない見当違いの方向で法律や政策ができてしまうかも…それは業界の人にもそれ以外の人にも全く利益がありません。

 

例えば、少し前にノースカロライナ州で「出生証明書と同じ性別のトイレの使用しか認めない」という州法が制定されました。

多数の人はなんのことかと思うかもしれませんが、これはLGBTに関する問題の一つです。

 

性同一障害で出生証明書の性別は男性、精神的には女性として生きている方が、女性トイレを使いたい。

しかし、見た目は男性なので女性トイレを使うと女性から冷たい対応をされる。

また、性同一障害を偽って覗き目的で女性トイレに入る男性も出たために、こういった法律が作られましたが、この法律はLGBTに対する配慮のなさから大きな反発を生みました。

 

では、どうするべきだったのか。

例えばLGBTのために専用のトイレを作ってはどうでしょうか…?

もちろんこれを歓迎する人もいるでしょうが、これはそのトイレを使うことで性的少数者であるLGBTであるとカミングアウトするに等しいです。

時に偏見や差別に合ってしまうLGBTの方にとって、これも負担になります。また、新しいトイレを作る財政的な負担も大きいでしょう。

 

最近の風潮として多いのは「ジェンダーフリー」という、どちらの性別の方も好きなトイレを使ってくださいという考え方。

関西方面ではこれへの理解が大きく、公共施設でも適用されています。

性的少数者に対して、理解をする…けれど過度な配慮をしないことが、軋轢も生まず、無駄な予算も使わずに済むようです。

 

皆さんはこの問題を知っていましたか? 

また、こういったことを把握している議員の方はどれほどいるか…問題の把握、解決は業界の当事者でないとなかなか難しいと思います。

パチンコ業界についても同じで、俗に言うギャンブル依存症問題(パチンコ障害問題)も、ただしく認識して対策を話し合ってくれているのはどれほどか。

間違った認識、対策で見当違いの方向に業界が進まないためにも、おだち源幸(もとゆき)さんには頑張って欲しいですね!(ここでようやく名前を出す)

 

次回は告示前の6月末に、今回の続きを書きたいと思います!!