朝9時、先日のコメント欄の仕様変更により、悠遊道の執筆陣や運営さんらが新しい仕組みについての確認などをしている

 

そんなやりとりがスマホの表面にポンポンと浮び上る中、ポチは頭にタオルを巻いて、なぜかお隣の県に車を走らせている

 

古い知人の友人に、絵画を生涯の仕事とする作家先生がいるのだが、春先に食事をする機会があり、そのときの話で、猫の手も借りたい作家先生と、パチを休む口実が欲しいポチの利害が見事に一致し、今回、社会勉強として、お手伝いすることになったのだ

 

じつはポチの故父親は絵描き(自称)であり、絵のお手伝いはお手の物

 

お酒を買ってきたり、注いだり、煙草が切れれば猛ダッシュ、任せてくださいと自信満々に引き受けたのである

 

ただ、冷蔵庫からビールを持ってきては、2時間かけてドラ〇もんの一巻、153回目の読み直し、煙草に火をつけては、154回目の読み直し、そんな小学生低学年のお手伝いと、おっさんに求められるものが一緒のわけがない

 

ガチガチに固まったペンキの蓋を鉄のヘラでゴリゴリと開けたり、荷物運びに脚立の設置と、なれぬ力仕事を、一般の成人男性の倍の時間をいただきながら、すすめてゆく

 

もう無理っすもう無理っす、と情けない泣き言を延々と呟き、作家先生を呆れさせるも何とか準備完了

 

作家先生の作業を暇そうにほげーっと眺めていると、やってみる?と筆を渡される

 

まじ無理っすまじ無理っす、と固辞したものの、ならば枠はやってあげるから、その中を埋めるだけなら簡単だろうと、よい子のぬり絵業務をいただく

 

だが、疲れたからもういいかな、と思う頃合になると、次はこうやろう、そこはあーしようと、指令が飛んでくる

 

最初は優しかった作家先生だが、雑に作業してちっと枠をはみ出すと、「次やったら殴るよw」と拳をグーにして、鉄拳制裁のプレッシャーをかけてきている

 

楽しいはずのぬり絵の時間は、いつの間にかスパルタ調に変っている

 

大人の策略おそるべし

 

といっても、枠の中のぬり絵もポンコツのポチには難しく、ある程度いったところで「あ、そこは重要だから自分でしようかな。休憩していいよ」とお役御免をいただきました

 

その後、作家先生のお仕事を拝見しながら、簡単な雑務をこなし無事二日間の社会経験終了

 

帰宅して、作業で汚れた服を洗濯機に放り込んで、風呂に入り、この二日のことを思い返しながらこれを書いている

 

ただいま7月13日(木)0:05

 

貴重な体験させてもらったなあと、感心しながら、先ほどからスマホにチラチラ映る悠遊道の連絡網

 

その都度、脳裏にチラつく、今週末までにあげなきゃいけないコラムが終わってないという恐怖の現実

 

寝て起きたら、なかったことになってたり…