ぼくのかんがえるさいこうのぱちすろ()

 

ぼくのかんがえるさいこうのせかい()

 

まぁこんな感じでネット上で蔑称のように使われる皮肉。()は(笑)から笑を抜いて失笑的な。

 

パチスロなんかでもよくあるのですが、演出や出玉性能に関してあーしたらいい、こうしたらいい、と素人さんは好き放題言う訳です。が、やはり色々な制約の中で実現できない事もあったりして、そちらから言わせると貴様ら素人に何が分かる!というのが相手方の理屈。

 

今回のパブコメの件、どうにも自分自身をそんな風に感じてしまって、一応この1ヵ月くらい真剣に色々と調べた上で下記のようなパブコメを提出しました。

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今回の規則改正が依存症対策に主眼を置かれたものである事を前提に2点申し上げます。

 

●別紙3-(1)及び新旧対照表内 回胴式遊技機について

 

出玉規制と依存症対策は原則一致する事はありません。アメリカでペニースロットが流行った際に依存症が増えたように、射幸性と依存症者の増減はイコールではないからです。
とは言え現行の遊技機の一部がギャンブル性が高いのも事実で、射幸性を落とす事自体には賛成です。
その上で警察庁には適正な試験基準を設けて頂きたい。

 

具体的な指摘としては、パチスロにおける1時間の遊技回数基準が400回というのは少なすぎます。仕様上MAX800回以上プレイできるようになっており、実際に遊んでいる人でとりわけ夢中になっている人程、早く遊技する傾向があります。
今回の改正案ではメダルの増減率についての上下幅が改訂されておりますが、早く(多く)プレイすればするほど時間あたりの「出率幅」は下がっても「枚数幅」は上がります。
射幸性と落とす為と言うならば遊技結果に直結する「枚数幅」の方を本来重視すべきで、仕様上可能な最大回数である800回強を基準に1時間あたりの出率基準を設けるべきです。

 

なぜ400回が1時間あたりの遊技回数なのか。適正な1時間の遊技回数は何回なのか。再検討し、それに沿った基準へ変更すべきと考えます。
個人的には600~700回程度が平均的な遊技者の1時間あたりのプレイ回数と考えており、実情にも合わない、仕様上の上限にも合わせていない400回という数値を見直すよう強く求めます。

 

●別紙3-(3)について

 

今回の規則改正の柱にあたる依存症対策に繋がる事項が実質この一文のみで、その内容について業界任せとするならば、その場しのぎの対策を繰り返すばかりで依存症対策が効果的に進むとは思えません。
それはこれまでのパチンコ業界を見ていれば明らかです。
社会的・政治的情勢からいっても、より強い対策案を警察庁と業界が一丸となって自ら推し進めるべきであり、そうでなければより一層警察庁・業界の双方へ風当たりが強まるばかりです。

 

具体的にはRSNを始めとする依存症のサポート体制をより拡充する事を努力義務ではなく強制力をもった規則へ改正すべきと考えます。
例えばメーカーの生産台数・パチンコ店の設置台数別にそれぞれ依存症対策への拠出金を強制的に徴収し、それを資金にRSNと行政、民間の支援団体、医療組織等が連携し各都道府県に最低1つは依存症対策の窓口を設けるなどが考えられます。

 

とは言え、これらは国家公安委員会規則のみで制定できる話ではありませんので、規則改正の内容提言ではありませんがが、より実行力のある依存症対策を具体的な制度として盛り込めるよう、警察庁が政府に対しても旗を振るべきですし、それが出来るのは業界を所管する警察庁しかありません。業界及び警察庁の皆様が誇りを持ち、健全な遊技としての環境整備をしていると胸を張って言えるよう、カジノから始まった一連の流れをチャンスと捉え、より良い方向へ進んでいかれる事を期待しています。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで(原文ママ)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二個誤字があるところもママ掲載w読みやすいよう改行だけ変えてますが。

 

実際、きちんと調べていくと分かっていなかった事が多いのを痛感する中で、無い頭をひねり倒して出したボクなりの結論です。ギリギリ提出になったのは夏休みの宿題を後回しに的なアレではなく、ギリギリまで情報を集めた上で考えたかったから。

 

今回取材を進めていく中で、パチ屋に出入りするようなチンピラ風情なんぞ屁でもないレベルの怖い人たちが絡んでいる部分も見えてきたり、素人さんが気軽に口を挟めるようなレベルの話ではない事も分かりましたが、そこはそこ、これはこれ、って事で身の丈を弁えて素直に感じた事をパブコメに書きました。

 

それが分かった事も個人的には収穫の一つですね。

 

ちなみにパブコメを提出したらこんな番号が出てきました。

 

 

これ、前半は日付で後半の数字は投稿件数ですかね?まさかこれを提出した8/9の12時の段階でこの日のみの件数だとは思えませんし。

 

だとするとギリギリ提出となったこの時点で総数44万件ちょい。これが多いのか少ないのかは判断しかねますが、民意の吸い上げとしてのサンプル数としては十分すぎる数字でしょう。以前、POKKA吉田さんがひやまっちさんとの対談動画内で「警察庁の人は必ず全部の意見に目を通す」と仰っていました。

今回もそうなら担当者の人死んでまうw超大変wwww

 

せっかく難関の国家公務員試験を突破して警察庁に入ったのに、こんな仕事をやらされるなんて……と思っている官僚の皆様が何人いるか分かりませんが、それも日本の為、とひと踏ん張りして頂きましょうw

 

長いことパチ屋に通って色々と知ってるつもりではいたけれど、何も分かってない事が分かった今日この頃。

 

大事なのはこのパブコメ募集が終わって、その後どうなるかであって、まだまだ話は尽きないわけです。今は業界の事をしっかり勉強するのが楽しい毎日なので、全く打ちにいけてないわけですが、そんなフリーダム感もこの立場のええとこなんで、そこは最大限に利用して、今後も注視していきたいと思います。

 

ちなみに今回POKKA吉田さんにも取材にご協力を頂き、諸事情により8/17以降にそのコラムが掲載予定となっておりますが、その中で聞いた情報を一つ先出し。

 

羽根物が作れなくなるなんて誰が言った。それは全くのデマ

 

だそうです。詳細はコラムにて~。