一部の地域を除いて緊急事態宣言が解除される見通しとなりました(この原稿は14日の早朝に書いております)。1920年頃のスペイン風邪は終息までに3年間かかったといいますし、安心するのはまだ早いでしょう。次のフェーズに移ったと考えるべきなのかな。アフターコロナではなく“withコロナ”だと思っております。東京住まいですし、私が打ちに行くのはもう少し先のことになりそうです。

この1ヶ月半はいろいろなことがありましたね。各自治体から営業を続行しているホール名が公表されたのを前後して、パチンコ業界は大バッシングを受けました。

いちユーザーとしての率直な感想ですが、最低限の補償すら受けられずに(当初はセーフティネットからも除外されていた)休業要請や指示を受けても、事業の存続や従業員の雇用を守るため、営業を続行するホールが出てくるのは理解……いや、まあそういうところもあるんだろうなとは思いました。これはパチンコ業界に限った話ではないですけどね。

まったく理解ができなかったのは、その営業を続行しているホールへわざわざ遠征する人々でした。地元の憩いの場を応援しようとかでもあるまいし。本当にパチンコ・パチスロを愛しているのだろうか。忸怩たる思いでテレビ画面を見つめておりました。

 

ワイドショーなどでは“パチンコ依存症”と一刀両断にされていましたが、その一言で片付けるのは好きでありません。家に居づらいなどの家庭環境にそもそもの問題があったり、発達障害などの疾患を抱えていて、それらがパチンコによって顕在化することも往々にしてあるからです。

その人からパチンコを取り上げれば、確かにパチンコ依存症ではなくなります。しかし、根本的な解決にはなりません。形式上のパチンコ依存症の数を減らすことよりも、適切な治療によって救われる人を増やす世の中であってほしいと願っております。

それでも、それでも。テレビに映し出されるホールで並ぶ人々には“パチンコ・パチスロの依存(のめり込み)の自己チェック”をさせるべき。そう思いましたとも。少なくとも依存問題を抱えていると疑われる人がいた確率は普段の並びよりも高かったことでしょう。

「こんなご時世にけしからん、依存症ガー」分かりますけどね。しかし、批難するだけで「どうやったら適切な治療を受けさせられるか」という“救いの精神”がまったく聞こえなかったことにも違和感を持ったのは事実です。それどころではないというのも分かりますけど。

 

突然このようなことを書いたのは、5月14日〜20日が“パチンコ・パチスロ依存問題の啓発週間”だからです。パチンコ・パチスロ産業21世紀会のホームページ「安心娯楽宣言」の中に、RSN(リカバリーサポートネットワーク)が監修した“パチンコ・パチスロの依存(のめり込み)の自己チェック”が公開されています。

私は9項目中3項目に該当。ここ1年というか20年に限ると2項目。ライターとしてそれで良いのかという結果でございました。

1番は予告音をあと1回聞くまでとかの追加投資と軽度。4番は考えていなかったらライター失格でしょう。過去は8番。再就職せずにパチスロ生活者となった時期です。結果的にそれで仕事と巡り会ったわけなので、職業訓練の準備期間とも言えますが。

自分は大丈夫。そう思ってもお試しくださいませ。それが啓発週間というものです。パチンコ・パチスロでは該当しなくても、ゲームにしたら危ういとかもあり得ますね。いろいろ置き換えて考えてみるのも良いかと思います!