昔から似たようなことばかりやっているこの業界だが、法的に問題ないとなれば残すホールが出てくるのは想像に難くない。むしろ、今まで正直にやってきて良かったことはほとんどないとなれば、非難覚悟の心算なのだろう。
11月16日を以て、東京都内のパチンコホールが、高射幸性パチスロ機『ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐』(※以下『凱旋』)の撤去期限を迎えた。全国的にも半数以上の地域のホールが、既に同機を撤去している。今後は残った旧規則機と6号機での営業が強いられる。
2014年の秋に登場して以降、長らくホール営業を支えた『凱旋』が姿を消す。特に『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』『アナザーゴッドハーデス‐奪われたZEUSver.‐ 』撤去後のここ1年、残存する旧規則パチスロ機の象徴的な存在が『凱旋』だった。
これまで『凱旋』21台を設置し、営業していた都内ホール店長は「稼働の地盤を支えてくれた機種。撤去が近づくにつれて、お客様から“いつまで打てるのか?”という問い合わせも多数あり、多くのパチスロファンを楽しませてくれた機種だった」と回顧。『凱旋』撤去後は、同店のパチスロコーナーの母体を支えるジャグラーシリーズを増台し、『凱旋』が設置されていたメイン動線には『マイジャグラーIV』を設置した。
~中略~
『凱旋』の撤去に関しては、もう一つ、見逃せない問題がある。撤去期限を迎えた地域において、ごく一部のホールが同機の設置を続けていることだ。実際、東京都内においても、撤去期限後も『凱旋』を外さずに営業を続けるホールが存在している。
「数少ないとは思いますが、全国的に見て、『凱旋』の営業を続けているホールが幾つかあります。怖いのは、その競合店の動向です。客が奪われるなど悪い影響が続けば、さすがに競合店も黙っていないはず。そうなると、なし崩し的に業界の秩序が崩壊する可能性があります」(ホール関係者)。
2021年1月11日には、『沖ドキ!』を筆頭に、旧規則機の幾つかが撤去期限を迎える。問題の拡大は避けたいところだ。~以上、web-greenbeltより抜粋~
以前も述べたことなのだが、購入した店側だけの問題にしているような気がしてならない。大体、5号機は4号機時代の行き過ぎたギャンブル性を抑えることを主目的としていたわけで、それがいつの間にか4号機顔負けの機種が続々と出てくる様相となった。
そして、これまた毎度おなじみの展開で、いい加減にしろと行政からつつかれ、何かしらの態度を示さなければいけないということで、高射幸性機種の自主撤去に相成ったわけである。そこには、認可した側の責任を問う声などは当然皆無で、相も変わらず高価な新台を買ったホール側だけが責められるという構図である。
ただ、組合できちんと決めたことであれば当然守ってしかるべきではある。自分たちの代表が話し合って決めたこと、そうであればそれは遵守しなければいけないわけで、それが社会のルールでもある。
しかし、組合なんて関係ないとなれば話は別である。そんなことを考えていたら、業界でも大手と言っていいホールチェーンが反旗を翻したようだ (東京都遊協、《パールショップともえ町田609》に対し組合員資格の停止を決定)。
この系列には筆者も時々打ちに行くのだが、個人的にはわりと良心的な営業をしていると思えるところで、こういうことをするとは思っていなかったのだが、そこまで追い込まれているということでもあろう。60日間の組合員資格停止というペナルティが課せられるようだが、それも承知の上でやったことなのだろう。このような行為、行動には賛否あるだろうが、今後の展開に注視しておきたい。