昨年末に終盤は絶対に面白くなると書いた「麒麟がくる」ですが、想像を超す面白さでした。

「一緒にお茶を飲みながらゆっくり暮らそう」というくらい織田信長は明智光秀のことが大好きで。そう書くと、ボーイズラブ的な匂いになってしまいますが、光秀が影響を与えたからこそ今の信長がいる。育ての親のような存在。かつて自分を褒めてくれなかった実の両親とは違い、光秀と帰蝶は褒めてくれる。その心地よさと天性の空気の読めなさで暴走を始め、最後は製造者責任として光秀が無念の思いで始末をつける。素晴らしい新解釈と感じました。

この二人の関係性を際立たせるために、その他の話がカットされまくったとしたら、それはそれで許せるような気もします。いや、歴史ファン的には(コロナの影響もあっただろうけど)創作の部分が多すぎて、それならあの人やあの事件をもっと詳しく。そう思う部分も多々ありましたが。

というか、4時間ちょっとにまとめられる総集編は、絶対に面白いです。2月23日のお昼から放送されるようなので、HDに空きがある方は是非に。あと、間髪をいれずに始まった「青天を衝け」。正直、渋沢栄一と言われても。武将は出てこないし……と思っていましたが、初回放送はかなり良かったです。題材だけに話は朝ドラっぽくなりそうですが。

いかん。大河の話だけでパチンコもパチスロも出てこないのは年に1回と決めているんでした。といっても頭が切り替わりません(笑)。

○戦国パチスロの渋滞期

そんな歴史好き&パチスロ好きでも困惑しまくった瞬間がありました。2013年の春です。個人的には『クランキーコレクション』を打つだけでしたが、この当時はほぼ全機種の取材も行ってページも作っておりました。

▲『新鬼武者〜再臨〜』(ロデオ:2013年3月導入)

▲『戦国無双2』(山佐:2013年4月導入)

▲『戦国嵐〜覚醒の章〜』(三洋物産:2013年4月導入)

▲『信長の野望〜天下創生〜』(ニューギン:2013年4月導入)

(C)コーエーテクモゲームス/コーエーテクモウェーブ All rights reserved., (C)Newgin

これを同時期に書かせられる拷問よ(笑)。特に下の3機種は導入日も同じで締切も一緒だった記憶があります。秀吉との信長と本能寺と何度タイピングしたことでしょう。もはや機種名と仕様が一致しません。本能寺の変が出てこないやつとか、プレミアムフリーズのやつとか、激アツバトルのやつとか。そんな感じの覚え方が精一杯でした。

何が凄いってね。カプコンの『新鬼武者』以外は全部コーエーテクモ関連の版権なんですよ。版権を売った後は関係ないのかもしれませんが、潰し合いをすることはないですし、いろいろなメーカーから出しすぎて節操なさすぎとは思ったのは事実です(笑)。

 

いや、しかし。こういった歴史物のタイアップは隙間の時期なんでしょうかね。大河ドラマの主人公とモチーフが重なったのも記憶にないですし。ある意味、時期を逸しているような気もします。なんとなくイメージで作ったものの、大河ドラマが新学説(注目が集まるから調べ直されてよく出るのよ)を採用して、まったく展開が変わってしまう恐れもありますけどね。

そんな視点では、珍しく再来年2023年の大河ドラマまで発表されているので、今回は狙い目かもしれません。「どうする家康」。戦国パチスロでは影の薄い部類に入る徳川家康が主人公。私の記憶が確かならば、機種タイトルに家康の文字が入っているのはこれしかないはず。

▲『戦コレ![泰平女君]徳川家康』(コナミ:2018年11月)

まだまだ徳川家康を使う余地はありそうですね。と、歴史物の話を書いていたら、無性に『花の慶次』シリーズを打ちたくなりました。個人的には、あんな感じのストーリ性を求めたいです。伊賀越えは、服部半蔵と出会えればチャンスアップとか(笑)。