今日は10月1日。ここがゴールではないでしょうし、相変わらず油断は禁物ですが、長らく続いた緊急事態宣言が解除されます。

1月8日〜3月21日(緊急事態)

4月12日〜4月24日(まん延防止)

4月25日〜9月30日(緊急事態)

東京都でいえば、普通区間がまったくねえぇぇぇな1年となっています。今日が29日目っすよ? コロナ前どころではなく、隙間にあった普通の時がどうだったのかもはや思い出せません(笑)。というか、普通にちょっと厳しめの自粛を続けていたし、それは当分変わらないことでしょう。家庭環境とかもありますし。

そんな10月1日ですが、パチスロ界は変革の兆しとなる1日かもしれません。今日から管理遊技機の持ち込みが始まるとのことです(保通協)。早ければ来春にも登場するのではないかと予想されていますね。そう簡単には主流にならないような気がしていますけど。

まずその前に、パチスロの管理遊技機とは何なのか……ですね。どちらが正式名称となるのか、はたまた違う名前が付けられるのかは分かりませんが、簡単に言えば、メダルレス遊技機のことです。パーソナルを導入してドル箱を使わないホールも増えているので、ここに関しては受け容れられそうですね。衛生的でもありますし。

パチンコの管理遊技機は「本格的に釘を触れなくする」という行政の思惑が見え隠れしますが、パチスロはそもそも6段階の設定で調整するのが基本(+設定変更時の細かい技もあります)。ただ、その“パチンコのとばっちり”だけではないのかな……と思っております。知らんけど。

 

現在の台間サンドは、パチスロ遊技機と直結していません。パチンコで言えば、大昔にあった現金機のような状態です。丼勘定をすることも可能。転じて、脱税することもできてしまうんですね。それは宜しくないと導入されたシステムがCR機です。CRとはカードリーダーの略。これによって売上が透明化されることとなりました。

しかし、単に透明化されるだけではホールにとってメリットがありません。ムチだけでは普及するはずがありません。そこで用意されたのが“確変機能”というアメだったのです。確変という新しいゲーム性は多くのパチンカーを熱狂させ、ホールの売上・利益を伸ばすことになりました。

 

 

○管理遊技機のメリットを考えてみる

さて、そんな目線で今回の管理遊技機を見てみましょう。どんなメリットがあるのか。管理遊技機となる6.3号機では、有利区間の概念が撤廃されます。しかし、2400枚上限の自主規制は維持されます。以上です(笑)。

6.2号機では、有利区間の上限が1500Gから3000Gへと倍増しました。ただし、遊技機規則(法律)で書かれている「許される出玉率の幅」は変えられません。6.1号機で許可された1Gペナルティなどと組み合わせて、微妙に出玉設計が進化するくらい。もちろん、自由度は高まるのでやれることが増えるのは確かですが、少なくともCR機の確変機能レベルで、劇的に変わる・新しいゲーム性が生まれることはないでしょう。

3000Gか無制限かだけで、それはほぼ同じなのかなと。メーカーの開発さんは凄いので、我々凡人では想像もできないアイデアを実現してくれる。新しい楽しみを与えてくれると期待もしていますが……。

と、考えると。そこまでのメリットを感じられないのです。来年1月までには5号機を撤去しなければなりません。そこでダイレクトに移行できるならまだ分かりますが、管理遊技機が登場するのは5号機が完全撤去された後となりそうです。そこまでに頑張って6号機を揃えているわけです。多少、無理をしてでも。そんな一息つけると思った矢先、管理遊技機に買い替えてくださいと言われましてもねえ。

 

ただ、ホールにメリットがまったくないとも思いません。完全に管理遊技機へ切り替わった場合には。

メダルレスということは1台で完結してくれるので、メダルそのものやシマ設備への投資が要らなくなります。タンクからフローしたメダルを集めるベルトコンベア的なものや、ジェットカウンター。さらにはドル箱といった小物まで。

ということは、極論すると配置が自由になります。パチンコとパチスロの入れ替えも今までよりスムーズにできることでしょう。「ウチは古臭いからなあ」なんてホールも、お洒落な空間にリフォームするのが簡単になるかもしれません。それが良い悪いは別として。営業面積の算出など、営業許可の形式も変わる必要はありそうですけど。

などと素人ながら考えていますと。何かの拍子で「パチスロ経営は儲かるぞ」となった時に異業種から参入しやすいだけのような気がしてきました。そうやってホールが増えて競争する余地ができることこそ、ユーザーにとってプラスなのかもしれませんね。