これは、みなさんと完全にズレている自覚があります。例えば”GODinGOD”とか、確率激低の“会いたかったフリーズ”とか、そういった出玉に関わる部分も経験しましたが、まったく感情が揺らがなかったんですよね(笑)。感情が揺さぶられたのは、知的好奇心が満たされた時ばかりだったのです。

もっとも感情が揺さぶられたのは『スカイラブ』で、チェリーから99GのダメRTと分かった時ですかねえ。詳しくは……ってもう書いちゃっていますけど。ダメRTとかの意味がわからない方もぜひリンク先をどうぞ。

それ以外で忘れられないのが『リングにかけろ1』と『ブルーハーツ』です。

○『リングにかけろ1』で即パンク

▲『リングにかけろ1』(銀座:2007年)

担当ではなく、777@niftyで逆押し手順を作ってくれたのはワサビさんでした。ということで、私はホール導入後の実戦。取材がリスケとなって、当時の編集長さんと上野のホールをうろついていたんですね。新台の『リングにかけろ1』を発見。編集長さんに教えられながら逆押し手順をやってみると、光の速さでボーナス入賞。この時点で確認できていなかったのは青チェリーだけ。本機を知っている人はもう嫌な予感がしますよね(笑)。

ボーナス終了後にRTが始まります。当時一世を風靡したリプパン方式で、RT終了は青チェの入賞となっています。ええ、RT開始直後に押しました。RTが終わりました。

って、そこじゃないんですね。このホールには独自の打ち方POPがあって、そこに777@niftyの私のページのプリントアウトが使われていたのです。結構5号機初期、頑張っていたんですよ。著作権とかせめて一報とかありますけど、なんか嬉しかったなあ。認められた気がして。

このPOPの元を作った人、目の前の『リンかけ』でとんでもないミスをしちゃったんですけどね。

 

 

 

○『ブルーハーツ』でART始まらず

▲『ブルーハーツ』(銀座:2008年)

これも銀座かい(笑)。こちらは失敗談がそのまま。この機種の有効ラインは必ず中リール中段を経由する3ラインなんですよ。そういった機種は、中押ししかしません。成立した小役を必ず引き込んでくれるのですから。

ただ、この機種の場合。“順押しで”ベルを取りこぼした出目がRTを開始させるトリガーの出目となるんですね。ずっと中押ししているとその目は出てくれないのです。策士策に溺れるとはこのこと。ボーナス中にARTの権利を獲得しても、飲まれる間際に血迷って順押しするまで始まってくれないのです。それを繰り返すこと数度。

実際は、小冊子に“順押しして”と書かれているんですけどね。私が打ったタイミングでは、そのホールの小冊子が切れていたのでした。そりゃ気付かん。いやしかし、成立役のみでRTが始まらないんだ。出目が必要なんだということを再確認できたのです(遊技機規則にちゃんと書かれていることですが)。ベルの取りこぼし目も順押しと中押しでは違うんだ~。なんてドキドキしましたね。

今から思えば、不親切極まりないですよ。それで凄く損をしましたよ。そういう時代だったんです。それでも、良いコラムのネタを貰ったとか、勉強になって「へえ~~」という気持ちのほうが強かったですね。出目が必要なんて他のART機にも通用しますし。ん~この瞬間がプライスレス。いやだって、10年以上経った今でも覚えているんですもの。

こういう分かった瞬間の感情の起伏は何にも変え難かったですね。新機種取材などでいろいろ見つけてきたと思うのです。でもやっぱり、思い出すのは失敗絡みなんですよね。そんな趣向ですから、そりゃメダルが出た時にな~んも思わないわけです。

 

さてさて、ご存知の方も多かろうと思いますが、なかなかレアな病気に罹ってしまいまして。新しい機種を打ち散らかすのが難しくなってしまったんですね(そんな話は少なかったですが)。そういうわけで、悠遊道のコラムは来月より月イチとなります。日程などは調整中です。こういったテーマならば、昔話から引っ張ってこられますから。引き続き、みなさまよろしくお願い申し上げます。頑張って病気と闘います。