チワッスあしのです。

果たしてみんな稼働日記みたいなのってちゃんとつけてるんだろうか。筆者はつけたりつけなかったりするけど、今年は稼働系の仕事ももうやることは無いだろうと思い、頭っからつけてない。なので完全に「肌感覚」になるけど、おそらく今年の収支はギリギリでプラスになってると思われる。パチスロはどう考えてもどマイナス。ただパチンコで捲ってるはず。

パチで捲くる。コレ結構珍しい……というか1999年からホールに通っててはじめての経験だと思う。

そもそも打ちはじめの序盤こそパチンコスタートだったけど、以降はホールに通ってもパチスロばっか打っててハンドルはほぼ握ってなかったので、パチで捲くる、という状況が発生する可能性はずっとゼロのままだった。ところがひょんなことからパチンコ系の連載を頂くことになり、告白するとかなり渋々触りはじめたのがちょうどコロナの時期と重なる。今では稼働の半分以上がパチだ。

過去の俺がこの状況を見たとして首をひねるのがおそらく「何故俺にパチの仕事が来たのか」という部分になるだろう。

「パチは素人」と公言してるにも関わらず依頼があったのは「それくらい、コロナの時期にパチンコを打ち始めた人が多かった」からにほかならない。誤解がないように言っとくと、これは「ホールの人口が増加した」という意味じゃない。「スロを打ってた人が、パチンコを打ち始めた」というだけの話。だけどもそういう地すべりは実際に起きていて、筆者みたいに「超韋駄天」の発売前くらいから打ち始めてそこを基準にしてる人間にとっては「ホールに行くたびにパチンコフロアの稼働が増えてる」というのがめちゃくちゃよく見えた。

相対的にスロのシマは半壊状態からほぼ壊滅寸前くらいまで稼働が減ってたが、これは特日狙いの稼働をしてるかどうかで意見が変わると思う。そういうガチの人はそもそも強い日しかパチ屋にいかないんで、稼働が多い日の上澄み……というか、もはやノイズデータしか見てないのだ。ホールにとって大事なのはヒラの日であって、そこを基準にしてみたとき、この二年くらいのパチスロはマジでデッドリィな状態であった。スロ元気だったよ! という人はアホである。ぜんぜん駄目でした。6.5号機が出るまでね。よく言われるのが「パチンコとパチスロは天秤みたいな関係」で「片方が落ちると片方が上がる」という格言だけど、この二年くらいそれが急速に進んだ時代はあんまないと思う。6号機初期のどうしようもなさや、コロナ、それに旧規則機撤去や部材不足など複数の要因が絡んだ結果こうなったんだと思う。このパチスロ稼働のバックスラッシュ的な減少は、スロを愛する者としてはちょっと見てられなかった次第。

一方でP機の回復っぷりはどうだろう。

たしか出たばっかの頃は「クソ」だの「ゴミ」だの散々な言われようで「パチンコはもう終わり」くらいの扱いを受けてた筈だが、結局旧規則機で惜しまれつつの勇退となったのは「CR真・北斗無双」くらいで、あとは期限を待たずほぼ入れ替えになっていた。ホールも客も、P機への移行はさっさと済ませてしまってたのだ。5号機を最後までしゃぶり尽くしてたスロユーザーとは対照的だ。これはスロユーザーの方が若くてセンチメンタリストが多いのもあるかも知れんが、単純に後に控えるS機がいまいち跳ねてなかったのがデカい。P機はどうみてもCRより上だし、この潮目を変えたのはやっぱ「超韋駄天」だと思う。そういうわけで、ちょうど「超韋駄天」の発売直前くらいにパチンコの稼働を開始し、歴史が動く様をアリーナ席で見ることが出来たのはマジで幸運だった。

んでそれから幾時がたった2022年。まあ今年だけども、前述のごとくパチンコとパチスロの稼働は半々くらいにまでなった。繰り返すけどメモや日記は付けてないんでちょっと分からん部分があるが肌感覚では半々。もしかしたらもうちょっとパチンコが多い可能性もある。

じゃ実際やってみてパチンコはどうだったんだよ、という話なんだけど、ぶっちゃけ「面白い」。

筆者、今年の台で一番打ったのは「高須クリニック」と「超韋駄天BLACK」だと思う。後半は「ジャギ」かな。今月だけ抜き出すと「うしおととら 超獣SPEC」と「アズールレーン」「ゴジラ対エヴァンゲリオン」はすげー打ってる。去年の台も含めると「エヴァ15」と初代「超韋駄天」あと「うまい棒」と「神天才バカボン」か。巷で人気の「超電磁砲」や「鬼がかり」はそこそこ程度。

いままでパチンコは「ハンドル握って演出眺めとくだけ」のイメージがあって、スロに比べるとあんまり面白くねぇと思っていた。が自分が打ってみてわかった。これストーリーを知らない映画やドラマを途中からボケーっと眺めるのと構造が似てる。つまり打ってる時(観てる時)には脳が何も活動してない。「あ、保留赤になった」くらいからようやくワクワクして画面見るけど、単に「チャーンス!」とか言われてもその時は晩飯をカレーにするかハンバーグにするかくらいしか考えてない。んで、日常生活でそれだけ「ボーっとできる」瞬間というのはこのご時世そんなになく、すきあらばスマホでゲームしたりニュース読んだりTwitterを眺めたりして脳を酷使する現代人にとっては、物凄く贅沢な時間だ。繰り返すがパチンコ打ってる時は俺はマジでなんも考えていない。「右ぃ!」って言われたらハンドルをクイってやるだけである。(保3止めはやる)

したがって俺はパチスロを打つぞと決めた時は「遊びにいってる」けど、パチンコの日だ! と決めた日は「癒やされにいってる」と思っている。

それから序盤の話に戻るけど、収支的にも今年はパチンコにだいぶ助けられた。というかパチスロのクソ負けパターンは大体「天井まで連れていかれてラッシュ入らず」あるいは「単発」が絡むんだけども、パチンコの場合は遊タイム搭載機以外ではそれは発生しないのでクソ負けしずらい。この辺は各々の性格も絡むだろう。回る台ならいざしらず、そうじゃない台に5千円以上入れるのは俺にとっては金ドブ以外の何モノでもないゆえ、必然的に大負けしない。ちょっと打って台移動、ちょっと打って移動。あ、これ良い癖! と思ったら本格的な戦闘開始だけど、基本的にそんな台なかなか無いので基本的には複数台を打ち散らかし、イヤになって終了となる。この打ち散らかしの間に当たれば良し。伸びればなお良し。今年は「良し」が多かった上に、ボーダーギリギリプラスの台を打つ機会もそこそこあったんでプラスになった。あとは秋頃に3万発オーバーが固まって出てくれたのもデカい。そして、この打ち散らかしスタイルはパチスロでは絶対通用しない。というかこんなんボコクソに負けすぎてイヤになるだろう。

この「自由気ままに移動して回りを数える」という遊び方がなんか知らんが結構性に合っており、おそらくだけど来年もパチの稼働は増えると思う。

最後に、今年学んだ事。多分これさえやっとけばクソ負けしないと思うので共有しよう。

・甘デジは打たない(釘の癖が酷いから)
・低貸は打たない(〃)
・あさイチ10回とかで捨てられてる台は触らない
・回転数だけじゃなくて風車の左右の振り分けもちゃんとチェック(釘みれるならせんでいい)
・余裕があるならステージからの入賞数もチェック
・会員カードに1万発くらいは貯めとく

風車は同じ機種をカニる時の比較材料として使うので、バラの場合は別にやんなくていい。ステージから入賞した数のチェックも同じく同一機種間の癖と斜傾のチェックに使うけど、ステージギミックが特殊な機械の場合も別にせんでいいだろう。んでこれら全ては「長時間打つぜ」という場合には有効だけど「5k勝負!」みたいな短時間の場合は当たり前だけど気にしなくて良い。甘でも低貸でも自由にお楽しみを。

というわけで2022年は、パチンコに助けられた一年でした。みなさま良いお年を。また来年……!