今回紹介するのは、今月発売(多分)の16巻で堂々完結! の「それでも町は廻っている」だ。
内容的には「ほのぼの日常系」に、作者が好きなのかな? ミステリー風味を加えた作品。なにせ主人公が「探偵脳」という設定だ。
これがいいのよ。情緒的な面でも自分は好み。そして、このご時世にあって、登場人物に本当の悪人がほとんど出てこない。
現実f厳しいことや嫌なことばっかりの時代だから、そういう意味で癒しを求めているのかね、自分も。
掲載誌がマイナーな「ヤングキング アワーズ」だったのも、毎回単行本を心待ちにできた理由だ。
ほら、連載をいつでも読める状態だと、ついつい先が知りたくて雑誌を買っちまうじゃない。すると、単行本は既読の回ばかり読むことになり、初物ゆえのドキドキ感が薄れるから。
とにかく、石黒正数先生、長いこと楽しませてくれてありがとう。次回作も楽しみにしてま~す。