ぱちんこ閑話休題

ほんとね、東北はこんだけ冬が厳しいんだから…北海道くらいまでとは言わないが、夏がもうちょいマシにならないもんですかね?
さてさて!そんな流れで今回は、夏のクソ暑い日にエアコンがぶっ壊れた日の「おもひで」を語りましょうそうしましょう。

暖房は使わない

今からちょうど20年ほど前に関西で店長をしてた頃、当時の状況は…すごくキレイで礼儀正しい店と「昔ながら」の店の二極化が過渡期を迎えていた。もちろんナカムラが居たのは後者の方で、店の外観から各種設備までTHE・ポンコツと呼ぶにふさわしい時代遅れっぷりだったが、それでも地域一番の稼働を誇り…連日7割稼働、イベント時には満台上等!冬場でも客の熱気と機械の熱で、暖房なんていらないのは当然の事。

( ゚Д゚)暖房使うようなホールは三流!

という謎の名言に酔っていたのだった。夏場でも冬場でも、当時の客は約9割がタバコを吸うので、近代的なホールでは高機能空気清浄機が天井エアコンに併設されてたり、別で設置されてたりするのだが、ポンコツホールでは「排煙窓」という存在がそれの代わりとなる。あの壁際にくるくる回すハンドルがついてて、操作すると天井付近の可動板がペリペリペリ…と縦に外側へ開くアレだ。本来は火事の時とかに活躍させるべく、商業施設等に設置が義務付けられてるんだが、コレを普段から開けておかないと…冗談抜きで煙で真っ白になって、客もスタッフも目がシパシパして涙が出てくる。

超ハイパワー

当然換気扇も何ヶ所かにあるのだが、そんな生易しいモノでは到底数百人分のタバコの煙を処理できず、営業中は常にオープンザウィンドゥ!ちなみに雨の日はめっちゃそこから吹き込んで来るので、雨の強さに合わせて角度を調整しなきゃならない。これが匠の技なのだ。
そしてその当時、まだチラホラ残っていたのが床に据え置き(壁に埋め込み式)の超大型エアコン。縦3m×横2mくらいで、ナカムラが居たホールもコレ。なんと1台でパチンコ・スロット設置台数400台弱あるホールを賄うのである。スイッチを入れると地響きするくらいの稼働音を「ゴォォォォっ!」と出し、そりゃーもうえげつないパワー。暖房としてはほとんど使わないので…冬場は文字通り冬眠するのだが、夏場は外の気温+客の熱気+機械の熱気を相手にするだけでなく、排煙窓が開いてるホール全体を冷やしきらなきゃいけないのだ。

イタズラ!?

この据え置き型超大型エアコン、エグいのはパワーだけじゃなく…電気代も笑ってしまうくらいエグい。冬場と夏場の電気代の差は、たしか50万円以上あったはず。まぁそれでも夏場には使わないという選択肢はないので、毎日絶好調最高潮にフル稼働させていた真夏のある日…夕方くらいにバイト君が事務所に汗ダラダラで駆け込んできて

(バ*_*)「店長!あつい!」

と仰る。急いでエアコンのところに行くと、誰かのイタズラなのだろうか…エアコンの電源が切れており、ホール内の気温は人の体温以上あった気がする。すぐに電源をONにすると、またいつもの「ゴォォォ!」が始まり、エグいパワーで冷房開始。

( ゚Д゚)もう誰だよイタズラしたのはー!

なーんて思いながら事務所に戻るのだが、エアコンの始動音がいつもとちょっと違う「ゴォォォ!ゴゴゴ…ォ…ォ!」みたいな感じだったのは聞かなかった事にしておいた。

つづく!

※このコラムは遊技日本・本誌からの転載です※

遊技日本さまのご厚意により実現したものです。ご協力ありがとうございます。