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惨劇の予兆

その日はそのまま営業が終了し、翌朝の開店作業時にエアコンON!アッという間にホールを冷やすハイパワー!今日も始動音が少しおかしい事なんて気にしない気にしない。鼻歌なんぞを歌いつつ開店作業の合間に外を覗くと、この日はイベント日なので既に100人以上の行列ができており、

( ゚Д゚)ふむふむ。順調!

とゴキゲンになる。そして開店作業を一通り終えて、大型エアコンの横のスペースに置いてあるベンチに座り、人数分のコーヒーを奢らされてバイト君達とタバコを吸っていると…「ガガ!ガ!」という異音が聞こえてくる。音を辿っていくと、紛れもなくエアコン。

( ゚Д゚)やっぱ調子悪いのかー

とは思ったが、まぁしばらくは何とかなるでしょって事で、次の新台入れ替え検査休み(翌々週)の時にでもエアコン屋呼ぶべーと考えていたのが甘かった。開店時間を迎え、ほぼ満席で営業開始した直後…また勝手にエアコンの電源が落ちる。すぐに再起動させるが、また1時間もせずに勝手に電源が落ちる。そしてすぐ再起動!また落ちる!再起動!を繰り返して、昼の2時頃…ついに再起動しなくなるエアコン先生。もう電源ボタンを押しても「ガガ…ガ!」という異音を発するだけで一切動いてくれない。これはほんとに「アカンやつ」。

海物語ウチワ降臨

ぐんぐん上がるホール内の気温。焦るナカムラ。マジで熱中症が出るのも時間の問題である。ダッシュで事務所に向かい、エアコン屋に電話してみるが、今日は祝日で全く繋がらない。

( ゚Д゚)がっでむ!

本気で今日は閉店を考え始めながらホールに戻ると、やはり熱気ムンムン。常連からの視線が痛い…。冷房代までケチりやがって!みたいな目で見られているが、そうじゃないんだ!信じてくれ!まずはお客さんに状況説明って事で、カウンターでマイクを握って「エアコンが壊れた!」と「今日は祝日なのですぐ修理できん!」とアナウンス。排煙窓と各出入り口を全開にしたところで、まさに焼石に水とはこの事。景品屋に買わされた大量の「海物語ウチワ」を配り、お客さんが全員パタパタしてるが…これも風前の灯。限界が見えている。
また事務所に戻って、他の電設業者を探して片っ端から電話しようと思ったその時!一縷の望みが目に飛び込んでくる。

神様発見

そうだ!いつもスーパー海物語inハワイの角から3台目打ってるオッサン!あんた今日も○○電設の作業着を着てるじゃないかっ!なぜか毎日作業着で朝からパチンコ屋に皆勤賞!謎の存在だったが、今は神様に見える!

( ゚Д゚)「あのーもしもし…?」

声をかけてフル土下座の勢いでお願いすると、なんとエアコンを見てくれるとの事。ありがたや!道具は何も持って来てなかったので、店の工具だけでエアコンの中を開けて見てもらったが、半笑いで首を横に振る。神様の話では…安全装置で止まったのに、再起動かけまくって部品を焼き切ったアホがいるらしいwwいやんバカんww
絶望の二文字しかない中、神様が何回か電話して代替の部品を探してくれてるらしい。既に外に避難する客が続出する中、神様の部下らしきお兄ちゃんがでっかいダンボールを抱えて到着。ここまで1時間もかからず。素敵!

神様が望んだモノ

まず驚いたのがお兄ちゃんの「社長!」って言葉。このオッサ…んじゃなくて、神様は社長らしい。まぁそりゃそうだよね、社長以外が毎日朝からパチンコできないわな。新たな発見は置いといて、神様と部下がエアコンを開けて作業開始!

あと一歩でモーターを黒焦げにして発火させてしまう所だったらしいが、その手前で何とか止まってくれてたのが救いだったとの事で、あくまで応急処置なものの作業から小一時間で「ゴォォォ!」と共に冷たい風が!他のお客さんからも拍手喝采!あん!もう抱いて!
冷房が止まった時間は約4時間で済み、重大事故も起こらず、閉店もしなくてよくなった。まさに神様である。さっそく翌日にモーター交換までしてもらい、少し多めの修理代金をお支払いしようとしたが、そこは通常料金しか受け取って貰えず。しかし神様たっての希望で、次回イベントの特別優先入場券をプレゼントww
もちろん角3のスーパー海はウルトラ激アケしてやりましたとさ。

( ゚Д゚)確率負けしてあんまり出なかったけどNe☆

※このコラムは遊技日本・本誌からの転載です※

遊技日本さまのご厚意により実現したものです。ご協力ありがとうございます。