パチマガ誌廃刊の例を出すまでもなく、攻略できる機種が登場しなくなり、加えて釘調整はご法度となってただの新台紹介雑誌となってしまった感のあるパチンコ関連誌は衰退していきました。

私はパチプロ日記が好きで、安田さんには(当時3本の矢、つまり3人のパチプロ日記が掲載中)5本の矢、を希望したいと2009年の勝者に学べの対談の時に言ったのですが、それはありませんの回答ではありました。

その後パチプロ日記は2人のみとなりました。勝つために参考になる記事は流行らない、のは時代の流れなんでしょうか?

しかし、紙媒体の衰退を尻目にネット配信の世界ではパチンコこうすれば勝てる、な話が氾濫しています。前編は、ただ配信するだけでは勝たせれん、現場レクチャーせねば、の話でした。今回はさらに進んで、勝たせる究極の方法、と一段と大きく出ました(笑)。

果たして身内ならともかく他人を勝たせるため、ココまでする人がいるのか、なお話をいたします。

ハイ、パチンコ勝たせる究極の方法は、明日〇店の〇番台を打ちなさい、です。ネットでは絶対に無理な話ですね。さらに付け加えましょう。その台の隣に私が座ります。なので開店〇分前に集合、同時入店。そして隣でストロークを伝授しつつお店のルールによっては出玉共有。ノリ打ちもアリ。

だけではありません。さらに、私の貯玉で打ってもらい、貴方は1円も使う必要がありません、もアリ。実際、遠方より私の地元に来られたお二人の方々に座ってもらう台を指定し私の貯玉で打ってもらい、お二方ともかなりの出玉で終えることができた、なんてことも。もし貯玉制の無いお店なら、既に作った私の出玉を進呈、もあり。もちろん無償で、最後に残った貴方の出玉は全て貴方のモノ。

これがパチンコ勝たせる究極の方法だと考えます。そして実際に行なったことも。大抵は飲料サービスも加えて。もちろん勝てる台を見つけるため、数日前から仕事帰りに各店の下見時、自腹で試し打ち敢行して、時には隣町までも。でもこれはこれで楽しい時間です。

例えば、オリ法誌ライターのQ太プロが全県制覇の旅の途中で福井県入りをされた際に、お勧め店を進言し、そのお店で苦戦だったQ太さんに出玉を進呈し、狙い台(甘クイーン)を告げて座ってもらいました。その甘クイーンは28回(千円)回ると言われていましたね。それもそのハズ、2台あった甘クイーンのもう1台を打ってた私ゆえ、隣台も優秀台であると分かった上での進言です。ただ、その後増えた出玉をMAX機に移動したあたり甘デジで回る台の希少価値をあまり感じられてないのでは、と感じたということはありましたが。

特に、私の得意機種エキサイトFPSZではパチンコ好きな会社の同僚や取引先の方に隣台に座ってもらうケースが多かったです。というのは、隣の優秀台を他の行儀悪いオヤジに打たれるよりは知人に、の思いゆえ。朝の並び中も会話しながらなら時間の経つのも早いしね。

朝の開店に間に合わなかった知人。1時間遅れで到着した際に、既に積み上げてた私の出玉で打ってもらい、彼は1円も使うことがなかったなんてこともありました。

これがもし、遠方よりこちら地元に来店、となればそれはもう気合が入ります。1週間前から下見を敢行し、釘の変化の観察もします。大阪からお見えになった学生のKさんには、こちらから大阪出向いて私の車に同乗してもらい、道中はパチンコレクチャー話を繰り広げ、こちらの地元到着後はまず共に下見。翌朝打ってもらったのは某店「ベノムの逆襲」。これ、右打ちでブン回る台。彼はこんなに回るのならもう一泊したかった、と後ろ髪惹かれながら帰路につかれました。

Kさんはその後卒業し、山陰の田舎へ戻って就職されたと伺いましたが、お元気にされるのでしょうか。〇店〇番台を打ちなさい、はいろんな方々へ発信しました。最後、大量の出玉を換金後、私の車内でしばし2人笑顔のパチンコ談義。これこそパチンコ至福の時間です。

パチンコは釘。これが優先順位の1番目。見るべきポイントを多くすれば、あちらを立てればこちらが立たず状態になりがち。なので優先順位をつける。看板機種でヘソの大きいお店を調べる。次にその中で寄り釘の良い台を探す。寄り釘で見るのはキモ三角(前編で説明済みです)。左風車に当たった玉の左右振り分け具合を見る。

特に、新しい甘デジの海登場時は、導入店全て見て回る勢いで。なんせ海系は甘目に使われやすく甘デジにして台数多目で設置期間長目ゆえ、長く使える可能性があるので。

ココまで、台をささっと見て歩き、けっして時間をかけない。台の前に立ち止まり、腰をかがめて凝視するのは見苦しい、と私は感じる。凝視するとしたら座ってからでいい。

パチンコは情報。機種によって釘の見るべきポイントが違う。お店が軽視するようなスキをついて攻める。ステージ依存と性能の良い機種を知る。同じ回りであっても期待値は機種によって変わってくる。時間効率も違う。アナログ系ではスキが出やすくなる。

無駄玉を出さない、出玉をより多く取る、そしてそれがしやすい機種、そうでない機種がある。

そう、これらは場合によっては自分に不利益になるので世に出されないし、軽視していい。釘に対し、情報の種類が多すぎるので、ココでも取捨選択の優先順位を考える。

パチンコは釘、としました。近年、良釘台の設置頻度が著しく下がってしまいました。ココではできるだけシンプルに私なりの見方を書きましたが、もうそれを覚えて実行しても勝てる保証などない時代になりました。

つまり1番ヘソの大きい台群の中から1番寄りの良い台を選んだとしてもたいしたことがなく、大きく負けにくい、程度に。臨機応変、時代に合わせること。つまり、勝つ為には私的には最初の優先順位も釘から情報、に変化しました。情報の取捨選択はもう、レクチャーの範疇を超えました。あとはあなたの勝ちたい意欲とセンス、です。