昨年の年末にはじまったこのサイトも、どうにかこうにか、こうして大晦日を迎えることが出来ました

当初の目論見からは随分とかけ離れ、普通に考えれば、「考えが甘かったね、また機会があったら何かやろうね」と店仕舞いする状況にもかかわらず、誰も白旗をあげることなく、こうして年を越す瞬間まで続けることが出来ました

正直、色々な数字をはじめて拝見させてもらった時には、軌道修正とかいう次元の話じゃない、これは無理、続けるだけ労力の無駄、と僕は思いました

何度か「やれること、試せることはまだありますが、いくらなんでも勝算がなさすぎです、辞めましょう」的なことを安先生に提言しましたが

「いや、皆が頑張っていいものを書き続ければ~」

と先生は、頑なに聞く耳を持ちませんでした

しかし、万回転さんの作業量が雪だるま式に増え続けていくことだけに対しては、ずっと思うところがあったらしく、サイトの状況が逼迫する中、夏の会議に向かう電車内で、

「俺が頑張ったり、我慢したりすればいいのならいくらでもするが、悠遊道で万回転が担っている部分は俺では出来ない事ばかりで、アイツの負担を、俺は代わってやることが出来ない」

「だから、もし、もし今日の会議でアイツがやめたいと言うのであれば…」

と煩悶する先生の横、僕は肯定の意を含んだ無言で話を聞いていました

会議が始まり、最初に大筋として、今後どういう方向を目指すべきかという話になったとき、仮に万回転さんがやめたいと思っているならば言いやすいようにと、ポチは考え、そのいくつかの選択肢のなかに、サイトを閉めるという案を含ませました

そうして、万回転さんに軽く話を振ってみると、

「ん?ああ、もし皆さんが閉めたいと言うのであればアレですが、ボクは、このサイトを閉めたいとか、やめたいとかは微塵もありませんよ!!w」

とあっけらかんとした笑顔での即答でした

心底、驚きました

ポチがその立場であったならば、もっと早い段階で確実に放り投げてますもん

安先生に断りにくいんだろうな、と気を回した自分が恥ずかしくなりました

その言葉を聞いて、自身でも限界を感じはじめていた安先生も、万回転がそういうなら、と新たに気合を入れなおし、それまでになかったほど、その日は前向きな話し合いが行われました

そうして、夏ごろを境に、どんどんとリニューアルが行われ、先生のコネクションから、ちょびさんなどの著名な方からご助力をいただき、ドラ広さんのブログという大変なご馳走が用意され、そのドラ広さんのお力で、あの朝比奈さんにまで参加していただけるようになりました

そうして、今回の募集で参加を決意して下さった、業界で長く生きてこられた方の普段目にすることの無い興味深いお話や、一風変わった感性を持った方のとても素敵な文章などが、次々と寄稿され、あれだけ危惧していたこの場所は、気付くと大変魅力的な場所になっていました

「皆で頑張っていいものを書き続けていけば~」

と言った先生に対して、何の根拠もない脳筋的な発想だと、あの時のポチは怒りさえ覚えて聞いていました

が、今まで積み重ねてきた功績、名前にふんぞり返ることなく、何の見返りもない中、歯を食いしばって黙々と原稿を書き続ける先生

そのような先生の姿に心を打たれ、有能な方が次々と集まってくるのを目の当たりにし、ポチ個人としても、なにか自分の価値観が反転するような貴重な経験をさせていただいた一年でした

安先生の愛読者の方は理解していると思いますが、こんなに真直ぐな方いません

いい意味でも悪い意味でも、本当に飾らないんです

このパチンコ業界、どの方も山師根性というか、打算的な思考の人間ばかりです

でも、この世界の特性上、それはしょうがないことなんです

にもかかわらず、なんでそんな感覚で生きてこれるのか意味が分らないくらい、いつだって、この先生は真直ぐで、誠実なんです

ときにその飾らない言葉は誤解を生むこともあります

ただ、そこには悪意のかけらもないのです

繕うことは、自分にも、そして相手にもできないんです

その真摯に対峙する姿勢に心を打たれ、この稀有な先生のもとにはこれからも色んな方が集まり、悠遊道はどんどんと大きくなっていくと思います

期待していてください

 

今年も一年間、悠遊道に足を運んでいただき、そして一緒に盛り上げていただいて本当にありがとうございました

安田一彦はもとより、ライター陣一同、これからも頑張っていきますので、

安田一彦のパチンコパチスロ悠遊道

来年もどうかよろしくお願い致します