設立して10余年が経つリカバリーサポート・ネットワーク (RSN) だが、昨年11月の電話相談件数が過去最多件数となり、依存症その他で悩んでいる人は決して減っていないということが浮き彫りになった。

 パチンコ依存問題に関する電話相談等の活動を行う認定特定非営利活動法人、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN、西村直之代表)のレポートによると、2017年11月の電話相談件数は519件(沖縄RSN293件、全商協RSN支援室41件、夜間対応185件)で前月比では142件の増加、前年同月比では325件の増加となっており、開設以来の最多相談件数となった。

 RSNでは11月1日より、これまで16時までだった電話相談の受付時間を延長。新たに16時から22時までの対応を「夜間対応」と区分している。その結果、相談時間の延長が開始されたばかりにも関わらず、相談件数は185件で全体の35.6%を占めており、RSNは今後、周知が徹底されていくにつれて増加していく可能性があるとしている。〜引用ここまで〜 webグリーンべるとより

http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010130 

 受付時間を延長し、夜間もサポートすることになったのが相談件数の増加につながったとみていいだろうが、いずれにせよ、業界はこの事実を重く見る必要がある。行政も依存症やのめり込みに対して必要な対応を取ろうとはしているが、業界自らもっと積極的に考える必要があるだろう。自己申告プログラムにしても、会員カードの利用が前提となるし、それが効果的に働いたとしても、他店に行った場合はどうなるのかなど、とても抜本的な解決策とは思えない。

 規則改正も目前に迫り、今年は業界にとって色々な意味で正念場になる。依存症等に関しても更に突っ込んだ議論、対策を期待したい。