警察庁のお偉いさんの講話だが、言うことは毎回同じだ。何年も前からほとんど同じことを言っているのだが、それだけこの業界に自浄作用がないことにはなる。ただ、依存防止やら、射幸性の抑制やら、自分たちがそれだけ問題のある機械を右から左へ認可してきたことに関しては何の言及もない。これも昔から何も変わっていない構図である。
1月19日に開催された全日遊連の全国理事会の中で、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が講話を行い、以下の8点について言及した。
(1)ぱちんこへの依存防止対策について
(2)射幸性の抑制に向けた取組について
(3)「検定機と性能が異なる可能性のある遊技機」の問題について
(4)遊技機の不正改造の絶無について
(5)遊技機の流通における業務の健全化について
(6)ぱちんこ営業の賞品に関する問題について
(7)広告・宣伝等の健全化の徹底について
(8)ぱちんこ営業所における置引き対策について
(1)~(5)に関しては、2017年11月に行われた余暇環境整備推進協議会の秋季セミナーでの行政講話と同じ項目で、残りの3点については従来から指摘されている内容となっている。
~以上、web-greenbeltより抜粋~http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010191
警察がこの業界を管轄するようになって久しいが、それでも毎年のように射幸心だの不正機だの健全化だの、そんなことばかり言っている。指導力が足りないのか、業界側が狡猾なのか良く分からないが、ひとつ言えることは、多くのファンは去っていったということだ。
昔からのファンに戻ってきてもらうには、どうすればいいか。また、若いファンを獲得するにはどうすればいいか。1/29付のパチンコ日報さんで興味深い内容の話があったから以下、簡単に紹介する。
そもそも論だが、パチンコが衰退して行く要因は様々ある中で、「パチンコそのものがつまらない」という意見がある。全くその通りだと思う。
パチンコ=セブン機というイメージしかない。抽選した時に当たり、ハズレは決まっているのに、長いリーチ演出やギミックの動きで期待感を煽る。ボタンの連打も演出の一環で意味を成さない。そんなことが分かってくると、今のパチンコは面白さの欠片もない。
それを悟った人はとっくの昔にパチンコから足を洗っている。
パチンコの本来の面白さは玉の動きを追う、アナログならではのハラハラドキドキ感だった。
それがセブン機一辺倒になって、いかに連チャンさせるかに腐心し始めて、業界は大きく伸びたことも事実だろう。しかし、一方で、連チャン性が削がれると下り坂を転げるのも早い。
“セブン機頭”になっているメーカーは、出玉が規制されても、それをカバーするために連チャン性を模索する。パチンコの大当たり出玉は2400発から1500発に引き下げられたが、1回で1500発出すのではなく、150発を10回連チャンさせる発想しかない。その方がお客さんも喜ぶと考えるからだ。メーカーも客も“連チャン脳” になっている。
~中略~
射幸性は麻薬と一緒でどんどん強い刺激がなければ満足しなくなる。今回の出玉規制はそういう考え方から決別するチャンスでもあるが、セブン機頭では新たな発想は生まれようもない。
https://pachinko-nippo.com/?p=29929
あくまでもファンのためと、高射幸性の機械を提供し続けてきたメーカーやそれを要求するホールが今も多いのが実情なのだろうが、安心して遊べる機械を求めるファンも多いということは理解した方がいい。その意味では、今回の出玉規制は確かにチャンスでもある。