今回はまとめです。釘は部分部分の振り分けの掛け算だし、店によって傾向が違うので、一言で言えるセオリー的な物はないのですが、自分の経験から言えることの集大成ですね。
柔軟性を持ち、皆さんの現場で活かしてくれると嬉しいです。

☆明らかにダメな状況では頑張らない
渋いところで何とかするのは自分の美学ですが、「無い物は無い」も歴然とした事実。
自分も「ダメだこりゃ」と思ったら、数台見て退散は常です。

プロの多くは「他にプロがいるか?」を基準にしている人もいるかと思います。
確かに「無い物は無い」以上、逆のパターンである「ゴキブリと一緒で、1台ある店は他にもあるかも」は正しいことが多いです。

ただねえ、自分や友人に「アイツ、俺が打ってるを見ると、慌ててそのシマで釘を一生懸命見始めるんだよな」なんて思われている人は現場にいて、それは(知らぬにしろ)本人にとっては悲しいことだと思いますよ。
試し打ちにしろ時間にしろ、ロスなんてわずかなのだから、「失敗した経験が地力になる」と思わないと、何十年やってもマーク屋にしかなれません。

☆一律のシマ調整といえど、その度合いは店によって違う。
意外に思われるかもしれませんが、そこそこ大きなチェーンでも、釘は店長裁量に負うところが大きいようです。
「スタートを誤差何回(コンマ何回かもしれませんが)に収める」という具合は、会社ごとでなく店舗ごとに違います。
「どうせ大手だから、探すだけ無駄」と考えるのは早計ですぞ。

☆初見の店では、まず違う部分に注目。
これは特に大事! そして、違う理由を考える。
意図的なのか、店のクセでそうなってしまっているのか? そして、それが許せる範囲のマイナスなのか? ということですね。
機種ごとにポイントは違ったりするので難しいのですが(自分もよくやらかします)、それを考えるのがこのシリーズの肝なんだと思います。

☆打った台の釘と理由、入賞率を覚えておく。
これは「原因を考えることで、再現性というか応用力を高める」基盤になります。
自分が「な~んかこういう台が回るんだよな」みたいな言葉にできない台選びをする時の、無意識な理由にする根拠がこれなんでしょう。
☆理想は全ての釘を見切ること。
というわけで、今回の3本の講座はあやふやだったり、現場でピッチや釘の向きを示して、一言でOK的な講座にはできませんでした。

ただ、これは自分の実力の無さゆえであり、もしも全ての釘を見切ることができて、部分部分の振り分けを全部パーセントで言い当てられたら、そちらの方が完璧です。

ネカセもありますが、それは計ることも現場では始まっていますし(まだ課題はあり)、目視で見切る人もいます。自分が言う玉の跳ね方や釘のメッキの剥がれている場所やステージの汚れからも推測はできなくはなかったりしますし。
そこまで加味できるなら、それが理想。
できないから推測を入れざるを得ないわけで、これからパチンコと深く付き合おうという方は、探求心を持ち続けて、まだ見えぬ部分を一つ一つ明らかにしていってほしいです。

以上!