「スロットとカラダで稼ごうや!」

早くも今年の流行語大賞筆頭候補になりつつあるベラジオ横堤店の店長による設定漏洩サクラ事件。

まずは事件を知らない方の為にその経緯を整理したいと思います。

事の発端はTwitterでした。

とある掲示板で繋がりを持った女性が店長からサクラをやらないか、との勧誘があったのですが、そのLINEでのやり取りがTwitter上で公開されたのです。

そのやり取りの一部がこちら

単なるサクラ勧誘だけだったらここまで大事にはならなかったと思うのですが、妻子がある身でありながら金でカラダを買おうとするそのゲスっぷりも相まって瞬く間にネット上に拡散。

LINEの内容やTwitterを通じてすぐに該当店舗と店長の名前が特定され、ベラジオ本社へ告発がありました。

そして、ベラジオは公式HPで騒動を謝罪。その後、2日続けてYahoo!ニュースのトップでこの一件が扱われ、後にLINEでもニュースとして取り上げられるなどパチンコを知らない多くの人の目にも触れる事となりました。

最終的にベラジオはこの店長を懲戒解雇とした事、これから刑事告訴を検討している事などを同HPで発表し、ひとまず騒ぎは終息に向かっているというのが現状です。

事件発覚から解雇までの動きは早いものでした。Twitter上での公開が2月1日前後。その後ベラジオが解雇に至るまでわずか10日余りの出来事です。この間、2ちゃんねるを初めとするインターネット上では大変な盛り上がりを見せたこの一連の騒動ですが、一方の業界サイドはあまり反応が無く一般ユーザーとは対極的な姿勢を見せています。

これから刑事事件として元店長が逮捕される等のニュースはあるかもしれませんが、業界全体としては、これ以上この事件に触れられたくないというのが本音でしょう。

しかし、ユーザーの矛先は別のところにも向きました。この10日あまりの間にネット上では『なぜライターたちはこの件に一切触れないのか!』というユーザーの不満が散見されたのです。

これは今の業界を表す一つのキーワードであると思い今回筆を取りました。

 

まず、パチンコ・パチスロ業界人がこの事件を目にした時に思ったのは『またか』。これに尽きるでしょう。

パチスロの設定漏洩による小遣い稼ぎなどこの業界では全くもって珍しい話ではありません。少し考えれば誰でも思いつくような抜け道というか悪行なわけです。弊記事『サクラサク』内でも書いたようにボクのような場末のユーザーですらお誘いの経験があるくらいですから、今も昔も全国の至るところで連綿と行われている悪しき慣習なのは間違いありません。

業界情報を毎日届けているパチンコ日報というブログ内でもこのように取り上げられています。

『実は業界人の本音を書くと、今回の情報漏洩事件は驚かない業界人が多いと思います。情報漏洩なんか昔からあることですから。』
※パチンコ日報様 情報漏洩事件に寄せて・・・その① より引用

情報漏洩事件に寄せて…その①

一方、ユーザーサイドの視点で見れば、パチンコ・パチスロ歴が長い人ならそんなもんだろう、で済む話かもしれませんが、こういった話に免疫のない若年層の多くが「ふざけるな!」と憤った事でしょう。

それもそのはず。サクラがいるお店というのはそれだけでスタートラインが違います。お店の中に数少ない高設定を打ちたくて朝から並び、抽選を受け・・・それら全てがムダな行為であって高設定の一部ないし大部分がサクラに占められ自分たちは低設定にしか座る事が出来ない。それが事実かどうかなど知る由もない打ち手は常に疑念を抱いたまま打たざるを得なくなり、その先、一体何を期待してそのお店に足を運ぶというのか。パチンコ・パチスロの本質がギャンブルである以上、至極当然の感情だと思います。

勿論、業界人の中にも今回の一件を重く受け止めている方もいます。

今の業界が置かれている立場、これから先業界が目指していかなければならない立場、そういったものを考えて勇気を持って発言する業界人も少なからずいます。

また、事件の当事者となったベラジオコーポレーションも会社を挙げて厳正な対処をしているように見受けられます。

※参考記事
 http://www.goraku-sangyo.com/archive.php?eid=04988&hidden=on

しかし本来であればこういったホールの不正を追求し、業界を正しい方向へ導くのはメディアにも大きな役割があるのではないでしょうか。

だから、業界人しか目にしないような上記サイトではなく、打ち手に最も身近なメディアである大手ファン雑誌とそのライターたちに対して

『なぜこの件に触れないのか!』

という言葉が出てくるのだと思います。

しかし現状は・・・・・・

ドラゴン広石さんに少し裏話を聞かせてもらえました。

つづく