まず大前提としてボクは
・サッカーが好きで
・鉄腕DASHが好きで
・aikoが大好きで
・パチンコは打ってない
その中で悠遊道の末席に名を連ねる身として、何とかパチンコ・パチスロを愛する読者諸兄に読んで頂けるブログを書かなければならないと思っている。
しかし、現場感を持たない人間の書くパチンコ・パチスロの話が如何に浅いものかというものも強く自覚しているので、その方面から無理矢理文章をひねり出すようなマネは出来ない。
つまり、本日も時事ニュース感満載の独り言を綴りたい。
これがボク個人のブログならば、「興味ない人は回れ右」と言えるのだが、ここは悠遊道。そうもいかないわけである。
ここまで見てしまったあなたは数秒間の我慢の後、さらにもうひと踏ん張り我慢して頂いて、「もうアカン!アホか」となる瞬間までスマホ下部の左矢印をタップしたり、ホームボタンを押ししたり、マウスの左側面ボタンを押すなり、バックスペースキーを押すのを我慢してもらえるよう、平身低頭でお願い申し上げる次第なのでございます。
まずなぜこんな書き出しなのかという話ですが、例のTOKIOの山口達也さんのニュースを見ていたらこんな一節がありました。
東山紀之「寂しいということが強かったのかなと思います。お酒に逃げるっていうんですかね。離婚もされているので、子供達にも会えないっていうことで寂しさみたいなのは分かっていましたけど、こういう形になるとは夢にも思っていなかった。これは本人の甘さと、周りにいる僕らも責任があると思います。寂しさに気づいてあげられなかったというのは残念に思います」
東山紀之「46歳でいい大人ですから、注意するというところに僕は行かなかったですね。もう少し次元の違うところでお話したかった」
ファーストインプレッションとして、「うわ・・・冷たっ」がまず来ました。
最初に「周りにいる僕らも責任がある」と言いつつ結局表立って面倒は見ないのね、というバッサリ切り捨てる感。大人。実に大人。
それがプロフェッショナルなのかどうかはともかくとして、ボクは鉄腕ダッシュが好きでTOKIOが好きで、以前友人に「好きな男性芸能人って誰?」って聞かれた時に「強いて言うなら山口達也」と答えたくらいにTOKIOの好感度は高かったわけです。
リーダーも好きです。松岡君も長瀬君もカッコイイなぁって思います。4人の謝罪会見なんかもう見ててこっちが泣けてくる。
でも太一、オメーはaikoを幸せにできなかったからダメだ。(ウソですゴメンナサイ)
まぁそれはともかく、言うてもまぁその程度のファン度なわけですし、ええ歳こいたオッサンが女子高生を自宅に連れ込む時点でOUTなのは間違いないわけで、この話はまぁこの程度の感想でした。
その事件に被るようにハリルホジッチ・前サッカー日本代表監督の来日会見が行われていました。
サッカーの場合、オランダなら中田さん、プレミアなら粕谷さん、イタリアなら豊福さん等々、世界中に得意分野を持っているコアなライターの方々が多数いて、新聞社の無記名原稿はともかく、そうではないコラムからは信憑性やら意図やらがある程度わかるわけです。
東スポやゲンダイのようなタブロイド紙が何を目的に書いているかも。そして、そういう記事が人気記事ランキング最上位にきてしまうような国民性も。
いずれにせよ、ハリルホジッチ解任騒動はこの会見をもって終着。否が応でもW杯は迫ってくるわけですから、この話は風化してしまうのかな、と思う訳ですが、久しぶりに
サッカー好きなら是非読んて欲しい、宇都宮徹壱氏渾身のハリルホジッチ解任騒動まとめ
文末のまとめが秀逸すぎる。(万回転)https://t.co/TOkgVNUEQ1
— 安田一彦の悠遊道@公式 (@mankaiten) April 28, 2018
安田さんに任せっきりなツイッターにこんなものを上げてしまうほど、この件に関しては思うところがありました。
まず大前提としてハリルホジッチ監督の一番の長所は「伏線を積み上げた上での本番の強さ」に他ならなりません。敵を知り己を知れば百戦危うからず、の孫子の言葉通り、自チームを過大評価せず、精緻に相手を分析し、ベストを尽くす策を練り上げる。E-1だのマリ戦だのウクライナ戦だのの勝敗にさしたる意味などなく、全てはW杯で勝つ為の逆算だったわけです。
本田・香川・岡崎くらいしか知らない人からすれば、これまでのハリルの選手選考は謎だらけだったかもしれませんが、サッカーファンであればハリルが何をしたかったかなど手に取るように分かったはず。そして、本当に大事なアジア最終予選では見事な結果を残した監督でした。そんな人、これまでの日本代表監督では、志半ばで倒れたオシムさんしかいなかった。
また、W杯はそれよりも高いレベルにある欧州チャンピオンズリーグが終わった後に行われるというスケジュール上、コンディションの面から必ずしもスターを擁しているところが勝つとは限らない大会です。
古くは1994年に準優勝したイタリア、1998年に優勝したフランスは大会前ボロクソに叩かれていました。2002年にはそのフランスがグループリーグで敗退し、無敵艦隊と呼ばれたスペインも韓国にまさかの敗戦を喫しました。2006年のイタリア優勝を誰が予想したか、2010年の岡田ジャパンのGL突破をどれほどの人が予想できたか。アジアで「俺たちのサッカー」で有頂天だったザックジャパンがどんな結果だったか。
それほど、前評判が意味を持たないのがW杯なんです。
だからこそ、ハリルジャパンには「本番で何をやらかしてくれるんだろう」といういい意味でのワクワクが止まらなかったわけです。
しかし、悲しいかな、サッカーの世界は日本においてもビジネスが大きなウェイトを占めています。
メディアと協会とスポンサーが作り上げたいスターシステムとハリルジャパンのあり方は相容れないものでした。
渋谷のスクランブル交差点でバカ騒ぎをしているような、一過性を大事にする人たちが興味を無くし、視聴率は下がり、それらをメイン層としてビジネスをしているスポンサーがハリルジャパンにNOを突き付け、一部の選手が不平を言った結果、「戦術の門外漢」(ハリルホジッチ談)である田嶋会長が実にプロフェッショナルではない決断を下してしまった。
その結果が、ツイッターにもあげた宇都宮氏の原稿文末に帰結する、という実に分かりやすい日本サッカー界の根本的な未熟さが見えてしまった騒動だったわけです。
解任の発表記者会見で「こんな時だからこそ団結できるのが日本人」とか言う、大日本帝国かってレベルの謎理論を日本サッカー界の長が持ち出した時にはホントに卒倒しそうでした。
一方、日本のサッカー界は、日本サッカー協会が集めたお金が様々なところに分配されるという事情があります。
世界一にもなった『なでしこジャパン』だったり、若年層の育成や審判団の育成など、普段中々陽の目が当たらずお金に苦労しているサッカー界の『影』には多額の資金が投入されていて、そうして裾野を広げたからこそ日本のレベルは底上げされてきました。
そして、その資金の多くが日本代表戦の興行収入とスポンサーによって賄われているのが現実です。代表強化のためにはアウェイで強豪と戦え!というのは誰もが考える代表強化でしょうが、それは数億円単位のマイナスになるからこそ、国内で親善試合が行われるわけです。
これは、マスメディアや楽天・DeNAのような新興IT企業が直接的なオーナーにあり、年間70試合以上もの興行収入があり、更に学校の部活から地域の少年団まで、お金のかからない育成の土台が歴史的に作られている野球界との大きな違いです。
サッカーの場合、代表チームの人気低迷は、日本サッカー界全体の死活問題に直結する話なわけです。その根本には前述のような社会構造も深く絡んだ話があるわけですが、とにかくそれが現実である以上、香川も武藤も柴崎もいないノンアディダスジャパンは、W杯で勝てる勝てないとは無関係に許されなかったわけで、その点において田嶋会長だけを責めるのもまた筋違いとも思うわけです。
それでも、溜めに溜めたアドレナリンが噴き出る4年に一度のお祭りを心の底から楽しみにしていた者としては、「この4年間を返せ!」と言いたくなるわけです。
まして、そんな政治的・経済的な世界からは本来切り離してあげなければならない選手たちの不幸を思うと、ボクが見てきた25年間のサッカーファン史上紛うことなく最悪の結末なわけで、ふざけるな!という思いをまたこうして無責任に書き連ねてしまうわけです。
そして、ここまでを頭の中でグルグルさせたところで、漸くパチンコの話に頭が及びます。
先月、意図せずそこそこの注目を浴びたアムズ石岡店の記事とコメントに対するアンサー記事ですが、特にアンサー記事においては、自分が業界内に身を置いている人間だったら書けなかっただろうな、と思う時があります。
なぜならステークホルダーとの関係性というのはビジネスの世界では切っても切り離せないからです。
東山紀之が本心かも分からない冷徹な一言を言い放つのも、田嶋会長が現場の観点からは梼昧極まりない愚断を下すのも、その裏には当事者にしか分からない事情がある。
その中で表現・決断することの重さとそれに対するバッシングの強さを鑑みた時、それでも行動できるほど強くない人間の方が多いものです。
そしてパチンコ業界にもそんな事情が腐るほどあります。
その辺りは、安田さんの「安田一彦の内緒話」シリーズで深く語ってくれているので、特に若い世代の方には是非読んで頂きたいと思いますが、もし悠遊道が業界内で何某かの利害関係があればこうはなっていません。
悠遊道は、そういうことに囚われず、自分を表現できる場として安田さんが自ら動き、自ら立ち上げたサイトです。
それは悪い意味での利害関係を、良い方向に変えることには繋がらないのかもしれないけれど、そんな世界であることを伝え、それを受け取った人たちが考える一助にはなると思っているし、それにはそれなりの価値があると思いたい。
そんなところに感じ入ってくれる人がいて、お陰様でボクのこんな好き勝手な文章をアップできるわけですが、そんな皆さんに感謝をこめて
あなたに良い事があるように、赤いストローを刺してあげたいと思います。残り少ないGW、皆様良い日々をお過ごしください。
責任って大変だよね。ホントに。