「騙し討ちは嫌ですよ その3」

 シリーズその3は割と近年の話。さすがに全部を書くと、嫌な思いをする人も出るので、まあ何となくになるのはご勘弁を。

 まず、動画の出演依頼があったと思いねえ。爺は映像向きじゃないし、いつも出てたら飽きられる。加えて、人数が飽和状態のライター業界で、でしゃばっていくと若手の仕事を圧迫もする。
 だから、日頃から「たまに出る程度が適正だろう」と思っているわけです。

 さらに、特殊なジャンル所属だから、共演者もかみ合う人、かみ合わない人がいる。これは元々さして付き合いがある訳ではないので、全く好き嫌いじゃない部分でね。(自分が苦手な人は業界でも片手に満たないし)

 でも、その辺をしつこいくらい説明して、電話ではペコペコ、メールでも「何卒よろしくお願いします」くらい頭を下げても、1回目の収録だけ。続きがあったら、それは反故みたいなレールに乗せられたんだな。

 いや、「だから俺は動画で顔を売って、来店営業で稼ぐつもりはないんだって。自分みたいな物書きには動画は付録だから」マジで詰め寄るか、一生その人からの依頼を受けないか? その二つで半月悩んだぜ!

 でも、気づいたら、その人いなくなってた、というオチ。俺の悩み続けた日々を返してくれ~(笑)。