この年は、いろんなジャンルのパチスロがデビューしました。主流はやはり爆裂AT機だけど、その他にもツインBB搭載機、プチストック機、711仕様ストック機など、多彩なバリエーションで我々プレイヤーを楽しませてくれました。

 

有名どころは以下の通り。

サラリーマン金太郎(ロデオ)、功夫烈伝(山佐)、アラジンA(Sammy)、ガンガン(大都技研)、ハイパーリミックス3(Sammy)、タイムパーク(山佐)、ハクション大魔王S(Sammy)、不二子2(平和)、スペースバニー(オリンピア)、ミリオンゴッド(ミズホ)、バベル(エレコ)、ネオプラネット(山佐)、大吉倶楽部(オリンピア)、MSガンダム(テクノコーシン)、ギンギン丸(ロデオ)、猛獣王(Sammy)、クラブロデオT(ロデオ)、ゴールド&ゴールド2002(オリンピア)、必勝金閣寺物語(高砂電器)、ドリルギャング(オリンピア)、シェイク(大都技研)、巨人の星(アリストクラート)、モグモグ風林火山(NET)、スーパービンゴ(ベルコ)…等々。

 

最初に注目すべきは「AT機の改良」でしょうか。前年にヒットした獣王は、いわゆる「目押しタイプ」のAT機であり、サバンナチャンス(SC)中は全リールに特定の絵柄を狙わなければなりませんでしたが、サミーはAT役にシングルボーナス(押し順5択)を採用することで、目押しが苦手な初心者でも簡単に消化できるようにアシストタイムを改良しました。

スピーディーなゲーム進行はプレイ速度のアップにもつながり、サラリーマン金太郎では「時速5千枚」の出玉速度を実現(現実的にはナビ100が潜伏なしで3連以上しないと1時間に5千枚は達成できませんでしたが)。アラジンAはスーパーアラチャン5000GなんていうJACK POT役が搭載され、突入した瞬間に5万枚オーバーが濃厚(十分な残り時間があれば)になるなど、出玉性能は過激化の一途をたどります。その一方でMSガンダムでは、設定6の出玉率が高くなりすぎて、AT中に一部ナビを発生させない(つまりAT中にナビなし15枚役が揃えば設定6確定)…なーんて措置が取られたりもしました。

また、史上初の10万円役=GODを搭載した「ミリオンゴッド」がデビューしたのもこの年です。当時としては低すぎた8192分の1というGOD確率も、1回揃えば5000枚、GOD消化中に再びGODが揃えばそれだけで万枚オーバー…そんな神と呼ぶよりむしろ悪魔的魅力の前では誰もが理性を失い、世の中に大量のGOD中毒者を生み出しました。

 

しかし、あまりにもギャンブル性が高騰しすぎたということか、数年後にサラリーマン金太郎、アラジンA、ミリオンゴッドは検定取り消し処分を受けます。その代替機としてサラリーマン金太郎S、アラジンS、ゴールドXが登場しましたが、どれもこれも人気はあまりパッとしなかったのを覚えています(ゴールドXは別の問題を引き起こすのですが、それはまた別の機会に)。

 

その他にも注目機種は多く、後に「吉宗」で有名となる「711枚+1G連」の連チャンシステムを搭載した「シェイク」や、シリーズ全体を通じてコアなファンの多い「巨人の星」、シフト持ち越し+ツインBBの技術介入機「不二子2」、などもこの年に登場しました。

 

ちなみに、私が最もお世話になったのは「クラブロデオT」。

タレントの中山秀征氏をCMに起用するなど、ロデオの意気込みは相当のものでしたが、残念ながら全国デビューした直後から客がぶっ飛んで…。おそらく、スーパーレイブATの仕組みが難解すぎたのが悪かったのでしょうが、意外にも私はこの機種で勝ち金の最高記録を樹立しました。朝イチに投資1Kでビッグ+SRAを引き、そこから二撃で21565枚を獲得。この日だけで、この年の年間収支の約半分を叩き出したんです。

 

平成14年のトータル

  1月    +236,000円

  2月  -159,500円

  3月     -62,000円

  4月     -7,000円

  5月  +191,000円

  6月  +418,000円

  7月     -39,000円

  8月      +11,000円

  9月      +20,500円

10月    +392,500円

11月       -6,500円

12月   -88,000円

合計 プラス 907,000円

 

うーん、懐かしいなぁ…。

年間トータルで負け越しなんて考えもしなかった、古き良き時代です。