前回の設定推測のツボ1 ~ 外的要因が大前提 ~ では、設定推測どうこうの前に押さえておきたいポイントを整理しました。

続いては、どのようにしてその外的要因を詰めていくかです。

メール、Line等でのお店からの具体的な設定値の示唆というのはこのご時世中々ありません。仮にあったとしても、そういったお店にはその分かり易さ故にライバルが増えすぎる傾向があります。

では、そういうお店ではないけれど、特定日はある、来店系のイベントもある、どうやら高設定がありそう。そんなお店を見つけたとして、より具体的にどんな設定値なのか、どんな配分なのか、それをどうやって確認すればいいか。お金を使う事なく外から見抜く手がかりとしてのデータの見方を書きたいと思います。

 

Point1.ノーマルタイプで設定6を求めるならば「設定8」があるお店を探す

分かりやすい例はジャグラーです。7000ゲーム以上回っているような台で、両ボーナスの数値が6と同程度という台はそれなりに見かけます。

しかし、外から判断する上では『設定6と同程度の数値では足りません

確率は常に上ブレも下ブレもするもの。設定345あたりを使っていれば上ブレの結果6っぽく見える数値になる事などザラにありますし、ジャグラーのように推測要素が少ない台の場合、下手すると設定1でもそんな数値になる事もあります。

推測要素のメインがほぼボーナス確率しかないような機種では、プロでも一日打ち切ったところで正確な設定値など分かりません。

これは花火やバーサスなどにも言える事で、恒常的に設定6を使っているようなお店の場合、必ず6をブッチ切る『設定8』がデータとして現れます。

これは、過去最高回数が表示されるデータ機が活用できます。勿論、ビッグとレギュラーが別の日で個別の最高数値が表示されてしまうようなものでは参考になりませんが、同じ日にビッグ・レギュラーが共に設定8のジャグラーがあるようなお店なら6を使っていると判断して差し支えないでしょう。

逆に言えば数ヶ月単位のデータが残っているのに「6と同程度の数値が過去データのマックス」というお店は4、5までが限界ないし、極まれにしか6は使わない(その極まれなど狙えない)お店と見るべきでしょう。

 

Point2.AT・ART機は人と差枚を見る

展開によって出玉の浮き沈みが大きいこれらの機種の場合、単純な一日のデータでは判断できません。

しかし、ジャグラーや花火などのノーマル機に比べ、AT・ART機の場合は設定6確定演出を始めとする豊富な設定推測要素が用意されている機種がほとんどです。

そこで、前回のコラムでもお伝えしましたが、AT・ART機の高設定を使っているお店を探すならば、プロを利用しましょう。

外からのデータでは分からなくとも、きちんと推測している打ち手が一日粘っているならば、ノーマルタイプをデータだけで見るよりも、その台が高設定である確率はかなり高まります。

人判別」ですね。これは大事です。

また、もう少し長期的かつ具体的な設定値を計る場合は差枚数も同時に見るのがベターです。

プロが打ち切った台の最終的な差枚数とゲーム数を携帯のメモ帳にでもザックリとでいいので何日分か残しておき、トータルのペイアウトを出してみましょう。

この作業に関しては、特定の機種である必要はありません。

例えば、全6や機種1で6があるかも、ないし今日は特定日で高設定がそれなりにありそう、と思った際にプロが打ち切った全ての機種の合計差枚でOKです。

しっかり6を使っているようなお店ならば、確実にペイアウトが110%を超えてきます。

一方、プロが打ち切った台の中に設定4や5が混じるようなお店の場合は、確実に110%を下回ります。

一日単位では荒れてしまうものですが、1台のスランプグラフや出玉だけでは中々判断をしずらい場合、設定値を判断する上でこういった数字的な裏づけはとても大事です。

※ペイアウト計算式 (総ゲーム数×3+差枚)÷(総ゲーム数×3)

例:1万ゲーム回っていて+3000枚で終わっている台= (10000×3+3000)÷(10000×3)=1.1=110%です

 

●ツボ2 ~ 外的要因の詰め方 ~ まとめ

設定推測のツボ1では設定を入れそうなお店と機種の探し方、ツボ2でその確認の為の詰め方を書かせて頂きました。

ここまでは少なくとも自分で打つことなく外から判断できる指標です。

勿論、自分で打って推測をしてみなければ分からない事も多いのですが、ここまでの外的要因をしっかり詰めているかいないかで、いざ自分が推測作業をする上での精度も大きく変わってしまいます。

なぜなら、どんなに推測要素が強くとも「無いものは無い」からです。

ツボ1でも述べましたが、確定演出以外の推測要素など、一日で取れるサンプルなどたかが知れているわけで、いくらでもブレるものです。

高設定っぽい挙動を示したまま打ち切れた日もあれば、何を打っても設定1を下回る日もあります。

ではそれらをトータルで均したら???

それが設定値の真実です。

そして、それはそう簡単に見えるものではないからこそ、目の前の数値に一喜一憂しないだけの外的要因を詰める事が大事なんですね。

 

ほんの戯言ですが、かつて某雑誌で夕方から打つ為の方向けの記事として「アイムジャグラーはレギュラーが1/300を切っている台を打てば勝てる」と題した記事を掲載された方がいました。

それに対し、別紙の誌上プロの方が「パチスロはそんなに簡単じゃない」と仰っていました。

ボクは後者に全面的に同意します。一日単位で見えるデータ、まして一つの数字を切り取って「勝てる」などと無責任な事は言えません。

パチンコと違い中身がブラックボックスなパチスロだからこそ、継続的に高設定を掴み結果を残す上では、根拠となる外的要因を必ず持っていなければならないとボクは思います。

次回は、設定推測のツボ3 ~ 環境を踏まえて ~と題して、いつでもパチンコ屋に行けるわけでは無い皆様がどうやって高設定を目指せばいいか。そのアプローチをお伝えしたいと思います。