早いもので2月も中旬過ぎ。昨年2月に遊技機規則が改正され、パチスロは6号機時代に突入しました。といっても、実感のある方は少ないのではないでしょうか?
こういった暦の上では、5号機時代のスタートは2004年7月になります。しかし、初の5号機が登場したのは2005年の夏。2006年になるまで発表された5号機自体が少なく、ホールにあるのも4号機以前の機種ばかり。ユーザーの多くもストック機を打っていて、5号機時代になったと実感したのは4号機が完全撤去された2007年という方が多いことでしょう。
6号機に関しては、出玉率以外のシステム部分が5号機の規則と変わらず。5.9号機と比べれば緩い自主規制内容となったため、各メーカーとも意欲的に新機種開発をしています。今のところヒットしたのは『HEY!鏡』くらいですが、リリースされた機種も少なくはありません。5号機の最初期よりも動きは速いのです。
にもかかわらず、6号機時代を実感できないのは、そんなに6号機が導入されていないからかもしれませんね。
5.5号機以降、新機種の導入台数を抑えるホールがかなり増えました。新機種費用を出玉に還元したほうがユーザーの満足度も高いということに気が付いたんですね。私もいちユーザー。この流れは歓迎できるものでした。
それまでは、あまりにも新機種を買いすぎていました。脈絡もなしに。稼働が悪かったら次……も稼働しない。まず購入費用を稼がねば。で、またお客さんが飛ぶ。この悪循環に比べればよっぽどマシです。数多くの失敗をするより、多少値段が高くなっても実績のある中古になってから導入。その気持ちはわかります。
そう思っていたんですが。あまりにも代わり映えのしないホールが増えすぎて刺激の少なさも感じ始めました。
広告規制の影響で大手を振って宣伝できるのは新機種入れ替えくらいなものとなっています。今までの新機種サイクルの速さもそうでしたが、規模を小さくこまめに入れ替えるところが多く。そんなバラエティの2台を入れ替えても気が付きませんって(笑)。
私が遊びに行くホールは、いつ行ってもノーマルは似たような設定でして。別に今日行かなくてもいいか……とか思ってしまうのです。入れ替わりで入るのは6号機でなくても構わないんですけどね。
入れ替えの少なさを加速させそうなのが、2019年1月に予定されていた高射幸性旧基準機の撤去目標棚上げです。きっちりと段階的に減らしていた正直者のホールが馬鹿を見たとか、入れ替えに値する6号機が足りないんだから仕方ないとか、いろいろ意見は出てきていますけど。
それだけではなく、今年はいろいろと行事があります。4月末で平成が終わりを告げ、6月末には大阪でサミットが。9月から11月にかけてラグビーW杯も開催されます。また2020年の東京五輪に向けたプレ大会も数多くあることでしょう。
こういったイベントごとに、よくあるのが“新台入れ替えの自粛”です。警察の警備への協力といった名目ですね。自粛するかしないか、その期間などは各都道府県によって異なるかとは思いますが、少なからず影響は出てきます。
それとは関係なく、検定切れや認定切れはやってくるわけで。あれ? 入れ替えられない! とか、今年もいろいろ混乱するだろうなと今から危惧しております。ユーザーへのちょっとした刺激という効果もありますし、効果的に入れ替えを進めて欲しいものです。