10連休も終わり通常モードとなりました。月の初めの平日。この文字面を憂鬱に感じる方も多かろうと思いますが、私には密かな楽しみがあります。保通協(保安通信協会)のHP更新です。保通協とは、メーカーで作られたパチンコ機やパチスロ機を世に流通させて構わないかをチェックする機関となっています。型式試験です。先月分の結果を月初めに公開してくれるのです。
業界サイトをチェックされる方は「先月のパチスロ適合率は30%」といったニュース記事を目にされたことがあるでしょう。先月は結果書交付66機種に対して適合は10機種。適合率は15%と低いものとなりました。まあ、そんなことはどうでもいいです。
この10機種のうち、どれかが平成最後の適合機種となるんですよ。そして、来月公開される結果の中から令和初の適合機種が生まれることになります。メーカーが公表してくれない限り、どの機種だったのかは分からないですけどね。いや、説明するのが面倒なだけのトリビアですな。ちなみに分かりやすいところでいくと、令和最初の導入機種は、山佐の『ジャングルマスターコングダム』とSANKYOの『ボンバーパワフルIII』となりました。
いやいや。こんなニッチな妄想をするためだけにHP更新を楽しみにしているわけではありません。残念ながら不適合となってしまった機種の事例も公表されるのです。
当然ながらすんなり適合した機種の中身は分かりませんが、不適合となった原因を眺めてみると、現在の開発トレンドであったり、何か新しいアイデアで挑戦している機種があると予想できるのです。アレです、まだ見ぬ機種の予習ってヤツです。いつ出るのか、どんな機種名か、どこのメーカーか。まったく分かりませんけど(笑)。
今月の発表で目立った不適合事例は、第一種特別役物(REG)と第一種特別役物に係る役物連続作動装置(BIG)絡みのもの。消化中に通常時よりも小役の期待値が下がるというものでした。
通常時よりも期待値が云々と言っている時点で、コインは増えません。いわゆる“減るボ”。アクセルATを作ろうとしてやりすぎてしまったパターンです。システムがどこまで同じかは分かりませんが、やはり『HEY!鏡』や『RE:ゼロ』方式のAT機が現在のトレンドと予想できます。
第二種特別役物に係る役物連続作動装置(2種BB・MB)が出てきたらワクワクするんですけどね。この時点でAT機ではありません。ノーマル機か、何か冒険的なアイデアを詰め込んでいることでしょう。残念ながら、今月はナシ。
そして、やはり6号機の遊技機規則は厳しいと改めて思わされました。シミュレート試験と試射試験の2パターンで出玉率をチェックしますが、試射試験のほうは、400G・1600G・6000G・17500Gの全4段階で“規定値オーバーと規定値満たず”のコンプリートを達成。長期の17500G以外は、その“悪いところ取り”をするので、本当に大変です。ダラダラしてつまらないという感想を持っても、開発さんに無能とか酷い言葉は投げないであげてください(笑)。
ということで、平成最後の結果書交付ウォッチングを終了します。来月は令和最初なので書くかな。それ以降は面白い事例や勉強になるものがあれば取り上げたいと思います。