またしても、よしぞーさんから質問をいただきました。ありがとうございます! 以前にも質問を募集したように、いつでもウェルカムです。そして、ナミさんと獣さんもありがとうございます。間の狙いって気になりますよね!
さて、今回の質問内容はコチラ。初歩的な質問で申し訳ないと書かれていましたが、究極に上級者の質問です(笑)。
おしりペンペンタイム(シンデレラブレイド)とか、ハーデスの紫7のドックンドックン後のBET逆回転とか、まどマギの追撃上乗せのBET連打とか、いつどこで抽選されているのですか? あの連打はデキレース? 力の入れどころがわかりません。
そうなんです。最近の機種はゴチャゴチャしすぎていまして。よくわからんけど、最終的に大きな数字が乗ればOK! となりがち。叩きどころを求める人の定番は、沖スロですね。叩く→光る。この明確さは一番だと思います。ジャグも同様ですが後光りメインだけに、ネジるとペカる率上がるとか(そんなことないけど)オカルト部分も人気に含まれている気がします。
○ボーナスや小役などを抽選するタイミング
液晶のないノーマル機を思い浮かべてみましょう。ボーナス・小役・リプレイしかありません。これらの成立役はすべて「レバーを叩いた瞬間からリールの回転が一定になるまでの間」に抽選しなければなりません。リールの回転が一定になる……は難しい表現かもしれませんね。簡単に言えばWAITが切れるまでということ。
これに関しては、遊技機規則で決められています。補足をすると、この幅の中のどこか決まったタイミングで抽選しなければなりません。あるときはレバー操作時。ある時はWAITが切れるときというのはNG。
液晶演出のある機種だと、レバー操作時に抽選しているかを観察できますよ。レバーを叩いてからWAITの最中にも演出が動き出せば、レバー操作時の抽選確定です。ただし、リール作動時に演出が出る場合は特定できません。レバーで決まっても演出の開始を遅らせることもできますから。
○サブ基板(旧基準AT)は何でもアリ!
5.5号機以降は、ATやARTもメイン基板管理となりました。いきなり難しいワードを出しましたが、チンプンカンプンな方も読み進めてね。きっとわかるから(笑)。
5号機の旧基準機や4号機時代のATは、サブ基板で押し順などを指示しますが“単なる演出”と言う扱いで、演出だから出玉に影響を与えないとみなされていました。そんなことはないので、5.5号機でようやく変わったのね。
出玉に影響を与えない演出は、いつ抽選しても問題ないじゃないですか。それこそ7がテンパイした瞬間に「頑張って!」なんて画面になるとか。7がテンパイしないと出すことができません。レバー操作時からの短い間で決めることは不可能なんです。
ということで「サブ基板は何でもアリ」なんです(笑)。
『シンデレラブレイド』のおしりペンペンタイムとか、まさにそう。あれは、ペンペンボタンを押した際に継続か終了かを毎回抽選しています。その証拠に、MAXBETを押してまとめて上乗せ表示できますが、期待値はペンペンしたときよりも若干低くなってしまいます。結果が変わるということは、デキレースでないということです。
でも、いまのATはメイン基板管理です。ここまで何でもアリではございません。なので、特化ゾーンの見せ方の幅は狭くなっています。それこそ「デキレースじゃん!」とバレてしまうものから搭載されなくなっていますね。
○意外にメイン基板でもヤレる!
ちょっと古い例なので、若い方はゴメンナサイ。4号機時代に歴代1位となる65万台以上のセールスとなった初代『パチスロ北斗の拳』が、とてもわかりやすい例なのです。
バトルタイプの元祖で、JAC IN(REGに相応)と10GのATを繰り返すゲーム性でした。“貯め込んだボーナスを次も放出するか?”という抽選をセット毎にしていたストック機です。ストックの放出は、10GのRTを使っていました。リプレイ確率の変動ですから、演出用のサブ基板ではできません。メイン基板管理でした。
そうなると、レバー操作時からのちょっとした間で決めなくてはいけなさそう。しかし、そんなことはありませんでした。次のゲームでスイカが成立するとか、そういった抽選ではなかったからです。実際、JAC INからのREG最終ゲームの最終停止ボタンから指を離したタイミングで、次回のバトルボーナス継続を抽選していました。この抽選タイミングのエッセンスは、5号機の北斗シリーズの継続抽選でも受け継がれていたりしますね。
こんなのもアリだったんですから。そしてストック機の概念は封じられましたが、こういった抽選機会はいまでも禁止はされていません。5.5号機以降、AT関連がメイン基板管理となっていますが、その多くはプチフリーズのようなものを使っています。そのフリーズ関連も明確にここで抽選しなければならないとは決められていません。
具体例は多すぎたので割愛しますが、ベースとなる考え方は、こんな感じです。とはいえ、デキレースでなければ、どうやって抽選しているんだろう? は、よく考えます(笑)。
ぶっちゃけまして、メイン基板管理になったら、もう少し出目の意味が増えて面白くなるかなと思いたかったんですが。実際は、少しデキレースの観点から使われなくなっただけで、外見ではわからないことだらけです。何でもアリすぎて考えるのを放棄したくなったサブ基板時代とあまり変わりませんな。
そんなこんな。私がノーマルタイプを好きなのは、抽選するタイミング(叩きどころ)と“そのゲームでの大まかな抽選確率”が一定かつ明確だというのが大きいです。引けない自分が悪いと思えるんで。
いつも読み応えのあるコラムありがとうございます!
4号機の吉宗で俵8連で1G連とかあった覚えがありますが、完全にカンだと思ってました。
台の仕組みを知ると打つのが更に楽しくなりますね(*’▽’*)
沖スロは私も大好きで、ハイビスカスが光る瞬間堪りません(*≧∀≦*)
いつも詳しくためになる解説をありがとうございます。
抽選タイミングで少し気になったので質問させてください。
サイレントヒルというスロットが数年前にありましたが、リールを止める場所で大当たり確率が違うと聞いたことがあります。
そういった場合は、止める場所ごとの抽選を先にやっているんでしょうか?
また、他にも、同じように止める場所で大当たり確率が変わる機種ってありましたでしょうか?
よろしくお願いいたします。
前回も今回も丁寧な回答、ありがとうございました。少しずつ疑問が解消されるのは、とても楽しいです。今日もスロット屋さんでいい汗がかけそうです。またよろしくお願いいたします。
>さとみんさん
左から押すと俵になるのと、右から押すと俵になるのは、
小役などの抽選なので、レバー近辺の一発勝負ですね!
問題は、どちらが成立しているかランプを見ると…ゴホンゴホン(汗)。
その対策をしたのが『吉宗S』です。
>キャベツ太郎さん
採用させていただきました(笑)。
>よしぞーさん
頭の体操をしたくなったら、また質問お願いします(^^)