質問の派生でネタ不足問題が解決する嬉しい流れとなっております。流れを作ってくれた、よしぞーさんに感謝! 今回は、キャベツ太郎さんからいただいたこの質問になります。
サイレントヒルというパチスロが数年前にありましたが、リールを止める位置で大当たり確率が違うと聞いたことがあります。そういった場合は、止める位置ごとの抽選を先にやっているのでしょうか? また、他にも止める場所で大当たり確率が変わる機種ってありましたでしょうか?
『サイレントヒル』は、2015年10月に登場した現コナミグループの機種です。特定の位置を押していればコインが減って(重要!)、AT関連の抽選を受けられ、天井までのゲーム数が進行していきます。それ以外の位置を押すと、コインが減りにくくなる代わりに、AT関連の抽選確率が大幅に下がり、天井までの距離が縮まらないシステムとなっていました。
このシステムは、“スラッシュAT”と呼ばれており、2015年6月に同じくコナミグループから登場した『ガン×ソード』が先輩機種にあたります。
○押し位置で抽選が変わる機種はたくさんある!
これらの機種が登場した2015年は大きな変革がありました。12月より新規設置できるのは5.5号機のみとなったんです。いわゆる旧基準機の最後のほうに登場してきた機種となります。
旧基準機と5.5号機の大きな違いは、押し順によるペナルティの有無です。旧基準機は、左リールから押すとベースは低くともATを抽選。中・右リールを先に押す変則押しをするとベースが上がる代わりにAT関連の抽選を受けられないものばかりでした。広義には、押し位置で抽選が変わる機種で溢れていました。回答するならば、旧基準のAT機とART機は、ほぼすべてということになります。
「ベースの高さ・一撃出玉・初当たり確率」パチスロ機は、このバランスで成り立っています。ベースを下げられれば、ほかに出玉を回せるのです。これが旧基準のペナルティや、スラッシュATを作る動機です。
5.5号機以降、現在の6号機も同じですが、どの押し順でもATやARTなしに、最低出玉率をクリアしなくてはいけなくなりました。これにより、押し順ペナルティがなくなったんですね。なので、AT機も5.5号機からはベースが異様に高くなりました。6号機もそうですね!
○スラッシュATは先を見据えての実験!?
スラッシュATは、旧基準機を設置できる最後のほうで登場しましたが、押し順によるペナルティはなかったはず。5.5号機でも(6号機でも!?)作れたように思えます。『ガン×ソード』も『サイレントヒル』も不評で、使われなくなったのか。知られざる内規が追加されて出てこないのかは分かりませんけど。当時は先のことを見据えて市場調査したかったように思えます。
実際にこの2機種がどのような抽選をしていたかは定かではありませんが、考えてみましょう。旧基準機時代に出てきたので、まずは旧基準から。AT関連抽選はサブ基板管理だったので“何でもアリ”。左リールの押し位置と成立役を確認してから抽選することが可能です。
AT発動をメイン基板で管理して、その結果をサブ基板に流し、それでナビが出るようになった5.5号機以降も似たようなものです。ATの発動をプチフリーズとします。そのフリーズが50G後にセットされていたとしましょう。正しい位置を押していれば、カウンタを1G減算し、一気に0Gまで短縮する抽選もします。しかし、違う位置を押した場合は一切減算関連の動作をしない。これは十分にメイン基板管理で作ることができます。
6号機では『チェインクロニクル』や『蒼天の拳』のように、ボーナスを揃えてはいけない区間のある機種もありました。揃えると長いこと一切の抽選をしてくれません。その方式よりも、スラッシュATのほうが打ちやすいと思うんですけどね。ただ、どうやっても一般受けしないであろうボーナス回避方式が先に出てきたことを考えると、スラッシュATは何かの内規で封じられたのかな……とも思っているのが現状です。
○スラッシュATのルーツは1号機
正しい位置を押さないとゲームが進行していかない。この発想は、パチスロが法制化されたばかりの1985年に登場した1号機がルーツにあったりします。規定枚数を吸い込んだら(純減枚数到達)ボーナス成立。そんな“吸い込み方式”が人気だったのです。
特に大人気となった『ニューペガサス』(パル工業)は、シマの全員が逆押しをしていました。順押しだと小役が揃ってしまうので、ゲームが進行しにくいんです。小役を取りこぼしやすいように逆押し。慣れてくると、より効率的に消化できる“小役ハズシ手順”も作ることができました(笑)。
ちなみに、前に取り上げた『アニマル』は、2号機で禁止されたはずの吸い込み方式を採用していたので検定取消となったんです。そんな人気システムなので、1号機を知る人にとって、スラッシュATは想定内でした。
世間的には不評でしたが、これだけ書くようにスラッシュATを私は評価していました。ベースを下げてゲーム性の幅を広げようという模索をしていたスピリットです。それにしても、不評の理由。ベースの高い位置を押してATも抽選しろとか、虫が良すぎますよ。パチスロの発展を阻害した不評と思っています。
この機種を思い出してくれたキャベツ太郎さんに感謝!
詳しい解説ありがとうございました!
なるほど、当たりまでのゲーム数が決まってて減算するしないを止めた場所によって変えるわけですね
また疑問が出たらよろしくお願いいたします。
ニューペガサス懐かしい名前ですw
当時は意味わからず逆押ししてたかも・・・|ω・)単チェが出たら当たりや~程度の認識しかありませんでしたわ
そりゃボロ負けするわなって事で、パチンコに移行したわけですが、、
最近はジャグラーでボチボチ頑張ってます。
で、また質問です!ジャグラーで飛び込みで当たることありますが、それってもし外してもその後ペカるって事なのでしょうか。
それと、止めた後すぐ座った人が当てるのって誰が打ってもそうなるのでしょうか?
パチスロする人から「もうちょっと回せばよかったのに!」と言われます。
誰が打ってもその回転数で当たるようになってるみたいなことでしょうが・・・オカルト?ですよね?
>キャベツ太郎さん
質問ありがとうございました。また、何か思いついてくださると助かります(笑)。
>ナミさん
私もパチンコは、潜伏確変とかが出たあたりで怖くなりました。
パチもスロも。知識が必要な機種が多くなっていくと、遊技人口の増加には悪影響と思わされますね。