パチンコファンなら誰しも一度は聞いたことがあるだろうホールコン、正式にはホールコンピュータと呼ばれる物ですが、店舗関係者でも役職クラスにならないと触れない事もあり実際にそのシステムの全てを知っている人は少ないと思います。

なかには、このホールコンで出玉を操作したり、意図的に大当たりを発生させたりと、正しくない情報を耳にすることも多いので、システムの説明もかねて記事にしていこうと思います。

先ずホールコンの役割ですが、基本的にパチンコ店に設置される各台から送られる情報を収集するために使用します。

ホールコン側から各台に信号を送ったりすることは出来ません。

台から送られてくる情報を計算しPC画面上に表示させ、店の稼働状況、売り上げ、景品の出荷状況など、日、月、年、機種別、島別、台番号単位で知りたい情報を瞬時に表示させてくれる店舗運営には無くてはならないものです。

このホールコンは専門用語が多いので一般の方にもわかりやすく、本日は専門用語を避けて説明していきます。

それでは各台からどういった信号が送られてくるのでしょうか?

1・打ち込み数、払い出し数・売上情報など
2・デジタル回転数・大当たり発生など
3・現在の台の状態

大きく分類しますと上記3つの情報が各台から送られ、これらの情報を組み合わせる事で細かなデータを算出しています。

本日はホールコンの秘密(その1)と題し3の部分を掘り下げて説明していきたいと思います。

現在の台の状態とは、通常中・大当り中・時短(確変中)と空き台、以上4つの何れかの状態にパチンコ台は分類され信号が送られています。

この信号はホール内で遊戯中の一般の方々も確認可能で、それは大当たり回数などを表示するナンバーランプで確認することが可能です。

例えば大当たり中にナンバーランプは激しくピカピカと光っていますよね?

これは台から出力される大当たり信号をホールコンに送っているからです。

次に時短、確変中はランプがチカチカと穏やかに点滅を繰り返しているはずです。

この様に、何れに状態に該当しているかコンピュータが判別できるように各台から現在の状態信号を送ります、この状態をホールコンで判別することで様々なデータが計算できるようにホールコンは設計されています。

例えば通常中に払い出しされた玉と、打ち込まれた玉を計算すると現在の差玉が分ります。

計算式(1)払い出し玉-打ち込み玉=差玉

大当たり中の信号を受けている間に上記と同じ計算をすると大当たり1回の出玉が分ります。

さらに条件が変わり確変、時短中の信号を受けている間に(1)の計算をすると自確中の出玉の増減が分ります。

この様に様々な計算式がホールコンには組み込まれ、状態を分類し計算することで沢山のデータを算出しているのです。

最近よく耳にする、データ異常が出ていると注意され、出入り禁止と言われてしまうのは、ここの数値を監視していることが多いからです。

特に注意が多いのは確変中の出玉の増減ではないでしょうか?

これもホールコンのシステムを知っていれば店からの注意を逃れる事が可能になります。

その答えは簡単で自確中信号が送られているときは、増やした分の玉を払い出しさせない!

最近の台は玉の払い出しを止めると『玉を抜いて下さい』などとアナウンスが流れますが、少し前の機種では音声が流れないタイプも結構ありました。

機種名は書きませんが、まだ現在も使える機種も残っているので試してみるのも良いかもしれませんね、ただし最近の機種は入賞と同時に信号がホールコンに送られる機種もあるので、あくまで自己責任でお願いします(笑)

増やした玉は次の大当たりの消化中に抜けば、大当たり出玉として処理されますので自確中の増減監視から逃れる事が可能です。

しかし、時短中など次回大当たりが確定していない台は注意が必要です。
通常状態になってから払い出しをすると違うデータ異常が出ますので注意してくださいね。

私自身は打ち手の技術介入を禁止する行為は嫌いなのですが、昨今の釘調整が出来ない環境を考えると店側の過剰なまでの注意も仕方がないのかな?と思う事もあります。

ここ最近は一方的にホールコンのデータの異常を理由に出入り禁止、上手い下手の判断する店が多いように感じますが、実際にホールコンの仕組みを理解している店員は少ないです。

ただ表示されるホールコンの数字を鵜呑みにし確認もせずに出入り禁止の通告を出しているお店も見受けますので、それならば出入り禁止にならずに、ホールコン監視から逃れる方法を提供しても良いのではと今回記事にしました。

それでは今日はこの辺で