動画収録の裏側 その1
「動画は避けて通れない時代」
動画ばやりの現代だ。先鞭をつけたのはCSの専門チャンネルだと思うんだけど、今はネットTV的なジャンルもあるし、Youtubeを漁れば、無料でいくらでもパチ&スロ動画は出てくる。
活字の世界もその流れを汲んで、大手三社から出ている専門誌は毎号DVD付録つき。ファンからしても活字より動画をメインととらえているかといえば、後者かもしれん。
ふふふ、どっちが付録かって話だよな。自分は活字に拘りたい方なんだけど、ファンや出版社のニーズは動画みたいだ。寂しい気はするけれど、これも時代といえば時代。となれば、メディアの人間は経験しとくべきだろうね。
ちなみに、自分が初めて動画に出たのは、民放のTV。当時は誌面に顔出しをしている人が少なくて、まず知名度的に田山さん(田山幸憲プロ。必勝ガイドクラシック2には生前の映像も付録でついているぞ)へ話が行くのがパターン。
もちろん田山さんはああいう人なんで、「TVなんて面倒くさいよ」と断る。結果、当時何度か対談やインタビューをさせてもらっていた自分にお鉢が回ってくる。「安田君に行かせなよ」とね。
あっ、その時はパチンコと脳波の関係を調べるのがテーマの番組だったかな。ホールで頭に電極をつけられて、いろんな数値を測定されたんだけど、営業中の店だから恥ずかしいのなんのって(笑)。そりゃあ、田山さんにはやらせられんわ、そんな仕事。
そして、その結果がまた面白い。製作側はリーチや大当りで脳波が大きく変化するのを期待してたらしいんだが、自分の脳波が一番大きく動いたのはデジタルの連続回転が止まった時。ははは、どんだけ回らない状態に強迫観念があるんだよって話だ。
ちなみに、その時の出演料は確か2万円。相場というのがない時代だから、
製作会社から
「おいくら程で出ていただけるんで?」
自分
「う~ん、パチンコ一日分くらいあれば十分ですよ」
というやり取りの結果だった。
後々、景気がいい時期が到来して、他の業界人から「もっともらえるよ」とも聞いたりで、自分ですらギャラは上がっていったけれど、それはまた次回以降に。