今から遡ぼること20年ほど前、友達の親の実家である鹿児島県に行った時のゾッとする出来事です。
実家とは言っても、祖父母が亡くなったあとは、誰も住んでおらず、定期点検をしに行くという名目のただの旅行。
車で行ったので、鹿児島県の最南端のヤツの田舎は東京からだと1500〜1600キロくらいあるから、出発した日の深夜に着いて、あとは酒を酌み交わして寝ただけ。
お互い体力はあるほうだったけど、翌日は疲れが抜けず超グロッキーで、何もする気が起こらない。ついでにダルいから口もきかない。
そんなこんなしているうちに、時刻は夕方になり、どちらからともなく「メシ食いに行くか」と切り出したものの、そこはど田舎なんで、せっかくだから鹿児島市内まで行くことになりました。
すると、パチ&スロ大好きな2人が歩けば、繁華街では足がメシ屋よりホールへと向かうもの。
大花火のデータが良さそうでしたが、ヤツの目押し力に難ありだからヤメといて、二人が座ったのは同じく4号機の爆裂Àタイプのオオガメラ。
画像引用元:https://www.p-world.co.jp/machine/database/1782
しかし、ちょっと遊ぶだけのつもりだったのが、いつの間にか2人とも熱くなっていて、痛恨の10万円(1人5万円)負け。
メシそっちのけで、取り返すために翌日の下見へ……。
そして、メシはコンビニで買った、サッポロ一番味噌ラーメンに。
明くる日、我々が選んだ勝負は、前日と同じ店の同じ機種ガメラ。最悪、設定1でも機械割104%あるし、データも良かったのでね。
ちなみに、今回の旅行+実家の点検のプランは、一週間くらいかけてのグルメ旅。
内訳は、鹿児島で点検後、博多(モツ鍋&豚骨ラーメン)、下関(ふぐ)、広島(牡蠣)、大阪(たこ焼き)、名古屋(色々)、ざっとこんな予定でした。
鹿児島に三日目もいる予定はなかったのになぁ~。
話を戻します。
はい、また2人で10万円負け……。これにて友達は破産とのこと。それに対して、どうすんだよ!とキレる自分。
東京出発前に、私が20万円持ってるのを聞いて、なんか様子がおかしかったのは、そのせいだったのかと気付いたからです。
でも、こっちは怒ってるのに、ドヤ顔で東京のマイナー信金のキャッシュカードを見せてくるもんだから、怒りを通り越して呆れましたよ。鹿児島県で使えるわけねーだろ。。。
そんな私も、キャッシュカードを当時は持っていなかったので、ATMなるものでカネを下ろせることを知らなったし、お互い様っちゃお互い様なんですけどね。
こんなんで2人とも経済学部なんだから、そりゃ日本も低迷するわ!とゾッとしました。
しかし、本当に背筋が凍りつくのはここから。
しょうがないので、大谷たかし銀行がヤツに融資し、グルメ旅は中止して、寝床のある鹿児島を満喫する旅に予定変更。
次の日は釣りをしたり釣りをしたり釣りをしたりで、早速の飽きを見せる2人。
そして、メシを食いに出掛けたそんな時、割と近場でホールを発見!
よしときゃいいのに、中を覗く阿呆2人。
すると、スロットコーナーに「全ての機種に設定5以上があります」とのこと。
ガラガラのこのホールに?ずっと貼ってあるっぽいイベント広告なのに?と、さすがにこれにはお互い警報が鳴りまくり。
で、翌日(5日目)。
やっぱフグとか牡蠣とか食いてぇよな~と呟いて、よし!花火が5台あったから設定判別だ!となっちゃいました。
画像引用元:https://www.p-world.co.jp/machine/database/1030
まあ、当然あるはずもなく、肩を落とすバカ2人。
そこで初めて気付く!
1万円も残しておけば、高速道路の券は事前に買ってあったからと安心していたけど、帰りのガソリン代は考慮に入れてなかった!!!
えーと、一回の満タンで500キロくらい走るから、最低3回は満タンにしてギリギリ家に帰れるか帰れないかだ……(脇汗)。
恐る恐る財布の中身を見ると、ガソリンが安かった当時でも、満タン3回は、ガソリンスタンドの良心的なお値段次第といったところくらいしか入ってない。(全身汗)
というか、できれば4回分はないと安心はできない。
ヤツにそれを伝えると、ダメ元で家まで寄せて、本当にダメなら誰かお金を持ってきてもらうという、迷惑極まりない選択か、低設定覚悟で最後の博打賭けるかになった。
どちらも日雇いバイトの選択は頭になかったあたり、本当にクズだなと、今頃になって書いていて思うアラフォーであります。
んで、考えに考え抜いた結果、さすがにスロットはないだろとなり、定量制のハネモノを選びました。
機種は地元のテリトリーでは見たことがなかった「たこ焼き八ちゃん」
画像引用元:http://www.p-world.co.jp/machine/database/1684
ふむふむ、役物はファインプレーそっくりだから、ヤバくなったらドツけばいいかな(嘘)。
釘を吟味して打ち出すと、ソッコー当たった!なんかあっけねぇ~。
と思ったのも束の間、ラウンド振分ないの?何ラウンドまで継続なんだろ?とか考えていたら、2ラウンド目でパンク。
えっ、どういうこと!?
すると、ヤツも大当たり中で、首を傾げながらも順調に出玉は増えてるので、自力継続タイプじゃなくて、これまたファインプレーみたいに貯留された玉がVゾーンを外したのかと思い直して続行。
飲まれた後の追い金中に、何度か当たったけど、やっぱパンクしたし、その理由も一回目以降は凝視していたので分かりました。ついでに、これは攻略法がありそうだなとも。
それはヤツも気付いたみたいで、一回話し合ったけど、クセ良し台だったヤツの台は、打ち止め後も連続遊技OKとのことだったので、検証は今じゃないとの結論に。
そして、私の台はクセが悪かったので、打つのをヤメて向こうの台に任せました。
結果、2回打ち止めにしたところでガソリン代は貯まったので、欲張らず3回目はなし。
2人とも胃がキリキリする勝負に勝利し、軽く晩酌をして、翌日に無事東京に帰って来られました。
私はあまり店員と揉めたことはなく、客のチンピラみたいな奴なんぞ、揉めてもどうせ手は出せないと本職の奴が言っていたんで、そっち方面では多少怖かったことはあっても、背筋が凍りつくほどのこととは感じたことがありません。
ただ、後にも先にも、本当に負けられない勝負はこれが初めてでしたので、背筋が凍てついた話はこれだけです。
でも、結局は地元に戻ってきて以降、たこ焼き八ちゃんは、雑誌とかより早くあっさりと攻略法を見つけて、100万円以上はたぶん勝たせてもらっているので、鹿児島県での大負けの日々も勝利に繋がるための必要経費だったのかも知れません。
背筋が凍る思いはしたくないけど、乗り越えた先には成長した自分がいるのかも知れませんね。
最後に、私のように悠遊道のマイナーキャラのコラムを読んで、その友達にピンと来た人は、相当な悠遊道マニアです(笑)。
そう、コイツは去年の特別コラム「一番熱かった日」に登場した悪友です。
パパっと書いて校正をしっかりしなかったので、文章はちょっと変ですが、割りと面白いかと。
なんせ珍しくトップ10入りしてましたしね。キリッ!っというより宣伝です。