10月も中旬となりましたが、ここらで一応やっておきますか。9月に結果書が出たパチスロは67機種で、そのうち適合は13機種(19.4%)。適合率が下がったのは事実ですが、これくらいのブレがあって不思議ではありません。ちょいちょい後に書きたいことがあるので、不適合理由をさっさと書きますね。

(1)再遊技に係る図柄の組合せ数がすべての図柄の組合わせの数の145分の1を超えなかった

まだやっていたんですか。そう言わざるを得ません(笑)。確か2ヶ月くらい前に同じ理由で不適合になっていましたよね。いや、別の機種が同じ理由で引っかかった可能性も捨てきれませんけど。

20コマの3リールであれば、出目総数は8000通り。リプレイ絵柄が普通に1種類なら、各リールとも4つずつ配置されるので64通り。これなら1/125でOKとなります。ということで、『ダーツライブ』のように有効ラインが超変則的な機種と予想していました。そこから変化ありません。さっさと型式試験を通過させて、どのようなアイデアなのか拝みたいものです。

 

(2)第一種特別役物が作動すると、規定数が2枚又は3枚から2枚のみに変動するとともに、入賞に係る図柄の組合わせに対する遊技メダルの獲得数が減少する性能を有していた。

(3)第一種特別役物が作動すると、規定数が2枚又は3枚から2枚のみに変動するとともに、入賞に係る条件装置の作動確率が下がる性能を有していた。

(4)第一種特別役物が作動すると、規定数が2枚又は3枚から3枚のみに変動するとともに、入賞に係る条件装置の作動確率が下がる性能を有していた。

第一種特別役物絡みが3件。第一種特別役物とは厳密に言えばREGのことになりますが、BIG中のJACインもそれにあたるので、ボーナスとざっくり考えていただいて大丈夫です。そして、中身についても後半部分はざっくりで大丈夫。ボーナス中は通常時と比べて期待値が下がってはいけない。そういうことです。ボーナス中に減らしたいという思惑が見て取れるのは、普通のノーマル機でないということですな。

 

○掛け枚数に新たな内規が追加された模様

そんなことより私が気になったのは、前半に書かれた規定数の変動を許可していない部分です。うん。前にも見た項目ですが、1例だけだったので特定も困難と見なかったフリをしていました(笑)。

規定数とは、掛け枚数のこと。2枚掛けor3枚掛けの機種が、ボーナス中に2枚掛けのみや3枚掛けのみになってはならないと書かれています。いつからできたかは分かりませんが、新たな内規でしょう。

これ、いろいろな波紋があるかもしれません。特に罪のないノーマル機。5号機の『アイムジャグラー』も通常時は1枚掛け・2枚掛け・3枚掛けができました。このようなタイプの場合、BIG中(オートJAC方式なので第一種特別役物が作動中の扱い)も3枚掛けまで全てできなければいけないと読み取れるのです。

通常時は3枚掛け専用で、ボーナス中だけ2枚掛けが許されるのか? そういったことまでは分かりませんが。そのような機種が出てこなくなるようなら、完全に通常時と同じ掛け枚数でなければならなくなったと考えられそうです。こういうのは、出てきた機種や消えた機種から答え合わせをするしかありません。

 

○面倒な攻略手順の誕生も!?

通常時もボーナス中も同じ掛け枚数を用意しなくてはいけないとします。私なら、こんなノーマル機を作ってみたくなりますね。

BIG中も基本は3枚掛け。適合するようにコインはちゃんと増やします。ここで、敢えてメダル手入れで2枚掛けにすると3枚掛けより期待値が高くなる。そんな機種です。面倒ですが、掛け枚数を同じにしないと適合させてくれないのですから仕方ありません。

まったく馬鹿馬鹿しいと思いません? 問題を起こすのはAT機を作るための隠しボーナスとかじゃないですか。その弊害で罪のないノーマル機も面倒になっています。6号機の遊技機規則にしてもそう。ボーナスの枚数が減らされました。せめて、この面倒な内規を逆用したらノーマル機が作りやすくなったなんて副産物を期待したくなっちゃいますね。