家内とは今年、銀婚式(結婚25周年)を迎えました。まだ独身の、お付き合いし始めた時に普通は、パチンコの話などなかなかできるものではない(しない方がいい?)と思います。

「パチンコって何?それっておいしいの?」は言い過ぎにしても、この世の中に数多ある趣味嗜好の中で、パチンコの位置づけって、けっして高くはない、でしょう。

しかし、超が付くパチンコ好きの私のこと。彼女とお付き合いし始めた時のことを思い出してみます。

その日は車で彼女の家まで迎えに行き、景色のよいドライブウェイの山頂まで2時間近くかけてドライブをしました。その途中に休憩がてら寄ったのは、行きつけのパチンコ店、に隣接した喫茶店でした。

その時どんな話をしたかは忘れましたが、私が大のパチンコ好きであることを打ち明ける布石を打った、ことは疑いようもない、ですね。

新婚旅行は九州。さすがにこの時にパチンコ店に入るわけにはいきません。湯布院駅を降りてすぐ、パチンコ店が見えました。通りすがりにチラっと見えたのは「ダービー物語」でしたね。後日、「よく新婚旅行の時にパチンコ店に入らなかったね」と言われたりしました(笑)。

その後、子供ができるまでは割とパチンコデートをしました。大抵はドライブを兼ねましたので、当時、牧歌的な景観にそぐわない大きな建物でもってオープンした、片道1時間半のP店へよく行きました。

私がお勧め台を進言するより、彼女は自分で選びたいタイプ。なので別々の島で打つことが多かったですが、やはり最初は羽根物を勧めました。「もちあげ隊」(西陣の羽根物)を打つ私の後ろの島から「よござんすね」が聞こえてきたり。

これで何の台が分かった方は通、ですね。彼女が打っていたのは京楽の羽根物、「お竜さん」です。

彼女とデジパチを打った時は、大抵は私が直ぐに当たり彼女はなかなか当たらない、ことが多かったです。私がよく打ったのは「トランプ物語SP」(平和、1/228で7かhで当たると3回の当たり保障)など、女性との連れパチは何故かこうなる、ことが未だに多く感じるのが不思議です。

とある日、彼女が「7ショック」(ニューギンの1/220、時短50回転のベルト式デジパチ)を打つも、その日もなかなか当たらず苦戦中でした。で、ようやくその時は訪れました。

リーチ発生後、スローになるスーパーリーチへ発展。一旦ハズれて再始動!ようやく当たったか、と安どした私。しかしあろうことか、あさっての所で停止。そのまま次の回転が始まるのを唖然と眺めていたことを覚えています。

既に閉店し、建物だけが残るP店の前を通るたび、当時のことを思い出します。民生委員(7年目)、町内副会長、愛護部委員を兼任し、近年はドナー登録時に該当者が現れ手術経験があったり何かと忙しくしている家内ですが、またいつか、親の介護を離れた暁にまた、と思ったり。

時々家内がこう言います。「バ・ク・ダ・ン」

応えて私 「ハッシャー!」               (名機アクダマンSPの効果音)