みなさまこんにちは釘師ゆきちです。
2017年夏本番!今年の夏は、皆さんどこかへ出かけますか?
やはり夏と言えば、長袖、長ズボンですよね♪
えっ!なんで?って(笑)
だって夏はホールが真冬の様に寒くなるじゃないですか、一日中パチンコを打っていると体が芯まで冷えるんですよね~(笑)
だから長袖、長ズボン、暖かい飲み物が基本になるのです。
さて、話は変わって。
先日、警察庁からパチンコの規制についての発表がされた様ですが、詳しい内容は専門の所にお任せして、今後の大きな流れとしては設定付の釘調整が出来ない封入式のパチンコにシフトしていくようです。
設定付のパチンコと言えば過去にも登場していまして、1991年に瑞穂製作所から登場したGIGA、さらにその一年後CR機が登場した1992年の2つが思い出されますね。
GIGAと言えばスロットの様に設定が6段階ありまして、命釘部分(ヘソ)だけが調整できない仕様になっていたのと、機械内部で回転数のチェックをして回転率の補正をかける機能が付いていたのが特徴でした。
電チューパニックだったかな?何度か良い思いもしましたが、当時は今では考えられないくらいお店の条件が良かったので、あまり大きなネタでもなかったように記憶しています。
話がそれました。(笑)
1992年に登場した西陣のうちどめくんにも設定機能は搭載されていましたが、こちらは3段階の設定機能+釘調整が出来るタイプでしたので、今回の規制イメージとしてはGIGAの仕様の方が近いのかな?
これからのパチンコは釘調整を捨てて設定のみで出玉をコントロールするという事ですよね?
釘師的に考えますと、調整の必要が無いパチンコ台は作れないでしょ?って、のが持論でして、パチンコ玉を飛ばすからには個体差というものが確実に影響しますし、いままで書いた記事の内容でもその影響などを紹介してきました。
100歩譲って島システムや玉の刻印、汚れの有無で与える回転率への影響は封入式にする事で、ある程度は抑える事は可能だと思います。
ですが、台のネカセと島の歪みはどうやって対処する予定なのでしょうかね?
そもそも島が地面に対して水平に立っているのは新築オープンしてから暫くの間だけで、必ずどんな店でも傾きが出てきます。
20台設置された島を正面からみて左側から1番台、右側が20番台の島があったと仮定し説明しますと。
いままで、ゆきちが経験した中で最も多い歪みは、1番台から10番台、玉あげ機を挟んで11番台から20番台の間が、たわむ事例が多かったと記憶しています。
もう少し分りやすく説明すると
1・2・3・4・11・12・13・14番台が右下がりの歪み
5・6・15・16番が左右ずれ弱く
7・8・9・10・17・18・19・20番台が右上がり歪み
説明するための極端な例ですが、島のどこかで歪みが出る事は珍しくありません。
特にステージ癖の良い台や悪い台が生まれるのはこの島の歪みが原因になっていることが殆どです。
それらは台単体が持つ個体差ではなく、設置環境による外部要因的な個体差になります、今までは役モノの癖として釘調整で補正してきた訳ですが、これからは設定で補正をかけると・・・
メーカーが外部要因による個体差の事も考え台を作って来るなら可能だと思いますが、島システムや細かな設置環境まで考慮して台を開発してくるとは思えず、当然そこには付け入る隙が出てくるように思えて仕方ありません。
これらの島の歪みは恐らく台の自重が原因で発生していると思われます。パチンコ台は10数年前に比べ2~3倍の重さになっており、液晶画面が大きくなり始めた2004年以降に島を立て直したお店では、前者ほどの島のたわみは少なくなりました。
しかし、これは島が新しいから歪みが少ないのか?
台が重たくなったことを考慮して島を作ったからなのか?は確認が出来ていません。
ですが昔の島と最近建てられた島では明らかに島の歪み方は違います。
リニューアルオープンなどで店内改装するお店は多いですが、実際のところ島を倒して新たに島を立て直すには莫大な費用がいるため、外観や店内は改装しているように見えても、島は以前のままのホールは非常に多いです。
回りすぎたら、また今までの様にプロお断りと言い続けるのでしょうかね?
逆に回らなかったら、お店は設定を上げて補正すると思いますか?
まずしないでしょう(笑)
結論から先に言うと現状のホール環境では、釘調整の出来ない完全封入式の普及は難しいと思われ、ある一定の釘調整やメンテナンスが出来るGIGAの様なタイプの封入式が登場して来るような気もします。
新たに島の歪みを補正するような枠を開発し、水平とネカセに均一性が取れるような枠があれば完全封入式のパチンコも可能にはなるかな?
仮にそういった枠を開発できたとしても、島は歪み続けるので小まめなメンテナンスは必要になると思われます。
まぁどのタイプになったとしても、今のパチンコより付け入る隙は沢山あるように思えて仕方ありません(笑)。
私が生まれた1972年頃までパチンコは立ってするのが当たり前だったようですが、いつの間にか座ってするのが当たり前になりました。
座ってするようになったパチンコは1973年から電動ハンドルへ変わって行き、その流れに対応できないパチプロは姿を消して行ったそうです。
1979年に北九州で初めて登場したスロット0号機は目押しだけで簡単に攻略出来たそうです(笑)
私がパチンコを始めてから最初の規制は1998年(平成10年)5回リミッター付のパチンコが登場してパチンコ店もパチプロも悲鳴を上げたと思いますが、それでも全ての人が淘汰された訳でなく、自分も含め今でも現役で頑張っている人は沢山います。
2004年(平成16年)に新基準500分の1のパチンコが登場した時は、本当にもう無理だと思いましたが何とかなりました。
何時の時代も流れがありその流れに合わせて対応していける人だけが生き残っていけるのだろうと思います。
これから訪れる新しいパチンコはまだどんな形になるのか分りませんが、どうすれば生き残って行けそうなのか?諦めず考え続ける事が一番大切な事で、これからも色々と記事に書いて行けたらなと思います。
それでは今日はこの辺で
※過去のパチンコに関する情報はえびす会館パチンコ歴史年表を参考にしました。
歴年表はコチラから確認いただけます。