テーマは自分を「作り上げた」4選。

以前から書いてきましたが、アナログ機が苦手です。

天龍も初打ちからこっち、数回しか触っていません。楽しかった。でも釘の読みもネカセも、そして台のクセもわからない。つまり自分を信じられないので打てないわけです。そんなもんなくても偶発的なラッキー、タイミング、いわゆる「ツキ」も絡んでくるのでしょうが、シンプルに、敷居が高い。そんな気持ちが強いです。

ただ、液晶以外をアナログと呼ぶのなら、話は進められるようになりました。それはドラムマシンの楽しさにようやく気付いたからです。

初めて打ったドラムマシンは2015年。1パチの「ハクション大魔王」でした。仕様がわからず、とても怖かったのを今でも思い出せます。何しろ液晶がないと不安。大当たり後の右打ち/左打ちすら、わからないと「わっわっ」と大慌て。ふいに当たったおたすけ部でも店員さんに「わ!これどっち?右?左?」と聞いて、彼も新人だったせいか「あっ?えっ、みっ?ひ、左です左です」とうろたえさせたくらいです。どうしようもない。

マイホの1パチは空きがないほど人気があります。マイホで2度、連れパチをしてくれたじゃじゃサンによると、釘調整(と言っちゃイケナイんですっけ)が「大変によろしいホールだ」と、特に1パチはいいと言われて「それでか!」と連日の賑わいに納得したものでした。

当時、遊パチの化物語乙女フェスティバル花満開リング、これらの好きな台が埋まっていて、でも何か打ってみたいし。スタッフの向井くんにすすめられたのがハクション大魔王でした。じゃあと打ってみましたが、ハマッたのとよくわかんなかったのとで第一印象は悪く、それから1回しか打っていません。「ドラムロイド」も、周囲のみんなは好きだと言いますが、よくわかんなくてすぐ止めました。

安田プロの記事を読んでクイーンを打ったのが、自らドラムを選んだ最初だったかと思います。それまでの「えぐいハマリ方するわあ」という印象が払拭されました。悠遊道が誇るクイーンマスターはDOKさんですが、ふいに訪れる爆発など、達人らを魅了する理由がようやくわかったのでした。

CRどらむ☆ヱヴァンゲリヲンPINK

これは面白い!と初めて夢中になったドラムマシンは、このどらむ☆エヴァPINKでした。なぜなの。もう、引き寄せられるように打ってしまう。

一撃告知モードにしていますが、それでも、カラフルな液晶がなくても、こんなに楽しいんだ!と思える多彩な演出。大好きになりました。

アンドレ師に報告した際「うむ、PINKはよろしい。GOLDはムムムである」と言われ、ちょっとだけ「チョイスを褒められた」ような気がしたものです。ちなみにGOLDの存在は知りませんでした。PINKは見かけたら打つでしょう。ドラム機に抵抗がなくなった記念となる、大切な台です。

新台で出た時に、どうしても打ってみたいアナログ機がありました。

昭和物語

導入店を調べて打ちに行ったんですよ。県をまたいだ先の大手チェーン店と、隣駅まで。前者では空き台がなく打てずじまいでした。後者は外観や屋号からしてどうやら老舗のようでした。好立地なのに客はまばらで、打てはしましたが指が痛かったです。そのお店は、もうありません。

なぜ、探してまで打ちたかったのかな……。

父親に連れて行かれた頃はまだ手打ちであったことを思い出しています。チンジャラ~。のどかな風景。そっとのぞき込んだ穴から、回転数の遅い軍艦マーチに乗せてどんどん思いが広がります。

初めての恋人がパチプロで、高校生(時効)でマジックカーペットとビッグシューターを数回打ったこと。一発台と呼ばれたスーパーコンビも見かけました。当時の呼び込みや煽り、いわゆるマイクパフォーマンスは花形で、若手スタッフがマイクを初めて任された時、すごく嬉しそうだったこと。その彼は童顔ゆえ、客になめられるのがイヤだと突然パンチパーマにしてきたっけ。

モーニングと呼ばれるサービスがあるとかで、2~3度、お義父さん(元夫の父)に頼まれて並び、座った綱取物語や大工の源さん。席取りだけでほぼ打ってませんが、今から思えば「打ち子体験」ってわけですね。

パチンコはまだ初心者クラスですが、まつわる話は尽きません。しかもその思い出は笑顔で彩られている。ここに思い出補正はありません。

ああ。そうか、あの頃からはじまっているんだ

そして私はまた、私はまだ、

魅了されている──

お風呂に入っている時にふとコラムのダンドリを思いつき、濡れた髪もそのままに飛び出してって、メモを書いている。大の大人にそんな事をやらせてしまうパチンコ。笑っちゃうな。ビチャビチャやん。最高かよ。

まだまだ。いつか自分を信じて打ち、胸を張って「この4機種だ!」と言える日が来るまで「作り上げた」パチンコはまだ挙げられません。ありの~ままの~成長途中だからです。オーバー50の新人です。だからこそ、こう言いましょう。

お楽しみはこれからだ!


・初パチンコ:2015年(47才春)
・本業:映画ライター

・猫とプロレスを愛する東京の大阪人
・クセ強め/耳遠め
・代表?コラム

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