5月に入ったくらいから自分の周りで『アフターコロナ』という単語を度々耳にするようになりました。

5月上旬は緊急事態宣言の真っ只中だったので、この言葉を使っていた人は単純に「緊急事態宣言が明けたら」という意味で言っていたと思います。

…が、実際本当の意味でのアフターコロナが来るのかと言うと、そんな世界が来るのかどうか誰も分らないのが実情です。

 

少し表現が分かりにくかったでしょうか。

かみ砕いて言うと、緊急事態宣言が明けた今の状態でも分かる通り、宣言の有無はウイルスの存在に関係ありません。

緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルスは世界に残っていて、私たちの生活に影を落とします。

つまり、今はアフターコロナとは言えません。

 

また、ワクチンが作られてウイルスを完全に抑え込んだ世界をアフターコロナと呼ぶならば、ワクチンが開発できるかどうかは分からない状態です。

人体に抗体を作れる可能性が高い…との報告が数日前にあったようですが、実際にワクチンが作られるまでどのくらい時間がかかるのか分かりません。

そして、作られたとしても世界人類に行き渡るまで一体どれだけの時間とコストがかかるのか…行き渡らせることが可能なのかどうかも誰にも分からないのです。

 

いつ来るのか、本当に来るのか分からないアフターコロナの世界を考えるのは不毛です。これから考えるべきは「アフターコロナ」ではなく「with コロナ」なのだろうと思います。

 

新型コロナウイルスによるロックダウンで世界は途方もない経済的損失を受けました。

コロナはなくならない…しかし、このままでは経済的に破綻してしまう。

多くの国が個人が経済の正常化に動いています。

日本も緊急事態宣言を解除して、多くの店舗が営業再開に動き出しました。

 

しかし、コロナウイルスはなくなったわけではありません。

経済活動をすれば緊急事態宣言の状態より人との接触が増えて感染の可能性が高まると予想されます。

それでも、一定のリスクを承知で経済活動をする…これがwithコロナの世界なのかなと思います。

 

では、一定のリスクとはどれくらいか…と言うと、それが誰にも分からない。

アメリカではこれまでの死者の累計が100,000人を超えました。

そして、今も1日1000人以上が亡くなっています(原稿を書いている時点で)。

対して、日本は5月30日時点での累計死者数が886人…日本のこれまでの累計がアメリカの1日の死者数よりも少ないのです。

 

この数字をもって、日本人はコロナに罹らない何かの免疫システムを持っている…と言う人もいます。

しかし、それは数字からの推論であって現時点で科学的根拠はありません。

後出しでこういうことを言う人は、この後に日本でコロナが大流行しても後出しで自分に都合の良いことを言うでしょう。

誰も、自分が背負っているリスクがどれくらいなのか分からない…それがwith コロナの世界です。

 

さて、その中であなたはどこまでリスクを許容しますか…と言うと、私は6月に入ったらホールに行こうと思っています。

ホールで打つことが勉強であり、収録や来店が仕事である私にとってホールで打つことは他の何よりも優先すべきことだからです。

スロットを打つことにある程度のリスクがあるとしても、それを承知で打ちます。

 

また、我慢していた趣味の麻雀も解禁するでしょう。

息抜きもしたいですから。

麻雀よりもリスクの少ない釣りも復活させて、麻雀の頻度は前よりも少なくするかもしれませんが…あ、お腹が気になるのでジムも行きますね!

 

しかし、私は飲みの席は好まないので大人数での飲み会は参加したくないですし、元々あまり行かないスポーツ観戦などは控えると思います。

要は仕事と好きなことは解禁して、やらなくても我慢できそうなことは極力省いて行こうって考えです。

 

これで数か月後、私がどのくらいの確率でコロナに罹るのか…それは先に書いたように誰にも分かりません。

でも、自粛を続けていても感染確率は0にはならないし、経済的に干上がってしまうし、ストレスも溜まるし…日々生きていても癌や交通事故で死ぬ可能性もあるのだから、同じレベルで受け入れてコロナで死ぬことがあっても仕方がないと受け入れようと思います。

これを読んでいる方も、自分の人生の中で何が必要不可欠で、何が不要なのか少し考えてみてください。

 

私は、これから撮影でスロットを打ちます。

それを見て打ちたくなる人もいるでしょう。

その時は、頭の片隅にコロナのリスクは入れて打ちに行ってください。

また、私は来店でどこかのホールに行くかもしれません。

それを見て来てくれる人も、頭の片隅にコロナのリスクを入れておいてください。

 

私はもしかしたらのリスクを覚悟して働きます、もしかしたらのリスクを覚悟して遊びます。

だから、皆さんも誰かがやっているから良い…ではなく、自分にとって必要なことだから、リスクを承知でやる…という意識で生きてください。

with コロナの世界ではこれが必要不可欠です。

そうでないと、あとでとてつもない後悔をすることになるかもしれません。

 

それはスロットだけではなく、どこかで食事をする、タバコを吸いに喫煙ルームに入る、電車に乗るなど、日常で起こる様々な事柄で…です。

そうして、自分が生きる中で何が本当に必要か考えた上で、スロットという選択肢が残った人とホールで会いたいなと思っています。