二人のS vol.1 黎明期

 

ブログ上で声かけをし、初めて開いたオフ会に参加してくれたのは1名。出会って1年後くらいに居酒屋の店長さんになった大さん。ありがとう。あなたがいなかったら多分1回で心が折れていました。

次に行ったオフ会に集まってくれたのは4名。3回目にいたのが二人のSことスティーブンとしぃ君。ともにブログ経由のハンドルネームです。

よくもまぁ、しつこくオフ会を開いたもんだな、と今では思いますが、パチンコ・パチスロという共通の趣味を持っているのが分かっている時点でとても気が楽だったんです。

ボクにはそのやり方が合っていたんでしょう。少しづつ増えていく仲間が自分の中でとても大切に思えました。

二人のSが参加した飲み会は、当時の自宅からほど近い町田で行われました。参加者は10数名。

遠く大阪から参加してくれた人もいたりしたのですが、正直幹事をこなすキャパもなく、色々と気を遣うので精一杯だった記憶があります。

そんな中、しぃ君が一回り近く年下という事が分かり、最初は

「あ、しぃさんですか!初めまして!」

みたいに“さん付け”ノリだったボクもどんどん馴れ馴れしくなっていき、勢いに任せた飲み会で泥酔していくしぃ君を見て

「あ、これは自宅に収容しないと色々まずいな」

と、そのまま連れて帰りました。ちなみにもう一人のSであるスティーブンは、静岡からの参加。しっかり町田に宿を確保しており、飲み会の場で何を話したかなど一切覚えていません。彼の出番はもう少し先になります。

 

色々とはっちゃけた飲み会が行われたのは7月6日。時は銭形捻りの全盛期。

翌日が7/7のゾロ目デーという事もあって「次の日みんなで打ちにいこうか!!」という流れになり、神奈川県の方にはお馴染み、ジャパンニューアルファグループの某店に7~8名が集結する事になったのです。

今になって思うと、勢いって怖いなーと思います。オフ会に来ている方達は、基本的にそこそこパチンコ・パチスロを理解している人。

全員が全員パチプロではないにしても、そんな人たちを引き連れて同じお店に行くなど、お店からしたら死ぬほど迷惑な話だし、自分のパチプロとしての持ち駒を晒すという意味では、全くもってナンセンスな話でした。

ですが、当時のボクはそんな事より仲間が出来た事が嬉しくて、一緒に打ちに行けるのが楽しくて。それしか考えずにお店を紹介しました。

お店の大凡の状況は、10数台あるCR銭形平次が18-19回転で出玉はR150個に届かないくらい。

止め打ちさえ出来れば10名弱が確実に期待値のある台に座れるという事で、自分が選んだお店でした。

お店の中ではそれぞれのスタンスを尊重し、自由行動。勿論、ノリ打ちなんかも一切していません。何より前日しこたま飲んだ後の稼働ですから、一人、また一人と

「いやー、シンドイんで帰りますわーw」

と帰宅していくような状況でした。

そんな中、パチンコではなくパチスロをチョイスしたのがボクとしぃ君(とTさん)。その時、しぃ君は『北斗の拳 救世主』の設定もよく分からない台で顔を真っ赤にしながら3000枚突っ込んだものの、そこから一気のV字回復。

パチンコ組が全員帰宅し、並んでマクロスF(ART機)を打っていたボクとTさんも遊技を終了し、Vモンキーにご機嫌なしぃ君を待っていたわけですが

「万回転さん!飲みましょう!」

と子犬のように慕ってくれるものだから、とりわけ可愛い後輩のように思えたわけです。

結局、二日連チャンで我が家に泊ったしぃ君とは、ここからの長い、面倒臭い関係が続いていきました。

 

vol.3へ続く