※本コラムは対談動画「安田一彦のここだけの話」を書き起こしたものです。動画はこちら
聞き手/安田一彦 対談者/永浪
※安田一彦のここだけの話・・・第2回『永浪(えいろう)プロ』第二弾では長く名も無きパチプロを続けた永浪プロがなぜライターとなったのか。その内面に迫ります。(動画内解説/万回転)
安田 はい、はじまりました安田一彦のここだけの話、前回に引き続いて永浪くんに来ていただいております
永浪 よろしくお願いします
安田 優秀な高校に入った永浪くんが、いつの間にやらパチプロにと、話を聞きました。まあちょっと端折ったところもあるんだけどね
そこはあの、もしこの対談に反響があったら、攻略マガジンの方でなんか機会があれば書いてくれれば、僕もそこ突っ込んだのがあれば面白いかなとw
永浪 そんなページが出来ればいいですけどねw
安田 僕らの頃は、結構みんな自分の生い立ちとか、パチンコとの出会いとか書いてきた人多かったんで、俺は石橋さんのも読んだし、攻略プロ時代の話とか、それで自分も書いたし。それで読者がパーソナリティを分ったところもあるから、まあ今と昔じゃ、誌面の内容も違ってきているんだけど、やっぱり、そういうのを皆が読むことによって、なんだろう、親近感が湧いたり、ファンになってくれることもあるから、そういうのもあっていいんじゃないかな、と思います、うん
安田 で、今こうしてメディアの中で、僕が言いはじめた麻雀から持ってきた「誌上プロ」っていう言葉があるんですけど
永浪 え、そうだったんですか、言葉も!?
安田 そうそうそう。僕けっこう他所からパクってくんの!対談とかもそうなんだけどw 業界内でパクんのは、ちょっとプライドがなさすぎるけど
ただ一般紙なんかでも必ず対談なんかあったりしたじゃない
永浪 はい
安田 で、コラムもエッセイもあるよ。そう言うところから持ってくるのは、パチンコの専門誌だけど、同時にパチンコの総合誌だから、色んな味や、色があっていいし、必要だと思うんですけど、なんかこう、誰かがやってきた道をそのままパチンコ版で進んでいくのは、あまり格好のいいことじゃないな、と思うから、あのー…
永浪 一種の認識の問題ですね
安田 そうそうそう、みんなそれぞれ持っているからね
安田 でも、なぜ現役のプロだった永浪くんが、誌上に出たいと、しかもそれが遅咲き、随分と経ってからですよね?
永浪 はい^^;
安田 顔出しをはじめたのは、つい最近、五年くらい前なんじゃないかな、と記憶しているんですけど、その辺のことを聞きたいです
安田 パチプロは結局何年くらいやっていたんですか、パチプロだけの生活っていうのは
永浪 えっと…、僕、はじめた、はじめたっていうか、パチマガで始めたのが正確に何年前か忘れちゃったんですけど、いま42なんで、…35くらいだったと思うんですが
安田 えっと、プロになったのが20代
永浪 21くらい
安田 で、35
永浪 14年くらいですかね
安田 ただひたすらパチンコを打ってお金を稼ぐ
永浪 そういうことですね
安田 そこまでいったらさ。もういまさら本に出ようとか思わないと思うんですけど
永浪 はい。ぶっちゃけ言うと、ちょっとこれ言い方が悪いかもしれないですけど、ストレス解消の面が…、ようするにあの、パチンコが終わって、夜に知り合いと飲みながらパチンコの話をして、っていうのが…
永浪 ちょっとその完結の輪があまりにも狭すぎて
安田 あー
永浪 それで、まあ叩かれるのもいいし、叩かれてもいいやくらいの感じで
安田 叩かれるっていうのは誌面に出ると読者から良くない反響がくるってことですか
永浪 良ければ、それにこしたことはないですけど、叩かれても、まあストレス解消だからいいや、くらいの感覚が、ぶっちゃけいうと強い…、今もちょっと、そっちのほうが強いんで・・・
安田 じゃあ、ちょっと整理させてください。パチンコ打ちとして、日々、金を稼いで、その、パチンコ話を肴に酒を飲むっていう暮らしに閉塞感を感じてきたと
永浪 はい、そうですね
安田 で、そのはけ口というのは、ストレス発散と言いましたけれど、なにか別のこともやりたいっていう事ですよね
永浪 そうですね。ただ、まったく別のことをやるのが、まあもともとほんと面倒臭がりで、まあ何にもできないんで、じゃあパチンコでちょっとずらしてって言うと、それしか思いつかなくて
永浪 まあ、たまたま紹介してくれる人がいたっていうのがラッキーだったんですけど
安田 うーん、まあ、たしかに言われてみれば、永浪くんとは本について話をしたことがありまして、いつもあなた、あの打ちながら本を読んでいるじゃないですか、新聞のときもありますけど、とにかく活字の情報が脳にどんどん入ってくると、それを彼はインプットと呼ぶんです。ただ入れていく作業
永浪 はい
安田 で、入れていくと多分ね、こうコップの中がいっぱいになっちゃって、出さなきゃいけないっていうのがあってね、アウトプットという言葉を使いましたよね?だから、どんどん文章を入れていったものを、自分の中で自分が書く形で、出し方を決めて、外に出したかったんじゃないかな、と
永浪 あー、まあ、確かに。その、すごく綺麗にまとめていただいてありがとうございます^^
安田 そう言われてね、いまインプットとアウトプットのことはね、いま頭に浮かんだの^^
安田 あの、たしかにね、ライターになるって、いまはさ、これ誰かを悪く言うわけではないんですけど、動画に出てリアクションをとるのがライターみたいなイメージを世間は持っていると思うんですけど、ライターはライティングですから書くことですよ。まあ、いまはキーボード打つことなんですけれど。
書くことだから文章に拘りを持った人がライターって言えばいいし、そうじゃなければ、あのテレビに出る人みたいに、ほらタレントでいいじゃないですか
パチンコタレントでいいし、ライターって言うのはなんか、凄く曖昧になってきているから、僕は物を書く人はライターってあってほしいなと思うし、で、タレントとかパチンコアイドルとか、芸人とかでも、ぜんぜんそれはそれで、むしろライターより世間的に通りがよかったりするわけなんで、きちっと区分けをするべきなんじゃないかなと思ってます
安田 じゃあ紹介の話がチラッと最後に出てたんですけど、誰が紹介してくれたんですか、マガジンに
永浪 マガジンは緑山プロですね
安田 ああ、彼は若いころからやってるよね。和泉さんなんかと仲もよくて
永浪 そうですね。わりと現場が被ることが以前からあって、打ってる範囲がわりと近かったので
安田 友達だったんでしたっけ
永浪 そうです。もともと有人くん絡みで知り合って、で、よく会うなって、そこから
安田 実は僕、有人くんやフナムシくんと、あとアニキもそうですけど、その辺のメンツとよく店で打っていたっていうのも事前には聞いていたんだよね
安田 だってさ、はじめて会ったとき、永浪くんと会った店っていうのはさ、前の日だっけ、当日だっけ、有人くんとフナムシくん来たもんね^^
永浪 ああ、そうですね^^
永浪 あれは有人くんが教えてくれて行った店です。あのときは^^
安田 うんうん、その駅の別の店で、でっかい声で「安田さんがいたよ!どこどこに!!」ってさw俺の友達が隣のその隣で打ってたらしい。声でけーんだよな
「有人~!!」とか思いましたけどw まあ逃げ隠れするようなもんでもないからいいんですけど
永浪 あのときが、僕が安田さんと直接会ったはじめてのときになりますよね
安田 うん、挨拶してくれたんだよね。有人くんはほら、もうメディアの仕事とかでも知り合いだったから、「お、どもーっす!」みたいな感じで
僕もあの頃、当時流行り始めてた電チューを小分けにして狙うってやつとかはもちろんのこと、あの機械では、今の海3Rとか白海とか大海なんかでもたぶん右さえよければ使えると思うんだけど、頭に引っ掛けて右っかわに流して勢いをつけて回す、ていうのをやってて隠しもしなかったんだよね、うん
永浪 でも、あのときは、前日にわりとたぶんイベントでけっこうプロが集まって、次の日行ったら、安田さんしか打ってなくてw
安田 はい、安田さん遅刻してます。ちなみに寝坊してますw
永浪 「有人くんの友達だよね。そういえば有人くん…」「あ、いま有人くんはあそこの店行ってますよ」って言おうとしたら、安田さんに「いや、行っている店はいい。それは自分で探すから!」っていう。ちょっとなかなか、なかなかの美意識だなっていう…
安田 格好いいよね~w いまじゃ自分でどこに打ちに行けばいいのか困る日が多くてさ~、頭下げてでも教えてほしいもんだけどw(冗談)
でも、やせ我慢だよね^^
永浪 いや、でも、あれはちょっとシビれました^^
安田 俺らはみんな…、あの、でも、みんな若い衆がお座敷かけてくれるときもあるかもしれないけど、借りをつくったら、いつか何かで返そう。で、僕はやりたいっていうからメディアに紹介もしたし、そういうところで返してきたつもりではいる。
ただ、まあそういう、若い衆のお座敷にほいほいのった経験もあって、あの頃もう一人になってたから、あれじゃないかな、自分で店を探すってことの大切さを実感したんで、だから、それに関しては自分も(店を)聞かない、ひとにも言わない、という感じだったんだと思う。まあ永浪くんがどういう形だったのかはわかんねーけど、その頃から有人くんなんか達は友達と仲良く打ってたから、それに対する嫌味になってたら悪かったなあ、とは思う
永浪 いや、そんなことはないです、そんなことないです。けっこう記憶に残りました僕は^^
安田 俺もそれをね、永浪くんと何年か前に、ゼットン大木君の紹介でさ、あれして「ああ、あんときの!!」みたいな感じになってたんだけど、そんときの言葉がなかなかいい言葉だったなって思う。それに背かないようにね、じじいになってもやっていかなきゃ。と思いますw
永浪 まあまあ、臨機応変に^^
安田 ですよね。まあ、仲良く打つのもいいもんだ^^
安田 で、そうですね、原稿書いてみてどうでした?
永浪 …えっと
安田 あんまり書いてねーよな?w
永浪 書いてないですwたまに書く分には楽しいです^^
安田 毎号買って探すんだけどさ、永浪のえの字も出てないことが多くてw
永浪 そうです、大体出てないですwそんなに需要無いんですよ^^
安田 日記書いてたとき面白かったよ^^
永浪 ありがとうございます^^
安田 お酒の話は、僕は酒を飲まないからわからないけど、打ってる時のリアルな思考過程とか、あと閃き、他にもプロの日常感みたいなものが、いっぱい出てたから、あれ復活させてほしいね
永浪 ありがとうございます
安田 田山さんと重ねる古い読者はね、田山さんと重なるひとが多いんじゃないかな。共通の知人でSさんていう人がいるんですけど、けっこう年配のプロの人で。
永浪 はい
安田 あの人も、「田山さんを彷彿とさせるねえ」と言っていたよ、うん
永浪 ああ、たぶん、好きだから、そういう風に、ちょっとたぶん、知らず知らずに模倣している部分は、たぶん、間違いなくあるはずです^^;
安田 ちょうどいい機会だ。田山さんのことさ、あの、前回のやつで話してくれたから、どういう影響を受けて、いま、どういう風に思ってますか
永浪 んー、影響は、もう、たぶん、パチンコ打つことに関しては、たぶんほぼないですね
安田 打ち方も違うし?
永浪 はい、まあそれ以前に、なんか、まあダメになってもしょうがないっていう、あの心構えというか…
安田 ああ
永浪 これはたぶん、一般的に言うといい話ではないのかもしれないですけど、そっちの方が、すごい強く影響は受けてしまったような
安田 田山さんの言葉、僕、覚えてるんですけど、「自分のことを駄目だと思ったら死んじゃえばいいんだよ^^」と
永浪 ふふふふふw
安田 身も蓋もないようなことだけどw でも、ぼくは何度かお酒の席に同席させてもらっているんだけど、強く残っているね
あと、病気をしたりして身体が悪くなってきたときに、「こんな何十年もパチンコの釘を見てさ、もう嫌になってくるよ」って言ったのが、自分が田山さんの年齢になった歳になってみて、ちょっとわかってきた。色んな事が面倒臭くなってる
安田 でも、田山さんも同じようにアウトプット出来るものがある。あなたも読書家です。でも田山さんも教養があったじゃないですか。だから文章が書けて、商業的なものに適応できたところもあるとは思う
安田 うん、そんな感じですかね。時間も来た様なので、とりあえず今回はここまで…
安田 …
安田 以上w