どちらかといえばではなく、正攻法(と思っている)の私。養分打ちのようなスタイルのまま、知識を蓄えているうちに勝てていただけのことです。なので、そんな危ない目に遭ったことないんですよね。ゴト師と遭遇して危機を感じたのも1回限り。それも悠遊道のコラムでネタにしてしまっています。

その手の話はパチンコ組にお任せするとして(笑)、軽いジャブのような怖かった話でも書いてみようかと思います。

 

 

○ホールに落雷スペシャル

今から約25年前の4号機時代の夏の暑い日でした。この日の勝負は、初代『ゲッターマウス』。快調だったかどうかまでは覚えておりませんが、それは午後8時くらいのBIG消化中に起こりました。

 

ホールの建物に落雷

 

技術的なことは分かりませんが、ホールの全体が停電。もちろん、目の前の台も電源が落ちて固まります。

このホールのパチスロコーナーは地下1階の奥。外からの灯りも届かないので、とにかく真っ暗なわけです。暗いよ〜怖いよ〜。避難誘導灯もなく、店員さんも動くに動けない状況。ただ座って待っているしかありません。様々なことが頭をよぎりますが、一番は目の前の台のこと。BIGが始まったばかりなのに……。

今だったらバックアップが取られているから、BIGの途中から再開されますよ~と分かるのですが。当時は、私もそれほど実機の知識があったわけではありません。そして、何よりもまだ液晶もない時代です。

 

 

○ホッ、パチスロのBIGは無事

15分ほどして復旧。自宅に実機をお持ちの方はご存知かもしれませんが、通電した瞬間にリールが何事もなかったかのように回り始めます。BIGのサウンドも鳴っていて、無事と分かりました。が、それはパチスロだけだったようで。

この当時のパチンコには、バックアップが一切なかったんですね。『CR綱取物語』の電源オフ→オンによるモード移行なんか際たる例でしょう。今はバックアップされているらしいですけどね。しかし、当時はそうでなかったようです。

 

ええ、1階パチンココーナーの大当たりがすべて消えていました(屍)

 

初代『CR大工の源さん』や『CRギンギラパラダイス』の時代です。お客さんに囲まれる店員さん。閉店補償もホールによってまちまちなくらい、裁量が大きかった時代です。とにかくゴネて、押して押して押しまくるお客さん。多少の補償はしてもらえたようですが、このうち何人が確変大当り中だったんだろう。阿鼻叫喚とは、まさにこのことです。

冷静に考えれば、雷は自然現象ですし、ホールは免責となるはずです。そんなことはみんな分かっているかと思います。でも、でも……という感情ですね。こればかりはどうしようもありません。ということで、世の中で一番怖いのは、やっと掴んだと思った成功を取り上げられた人だと学びました。