パチ歴もスロ歴も30年を優に超えるとなると、今の今まで自分の隣に座った人物は数知れずということになるでしょう。特別印象に残っている隣人さんはあまりいないんですが、まあマナーの悪い人だったり、ちょっと変だなぁと思うような人はそれなりに記憶には残ってますね。

ボタン演出系

 一時、ボタン連打の演出が流行ったと言うか、どのメーカーの機種にも必ず、連打せよみたいな演出が取り入れられた時期があったように思うのですが、これを人一倍熱心にやる人が隣に来たらさすがに滅入ります。振動がこちらまで伝わるくらいですから、どれだけ気合入れて押しているのかということになるのですが、まあこれはメーカーも悪いと思います。パチンコの仕組みを良く知らない人からすれば、ボタンを連打すれば当たりやすくなるとか、なかば本気で思っていても不思議ではないでしょう。

 さすがに最近は押しっぱなしで連打モードになったり、最初からオートが選択できたりと、メーカーも考えているようですが、ボタン演出花盛りの頃はひどかったものです。昔、初代南国育ちの甘デジ版を打っていた時のことですが、普通にボタンを押しても反応しない。何度やってもダメ。つまり、壊れていると。こうなると、この機種はボタン演出を経由して当たる時はほぼ二段階大当りになります。告知音がウリの機種ですから、演出の最後には必ず 「押して」となるわけです。それをあえて無視すると、見かけ上は一旦ハズレとなり、次回転が始まると見せかけて派手な告知音が鳴り響くわけです。

 ボタンを押してキュインと鳴る瞬間がいいのに、反応しないから、いつも二段階で大当りとなってしまいます。終日打って、さすがにつまらないと言うか、ノーマル以外、当たる時はいつも一旦ハズレからの復活当たりなんだから、これではこの機種のゲーム性が台無しではなかろうかと憤慨することしきりでした。そうこうしてる間も、両隣からばんばんばんばんとボタンを連打する音が聞こえてきたりして、お前らがそんなことをするから台が壊れるんだと、大体もう少しやさしく押せないものかと、一体何の不満があるのかと、まあ最近はそういう人は少なくなったような気がします、はい。

善意の玉貸し

 当サイトのじゃじゃさんとかぶりますが、大当りしたけど玉がないという隣人に一握り程度の玉を上皿に入れてあげたことは良くありました。昔のデジパチは規定時間内にVゾーンに入らないとパンクしますし、権利モノは当たった直後にVに入賞させて権利を獲得する機種がほとんどでした。当たってから玉を買い足したり、玉貸しボタンを押したりしても間に合わないようなケースも多いですから、こちらの善意は感謝されますね。大抵、大当り後に缶コーヒーをくれます。こういう気配りは嬉しいものです。あと、パチスロでリーチ目が出ているのにヤメようとする人に教えてあげたことも何度かあります。そういう時に限ってREGだったりするわけですが、あまり感謝されませんでしたね。

トナラー、お座り一発系

 同一機種で他に空き台がたくさんあるのに、わざわざ人の台の隣に来る、俗にトナラーと呼ばれているようですが、そういう人には確かにいますね。釘がいいとか、朝イチランプがどうのこうのとか、何か特別な事情でもない限り、確かに不自然ではあります。想像ですが、ちょっとオカルトっぽい理由でそういう行動を取っていたのかもしれません。昔、まだパーソナル方式があまり普及していなかった頃、大当りで得た玉は普通にドル箱に移し、積まれていました。そこで、出ている台の隣は出るとか、妙なオカルトがあったりして、それを真に受けた人が他に空き台が幾らでもあるのに、わざわざ出ている人の隣に来て打ち始めるとか、そんな感じだったのではと思います。連鎖反応とか、ベテランの人はこの言葉を一度は耳にしたことがあるのでは。

  後はお座り一発系ですか。いきなり隣に座って打ち始めて、ものの数回転で大当り、ロングSTやらラッシュやらに突入して賑やかになると。まあ、確かにあまり気分のいいものではありませんが、大抵この類の人はある程度出玉を得たらさっさとやめてしまうケースが多いので、しばし辛抱すればいいと。たまに長く打ち続けるような人もいますが、しっかり釘を見て自分の隣に座ったわけではないことがほとんどなので、回らず呑まれてヤメとなるケースも多いわけです。

 自分も空き台が多い中、他人が打っている台の隣で打ち始めることもあります。釘が良かったり、朝イチランプ (確変状態だったり、据え置きだったり) が点灯していたり、後はバラエティコーナーだと自分の打ちたい台が一台だけだったりして、こうなるとまあちょっと申し訳なさそうな顔をして隣に座るわけです。それでいきなり当たったりすると、何だかバツが悪くなったりして、それで調子良く当たりを引き続けたりすると隣の人がヤメていったりして、ああ自分もいきなり隣に来たヘンな奴だと思われたんだろうなぁと思ったりするわけですね (笑)。

仏壇枠の再評価

 昔はチラチラとこちらの画面演出を見る隣人も少なくなかったような気もするのですが、最近は台間のアクリルボードのおかげか、あまり遭遇しなくなりました。できれば透明ではなく、若干スモークがかったような仕様のボードが欲しいところですね。そうすれば両隣の大当りやら演出やら何やらあまり気にならなくなりますし、より目の前の台を打つことに集中できると思います。あぁ、その意味では京楽の仏壇枠は悪くないかもしれませんね。あれって、両隣からの覗き込みが難しいでしょう? プライベートな空間を提供するという観点からは仏壇枠も一定の評価をしてもいいと思います。それ以外は改良の余地が相当あると思いますけどね。