インターネット雑感 その3

なんで元ネタがわからぬ物を素直に信じるかね?

 同じく久々に2チャンネルを見た感想。一言で言うと
「なぜ確たる証拠が無い書き込みを、当然の事として受け入れてしまうのか」
ですねえ。

 ぶっちゃけ、2ちゃんねるって教科書じゃないでしょ。専門誌だって必ずしも100%正しいとは限らないのに(たまに意図せずして、間違っていたことが後に判明することはある。長い読者はご存じでしょう。)、どうして誰も責任を取りようがない匿名掲示板を盲信してしまうのかな?
 自分の場合、はぐれ者とはいえ業界側でもあるから、余計にそう感じてしまう。

 たとえば、「出版社が専門誌でライターの知名度を上げてホール営業に送り込み、そのギャラで甘い汁を吸っている。我々ファンの敵だ!」という論調。
 えっ、来店営業とか全くしない自分のところにも、何度も編集部から
「都道府県ごとに、来店取材に関してはこういう扱いになっています。きちんとルールを守ってください」
「行くのは禁止できませんが、誤解されやすいゾロ目の日は、誘われても営業に行かぬように」
「斡旋業者利用されないように」
と通達が来てますが。

 ぶっちゃけ、ガイド系の専門誌は来店斡旋の仕事はやってないんですよね。編集者が内緒のバイトでホールへ知り合いを送り込んでる可能性も、限りなくゼロに近いと思います。
 むしろ、ギャラが原稿量とダンチだから、天秤をかけられて困ってるんじゃないっすか?
 元関係者が、代理店(斡旋業者)に転職している可能性までは、一個人の自分には知り得ませんが…。

 そういえば、昨年の9月だったかな。来店営業のライター毎のギャラ表なるものを、元ライターさんに見せてもらったことがある。
 そこにはびっくり仰天の単価が並んでいたのだけれど、よくよく尋ねてみたら、出所は2ちゃんねる。いやあ、みんなどんだけ2ちゃんねるが好きやねん!&何の検証もせずに信じてるってことだよ(笑)。
 自分が大昔に知り合いから聞いた話だと、若手で片手、知名度がある人で両手ってのが相場だったんだけどねえ。物価も上がってるから、無くは無いのか? いや、今もそのくらいの手取りなんじゃね?

 そんなことを思っていた昨年の暮れ、タイムリーにも毒舌がウリ(自分には正論としか聞こえなくて、嘘をつく人ではない)の女子ライター、森本レオ子さんが連載でその表に触れていた。
 そのコラムではやっぱり、現実とは違い、斡旋業者の儲けや諸経費込みの金額で、ライターの手取りはもっともっと少ないのだとか。

 名前が出ない、責任を取る必要がない、そんなメディアは、まず眉にツバをして対峙するべきってことです。もちろん、匿名だろうが正義の人、人格者もいるだろうし、そういう見極めも大切!

 しかし、ホールってお金持ちなんだなあ…。