安田さんに関しては以前、安田さん2人説を回顧し、当時を懐かしむコラムを書いたのですが、さすがに今回もまた同じ内容というわけにはいかないので、当時から抱いている印象を素直に書き進めたいと思います。

 一言で言えば、真面目な誌上プロ、パチンコに対して真摯に取り組んでいる人だと思っております。攻略誌のG誌は読んで楽しい娯楽性を前面に出しているパチンコ誌ですが、勝つために何をすべきかという点もきちんと考慮に入れて誌面を作っています。今は付録のDVDと誌面を連動させたりして、一昔前とはまた違った雰囲気ではありますが、楽しい、面白い、そしてパチンコは勝てると、そういった方向性は昔から変わっていないと思います。

 どちらかと言えば、自分は面白い誌面作りの方を担当していたと思いますが、そんなページばかりだと、読んでいてまあ面白いけど勝つための情報が希薄だと、そんな受け止め方をされかねません。ですから、真面目に読めば勝つための情報はきちんと得られる、そういったページを担当しているのが安田さんをはじめとした、実際にプロとして生計を立てている人たちだったりするわけです。

 また、ただ勝つための話だけでなく、ちょっとした世間話を取り入れたり、時には愚痴っぽい話になったり (失礼)、そういった ‘読ませる内容’ にまとめあげているので、いい意味で軽く読み進められるでしょう。以前、私の知り合いでもあるプロの方々に聞いたところ、安田さんのページは必ず目を通していると言っていましたし、今回安田さんかなり負けてるけど大丈夫なの? と、真顔で心配している人もいました。また、安田さんレベルならもっとクオリティの高い台を探して打てるはずなのにと、疑問に思っている人もいましたが、そこはガツガツしない安田さんならではの立ち回りでしょう。あと、時々語尾に「ふふふ」とあるけど、本当にそんな喋り方をしているのかと聞かれたこともあります (笑)。

 そんなこんな、一般のパチンコ好きからプロの方まで、様々な人たちから親しまれてきた安田さん、今後もマイペースでパチンコを打ち続けることと思いますが、時に厳しく業界批判をしてもいいのではないかなーとか思ったりもします。これでいいのか的な文章は何度も読ませていただきましたが、やはり性格的なものも行間に現れるわけで、温厚なところが見て取れるわけです。長く打ち続けてきたからこそ、現場を見てきたからこそ、言えることもあるはずですから、遠慮せずに厳しく言っていただければありがたいかなと、それが業界全体のためにもなるのではないかと、そんな風に思っております。