今回のテーマはハマリ中に思う事ということで、まあパチンコ (パチスロ) を打ち続けていると誰でもハマリを経験するわけで、これがイャならパチンコは打つなということになります。完全確率方式である以上、打ち始めてすぐに当たったり、確率分母の回転数くらいで当たったり、逆に確率分母の2倍、3倍、5倍、6倍、時には10倍以上の特大ハマリを食らったりと、こればっかりは避けようがない性質のものです。

 ハマリ云々を数値で説明すれば、それで納得がいくことでもあります。例えば確率分母以内に当たる確率は約63%とか、2倍ハマる確率は約13%とか、まあこういう数値に関しては専門の書物もありますし、web 上で詳しく説明しているサイトもひとつふたつではありません。詳しく勉強したければ、その環境は十分整っていると言えるでしょう。正しい知識を身につけるのは大切なことです。妙なオカルトを信じて、大切なお金を失ってはいけません。

 ただ、色々と分かってはいても、ハマリ中は退屈なものです。回り具合を確認しつつ、ボーダーを超えているのだから打つしかない、回すしかないと自分に言い聞かせ、ただひたすら回し続ける、そこに感情の入り込む余地はない、何も考えずただひたすら打ち続ける……。しかしながら言うは易し行うは難し、信頼度の高そうな演出が始まり、ガシャガシャと役モノが動き、効果音も響きだし、周囲の目も自分の台を気にかけていそうな雰囲気の中、演出も最終段階に入り、ようやく当たったかと安堵の気持ちがこみ上げて来た瞬間、思いっきりハズレて落胆し、さすがにここから動き出すだろう、ハズレと見せかけての復活だろうと幾分の期待を込めて盤面を見つめても何も起こらず、カウンターの回転数がひとつ上がり、また液晶図柄が回り始める、こんな仕打ちを受けても平然と打っていられるのはよほど精神的に強い人でしょう。

 また、ラッシュに入らない、一昔前で言ったら確変に入らないような状況が続くというのも、一種のハマリとして精神的には辛いものがあります。たかだか50%、なぜ逆ばかりを引くのかと、こんな思いをした人はごまんといることでしょう。特に自分の両隣が爆裂していたりすると、そこそこ回っていてもついつい席を立ちたくなります。俗に言う、心が折れるというやつです。

 まあ、ハマリに関して色々と語り出すとキリがないので (確変中や時短中、ST中のハマリ、パチスロのハマリなど)、またの機会に譲りますが、自分としてはハマリ中に特に何か考えたり、思ったり、悩んだりすることはありません。前述したように、打つしかない、回すしかないと分かってはいてもごくごく普通に腹が立ったり、心が折れかけたり、ようやく当たったら素直にホッとしたりと、その程度のものです。何か他のことを考えたりしても、ハンドルのブレやそれに影響される玉の飛び具合、保留玉の点灯状況の確認などはやはりおろそかにしてはいけない、やはり普通に盤面を見ながら打ち続けるしかありません。ですから、時折見かける、スマートフォンを見ながら打つなんてことはまずできません。何かを確認するだけなら別ですが、通常時スマホで何かをずっと見ながら良く打てるものと思います。

 以下は一部のプロの方々を除いての個人的な意見になります。ハマリは避けられないものですが、だからと言って打ち続けなければいけないというようなことではありません。今回のテーマで一番言いたかったことになりますが、もういいやと感じたら、やめたっていいわけです。こういったことは個々の考え方次第になりますが、勝てる台なら何事にも優先して打ち続けなければいけないなんてことはありません (玉が減らないとか、そういったことなら話は別ですが、今時そんな台はないでしょう)。精神的にしんどい思いをしてまで打ち続ける必要はないのです。体調にも影響しますし、長時間当たりなしの遊技はメンタル的にもいいことはないです。パチンコ、パチスロ歴約40年の自分が言うのだから間違いないです (笑)。

 ちなみに個人的最大ハマリは初代南国育ちの甘で、通常950回転を超えてヤメました (涙)。閉店までまだ1時間半ほど残していた時点で出玉を呑まれてヤメたのですが、まあ10倍ハマリだけは食らいたくないなと思っていたので、時間的にももういいやと思ったわけです。ちなみに、それでもやはり色々と腹は立ったので (笑)、翌日朝イチから台を抑え、気分一新打ち始めたらアッサリ50回も回さずにキュインときました。確率とは一体何なんだと考えてしまいましたね。