前回はネタの無くなった攻略プロたちが凌げなくなった理由をつらつら書きました。
今回はその続きで、食えなくなったネタプロたちの行く末です。
※ボクの周囲の人達に限った話であって一般論というわけではありません。
結論から言うと、食えなくなったネタプロたちの大半はゴト師か行方不明になりました。
パチンコを辞めて堅気の仕事に就いた人は極少数でしたね。
もちろんヒラでパチプロ生活を継続できた人も居るには居ましたが、少数派です。(それだけヒラのパチンコで食べていくのは難しいということです)
ゴト師になった連中については自然とつきあいが切れていったので深いことは知りませんし、また悠遊道には相応しくないと思いますので触れません。
行方不明はゴト師と被っている場合もありますが、ここでいう行方不明というのは夜逃げといった方が良いでしょうね。
周囲の人間(パチンコ仲間やプライベートの友人知人)から借金をして、そのままドロン。そんな人が多かったんです。
どんな集団でも同じでしょうが、金に詰まった時の人間関係ほど醜いものはありません。
当時、ネタが無くなって干上がっていたネタプロ連中の間でも金銭関係のトラブルが絶えませんでした。
ボクは金銭関係にはマジメな方でしたから他人からお金を借りたことはなかったんですが、貸したことは何度かあります。
ですが、良い結末になった貸し借りは一つもありません。
当時はまだ20代で人生経験が不足していましたから、お金を貸してもいい場合といけない場合の区別がついてなかったんです。
調子の良い時には「日当5万、10万!」などと鼻息の荒かった人が「1万円、いや5千円でもいいから貸してくれ」などと哀願してくるのを見ると、ついつい情にほだされて冷静な判断がつかなかったんですね。
と同時に「この人って、これまでに稼いだ貯えは無いのかな?」という疑問が頭に浮かんできましたが、無いんです、貯えなんて。
借金を申し込みに来るような人は、調子よく儲かった時には派手に散財してスッカラカンになってますから。
酒や女はもちろん、高級車やバカ高いブランドモノの数々。
確かに、味気ないパチンコ漬けの毎日に趣味や息抜きは必要でしょうが、彼らのは限度を超えてました。
そういう状況になって初めて彼らの経済観念や私生活の裏側を知ったんですが、そのハチャメチャぶりには本当に呆れましたよ。(ネタプロ達はなぜか私生活を隠したがる。中には名前や年齢を偽る人も居た)
その放蕩ぶりについては詳細を控えますが、言葉を選ばずに言えば人格破綻者なんです。
こういうのって「ゼニカネにこだわらない江戸っ子気質」とか「愛すべき阿呆たち」などと美化した方がカッコがつくんでしょうが、そういうのは好みではないのでストレートに言いました。
そこら辺のことを詳しく書こうかと思ったんですが、既にポチ(ダミアン工藤)さんがリアルな回想記事を書いてくれてますね。
飾りっ気のない淡々とした筆致が妙に生々しさを感じさせる連載記事です。
この連載記事の内容が他人事とは思えず、いろいろと当時を思い出して口の中が苦くなりましたよ。
お金を無心される場面の気まずさや生活保護、アパートの保証人の問題etc
たぶん上の記事に書いてあることはホンの一部に過ぎなくて、ポチさんはもっと色々なトラブルや被害を受けたんじゃないかと思います。
切ないですね・・・。
気がつけばダラダラと長くなってしまいました。最後は湿っぽくなりましたが、今回はこの辺りで。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
(のんき)
もっと耳障りの良い表現もあるなか、「人格破綻者」という言葉を使われる、自分の心を偽ることのできない真っ直ぐさ、そこに安先生と共通のものを感じました
先生と同じ真直ぐさを持ったのんきさんが、先生とはまた違うネタ屋という世界で見てきた色々なこと、楽しみにしていますので、また読ませて下さい^^
あ、「ちゃんこ」とかの略称、懐かしくて笑ってしまいましたw