何だかんだで、今年もあっと言う間に最終月。

先月のコラム冒頭にも「秋らしさを感じない」と綴りましたが、気付けば結局そのまま寒さが本格化していたような感もあり、季節の中で秋が好きな身としてはモヤモヤしていたりもします(遠い目)。

ともあれ、今年のテーマコラムも今月分にて〆となります。

ということで、2024年総決算(大袈裟)となる今月のテーマですが

来年こそは…!

と、年末らしさ全開のものとなっております。

…まぁ、私の場合は掲載日の都合により、執筆時点が11月中下旬につき、年末感がまだ極めて薄い状態なのですが…(苦笑)。

そんな内部事情はさて置き、『来年こそは…!』と言う事で『遊技関連における翌年の展望・抱負的なものを綴る。』というのが今月のテーマの趣旨であるワケなのですが…

展望・抱負と言われても…

個人的には

  • 年間をプラス収支で終える
  • 自身に最適な距離感を弁え、愉しく遊技と接する

というようなモノはあります。

ただ、どちらもほぼ毎年不変的なものであり、それ故に要素としては【恒常性】が色濃いというか、未達成で終わる事が殆ど無いというか。

なので、『来年こそは…!』という上方修正的な想いを乗せられる展望・抱負ではないんですよね…(汗)。

かと言って、短絡的に…

  • プラス収支を3桁に!
  • 万枚達成!
  • いっそコンプリートも達成!

のように、ものっそい雑な上に愚考の域を出ないモノを掲げるのも違うというか。

例えば、3桁プラスに関しては狙おうと思えば狙えなくもないですが、そのためにはおそらく『愉しく遊技と接する』という恒常的な抱負を犠牲にする事になりますし、それは己のポリシーに反するので出来ません。

やはり、採算度外視での趣味打ちまで含めて【自身にとっての『遊技』の意味するところ】であり、エンジョイ勢を自負する上での矜持とも言えますのでね。

要は、収支と矜持がトレードオフの関係にあり、それならば私は迷わず矜持を選ぶ。ということです。

そして、『万枚達成』やら『コンプリート達成』に関しては、言葉を選ばずに書きますが『それを平然と掲げて語るのは、ただの【バカの思考】でしかない。』かな…と。

というのも、己の努力や研鑽で解決できるワケでもない【僥倖と偶然の織り成す奇跡の産物】みたいな事項を目標のように据えたところで、遊技を嗜む上で生産性もなければ建設的な要素も感じられないですからね。

 

敢えて挙げるなら

ある意味で、前のセクションで挙げた『万枚』・『コンプリート』と同じ【僥倖と偶然の織り成す奇跡の産物】と同じ括りっちゃ括りかもしれませんが、一応【趣味打ちの範疇】に含まれるレベルの願望として…

  • エンディングに到達させたい
  • ロングフリーズを射止めたい
  • ラッキートリガーに入れてみたい

というのはあります。

ちなみに、機種で言えばエンディング&フリーズが『Lゾンビランドサガ(大都技研)』・『Lバンドリ!(オリンピアエステート)』のスマスロ2機種、ラッキートリガーが『Pこの素晴らしい世界に祝福を!199LT「このラッキートリガーに祝福を!」(豊丸)』となっています。

まぁ、どれも趣味打ちでよく触る機種ではあるものの、結局はエンディングもロンフリもラットリも【ヒキの産物】であるがゆえに、狙ってどうこう出来るモノではないワケで。

そう言った意味で、【射止められたらラッキー】程度の位置付けでの『来年こそは…!』と言ったところでしょうか。

ただ、正直なところ、これらを据えたところで虚無感しかないような気もしておりますが…(遠い目)。

ちなみに、ゾンビランドサガに関していえば、最強特化ゾーンの『絶頂SAGA(正式名:絶対にアイドルの頂を掴むんじゃいSAGA)』突入も同じ括りですね。

 

これもまた挙げづらいというか

遊技関連という意味では【悠遊道】関連もアリと思いますので…

というのも挙げようと思えば挙げられます。

とはいえ、寄稿に関していえば、一応現在は毎月のテーマコラム第一走者として定期的に寄稿できていますし、来年もそれは続投となる予定。

あとは、毎月の土曜枠に実戦記を投稿すればするほど執筆&寄稿本数は簡単に増やせますどうしても自身が内部で公開スケジュール調整等を担っている立場でもある点を踏まえると、あまり積極的に『俺が俺が!』と自身の記事の掲載枠を確保するのは憚られるというか…。

それもあって、現在は『土曜は空き枠が埋まらなければ埋める。』というスタンスでの執筆&寄稿としていますので、寄稿&掲載本数の増はそのスタンスと相反する『来年こそは…!』になってしまうんですよね…。

また、YouTubeチャンネル云々については、一応自身も【悠遊道動画班メンバー】に名を連ねているものの、基本は動画の公開前チェックと意見出しが主な役割であるワケで。

動画の撮影・編集は万さんを筆頭に別チームが居ますし、極めて稀な頻度で撮影現場に足を運んだり撮影協力をする事もあるにはありますが、特にそれを以ってチャンネル登録者増に寄与できているとは言えませんからね。

なので、自身の立場からすると登録者の話を『来年こそは…!』と挙げるのも、やや的外れかな…と。

…とまぁ、ココまでの雰囲気で【K.S.Yukiいち個人】としての『来年こそは…!』は該当がほぼ無いことが伝わったかと思いますが、【別な視点】で綴っておきたい『来年こそは…!』はキチンとあります。

 

もっと広い視点で

【別な視点】『来年こそは…!』が何かといいますと…

  • 遊技人口及び遊技場の減の抑止及び増加への施策
  • 遊技機の諸々に係る適正化
  • 稼動貢献の一般公表の廃止

という、ややスケールが大きいというか、遊技全般を俯瞰しての物言いみたいなモノと言いますか、【遊技機業界として、こうあって欲しい。】と言う意味合いのモノとなります。

遊技人口に関しては、ソースによって数値どころか増減そのものにもバラつきがあるようですので詳細数値までは言及しかねますが、それでも減少傾向であることは否定できないかな…と。

仮に前年比では微増だったとしても、5年・10年というスパンで見たら【減】の波の真っ只中と言わざるを得ませんのでね。

そして、ホール数についても同様に、やはり【減】の波が続いているワケで。

まぁ、遊技人口が上述の状況であるところに、紙幣の改刷に伴う設備面での対応がホールに課せられ、更には遊技機のリリースも節操が無いレベルの矢継ぎ早なペースが常態化しているように感じますので、当然の結果かな…と。

そして、業界の動向から『状況を改善する為の方策』がイマイチ見えてこない。というのも継続しているように感じます。

例えば、『遊技人口を増やす』という観点であれば、あくまでも私見の範囲ですが

  • スリープユーザーの掘り起こし
  • 新規ユーザーの獲得
  • 既存ユーザーの離脱防止

というのが筋でしょう。

例えば、スリープユーザーを掘り起こすとしたら『往年の名機のリメイク』あたりが効果的ですし、実際に『スマスロ北斗の拳(Sammy)』や『パチスロハイパーラッシュ(セブンリーグ)』なんかは一定の評価を得ているので、効果もあったものと推察されます。

…まぁ、機種名は挙げませんが、盛大にスベり散らかしていたリメイク機も相当数ありましたけれども…(小声)

ただ、それらリメイク機を愉しんだスリープユーザーが『他の機種に目を向ける可能性』があるのかといえば、正直微妙かな…と。

結局のところ、スリープユーザーの目当ては『リメイク機』であり、そこから他機種に目を向けさせるとしたら『新規ユーザーの獲得』と同じレイヤーの話となると思いますのでね。

ただ、そもそも『それ』が出来ていれば遊技人口の減を憂う事態に陥っていないでしょうし、また、減傾向の波から脱却できていない時点で『離脱を防げていない』ということも類推されます。

他方、遊技機のスペック面で言えば、スマスロを含む6.5号機については高純増や高継続を謳う機種も増え、パチンコでもラッキートリガー機の導入&規制緩和などもあり、こちらもユーザーによって好き/嫌いは別れるものの、一定の評価は得られているものと思われます。

ただ、ホール内に居るユーザーが『それらの機種』を心の底から愉しんで遊技しているのか?と問うならば、『そんな印象を感じたことはない』としか言えません

というか、今現在で【遊技人口】としてカウントされているユーザーには、かなりの割合で『スマートフォンを眺めながらダルそうにスライド打ちするだけのスロ打ち』、『スマートフォンを眺めながらハンドル固定で先バレ系の鳴動を待つだけのパチ打ち』も含まれて居るのが明らかなワケで。

荒い機種が多くなっても、ひと昔前で言う所謂【鉄火場状態】みたいなカオスに至っていないのは良い傾向とは思うものの、かといって上述の『無気力遊技スタイル』のユーザーが多数居ることって『遊技業界として望ましい状態であり、理想的な状態』なんですかね?という疑問はあります。

そして、荒い機種が多くなった点についても、正直印象としては『昔以上に吸い込みと出玉のバランスや比率がキツい』と言う感じ。

ただでさえ景気回復も見込まれないところに物価高も重なっている中で、荒い機種を頻繁に打てる層って、果たしてどれだけ居るのやら…。

と、そんな風に思っているがゆえに、尖った機種はエッセンス的に一部存在してもいいと思うものの、純粋に楽しめる機種を増やすべく『遊技機の諸々に係る適正化』もあってもいいと思うんですよね。

また、結局のところ、荒い機種に稼動がつくのは『面白い』が根幹にあるワケではなく、『サンクコストバイアス』による部分が強いであろう。と、個人的に感じています
※サンクコストバイアス:投資分を惜しむ心理から出資し続ける傾向。埋没費用効果。

なので、その辺からも『遊べる機種』がもっと増えて欲しい。と思っていますし、その意味での『適正化』と言うワケです。

そして、最後に挙げた『稼動貢献の一般公表の廃止』ですが、そもそも【稼働貢献終了】と言う情報が流れたところで誰も何も得していないと思うんですよね…。

仮にホールが大事に永く巧く運用している機種があったとしても、『その機種が稼動貢献終了となった。』との情報が流れたがために『この機種はもう打つ意味が無い』と判断するユーザーも少なからず居るワケですし。

逆に、稼動貢献に係る情報に過剰に反応するホールなんかですと、終了の報をトリガーに【損切り】として早期の撤去・入れ替え対象の機種とするケースなんかもあるでしょう。

そうして出来た『穴』を埋めるべく、新機種による枠の争奪戦があり、その枠を得るために稼働が見込める荒い機種が…と、そんな風な歪なサイクルが近年では続いている気がしてなりません…。

業界の方々は、この状況を果たしてのどちらと捉えているんでしょうね…。


最後のセクションだけやたら熱量が高いような気もしますが、つまるところ、その根底には『趣味である遊技と長く接したい』という個人的な願いがある。というだけのことですし、それゆえの【来年こそは…!】を掲げたかった。という感じですね。

まぁ、私一人の想いを掲げたところで業界の動きが良化するとは思えませんが、それでもこうして綴っておきたかったので、敢えて削ぎ落とさずに初期衝動のままの長文にて掲載とする所存です。

さて、これにて今年もテーマコラム第一日曜走者も無事完走と相成りました(安堵)。

そして、11月に執筆して12月初日掲載であるがゆえに、気が早過ぎかつ違和感全開ではあるものの、本記事が当方の2024年コラム〆ですので、ご挨拶をば。

年始早々から大変な事もあった本年ですが、【悠遊道】の閲覧及び【悠遊道MovieChannel】のご視聴、ありがとうございました。

また、当方宛を含めての多くの記事へのコメント、公式Xの掲載お知らせのリポスト及びイイねにつきましても、感謝申し上げます。

ということで、読者の皆様のご多幸をお祈りしつつ、当方の今年のコラムを〆たいと思います。

よき年末年始をお迎えくださいませ。

(K.S.Yuki)