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謎の変動短縮トリガー

後々出てくるスキップ機能は、打ち手が任意でボタンを押したりタッチセンサーを作動させて、変動中の1回転にのみ関与できるが…このE.Tの変動短縮は、一旦作動すると電源を落とすまで短縮しっぱなし!当たりもハズレも即止まり。時間効率的には史上最強となる。が!元々面白くないゲーム性が完全に「修行・苦行」にまで昇華する。
で、その通常時変動短縮の発動条件だが「確変◯連チャン達成したら」とか「1日の大当たりが◯回超えたら」みたいなミッション系でもなく、かと言って打ち手が意図的にボタンを押したりとかでもない。
その発動トリガーとは、、、
盤面右下のどう狙っても入らないポケットに1個入賞させるだけなのである。釘でほぼほぼフタされてるようなポケットなので、いくら右打ちしようとも無駄無駄無駄無駄ぁ!そうなると、店側が意図的に仕込むという使い道しか考えられない。イベントの時とかにクソほど釘を開けて、この変動短縮を仕込んでおけば…きっとエグい期待値になるんだろうから、たぶんそれを狙っての機能だったと思われる。でも導入店舗自体が皆無だった上に、1店舗にあっても3台までの機種だった上にそもそも誰も打ってなかったので、イベントでも「見せ台」に選ばれるはずもなく…この謎機能も世間に知れ渡らず、ひっそりと消えていった。
ちなみにこのヤミ変動短縮機能は、果たして合法だったのかどうか、それさえも怪しいレベルのお話でした。

ご存知スキップ機能

そしてそして、スキップ機能!今さら説明不要だろうが、打ち手が任意で変動を即止めできる機能である。これは各メーカーから数機種ずつ出たんだけど、一番力を注いでいたのが平和。カウントダウンとかスキップを使った演出も一番上手かったんだが、如何せんスキップするには盤面左下に手をかざさないといけなかったので、そこは他社に劣ってた思い出。西陣とSANKYOは上皿のボタンだったので、そこの操作性はこの2社の勝ち。個人的には特に導入が多かった花満開がスキップ機の代表格的なイメージなんだよね。
スキップ機は打ってて時間効率が良い…が、打ち出しを止めるタイミングも無いため、投資スピードはかなり早い。つまりプロ向きな性格が強かったので、開けると露骨にそういうヤカラに狙われて扱いがかなり難しかったらしい。ボク自身はスキップが絶滅してから釘を叩き始めたので、そこらへんのデータは聞いた話でしかないのが残念なところ。

ラッキートリガーはこれでいいのか?

今までも生まれては消えていった「新機能」。もうすぐ「ラッキートリガー」なるモノがホールに登場する予定だが、なんかもうこれは初っ端から
( ゚Д゚)これでいいのか?
とメーカーや日工組に聞きたくなるんだけど、そもそもハイミドル帯一辺倒で大富豪の遊びになりつつあるパチンコに対して、ライトミドル帯の充実を図って幅広くファンを迎えようって意図での「ラッキートリガー」じゃなかったの?それが蓋を開けてみたら表面上の確率だけライトミドル帯に合わせて、実質今のミドルよりギャンブリッシュってどうなのよ?なんでコレが適合した時点で日工組から「待った!」かけなかったの?こんなのどう考えても趣旨が違うし、こんな前例を作ると今後の規則改正に悪い影響を残すでしょうよ。ほんと、こういう事を平気でするパチンコ業界の悪習慣には辟易するね。

※このコラムは遊技日本・本誌からの転載です※

遊技日本さまのご厚意により実現したものです。ご協力ありがとうございます。