ばちんこ閑話休題

はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!もう全国的に春に向かってくる季節…なはずですが、こちら東北は基本的に5月からが春なので、まだもうちょい我慢の季節となります。
大阪から東北に拠点を移してから約6年が経ちまして、すっかりこっちの生活にも慣れてきたつもりなんですけど、この冬の長さだけは、

( ゚Д゚)やんなっちゃう。

さてさて、今年1月のホール倒産軒数がエライコトになってるようですが、まぁ昔からケツに火がついたホールは、盆正月やゴールデンウィーク営業で取れるだけ取って即閉店ってパターンが多かったので、このタイミングに集中するのはそう驚く事ではないとしても、長年パチンコを表からも裏からも愛してる身としては、けっこう心に来るモノがありますね。

パチンコと他の娯楽は軸足が違う

パチンコ衰退の原因って各所で色々議論されていますが、よく言われるのが「娯楽の多様化」という言葉。今はスマホでオンラインゲーム等が手軽にできて、それがパチンコのライバルになっているという論調なんですが…これね、個人的な感想としては、

( ゚Д゚)んーイマイチ腑に落ちない。

んですよ。パチンコって他の娯楽とはそもそもの軸足が違うんですよ。パチンコの軸足はあくまでギャンブル、他はいわばエンターテイメント。この差って同じ土俵にならないと思うんです。
パチンコ業界内の意識高い系の人がしきりに「パチンコはエンターテイメント!」って言ってたりしますが、そんな綺麗事言ってるから、世間とどんどん剥離していくんだよ。確かにキレイな液晶で繰り広げられる演出は「エンターテイメント」として十分のクオリティだけど、それはギャンブルとしての側面ありきでこそ意味がある。ギャンブルの過程としての演出だからみんな熱くなってくれるという事が、スッポリ頭から抜けてないかい?

自分の小遣いで今のパチンコ打てる?

ではなぜパチンコがこんなに右肩下がりで推移し続けてるのか?他責じゃないんだよ、思いっきり自責なんだ。
他に原因を求めるのがまず大間違い。パチンコが己の立ち位置を見誤らず、世間から娯楽の範疇として捉えられる存在であり続けたなら、ここまで凋落してないんだよ。
この記事は業界誌の中のものだが、皆さんが全然他業種に居るとして…結婚して伴侶と子供がいる中で、今のパチンコ打てますか?小遣いの範囲内でパチンコという娯楽を選びますか?…いや「選べますか?」だね。
昔のパチンコ全盛期って、会社帰りに駅前のパチンコ屋で

( ゚Д゚)よっしゃ!3000円勝負!

ってできたのよ。大学生だった頃も、ポケットに数千円と小銭だけ突っ込んだ状態で羽根モノを打ちに行ったものですよ。これが今のパチンコでは壊滅的にできない。1円パチンコならできるんじゃ?って思ったそこのアナタ!はいダメー!1円パチンコはあくまで4円の副産物であって、1円が主流になればなるほど、パチンコという産業は内部崩壊します。それが今です。
慈善事業ではないので、設備投資以上の回収を生むのが前提の商売。それが1円パチンコで本来の適正利益率ではどう転んでも無理。新台を含む全ての設備投資は4円パチンコ基準で強制されているんだ。だから台も設備も4円からのお下がり前提が一番健全と言えるだろうが、そのバランスさえも最近はめっちゃくちゃだよね。

つづく