楽しんで打っているとかっこつけて言っていても「一体、どうなってんの?!」と言いたい場面も当然あるわけです。

今回は強ミドル機なのだからハマリは仕方ないにしても、あまりの煽り連続に閉口したというお話です。

通りがかった店員さんがその激アツい展開を見て、横で応援してくれていたのに、というお話です。
嘘でしょ～！だってこれ、サンセイ柄でしょ？これを外すって、そんなん逆プレミアやんか！という私の嘆きを聞いて居たたまれない気持ちになったことでしょう。 ハズしてのけ反ってからのションボリという非常にわかりやすい落ち込み方をする私を、眉毛ハの字で励ましてくれたものです。飴ちゃんなんかも持ってきてくれた気がします。

何をわろてんのや牙狼翔、キミの話だぞ。

私がパチンコを打ち出した頃は、まだギリギリMAX牙狼がありました。いま思い返せば、撤去前に打っておけばよかったな…と思いますが、何しろ当時の私は１パチ専門でしたし、とにかく『化物語』甘の可愛さにはまって毎日ずっと飽きもせず「せ～のっ♪」なんつって歌いながら打っていたため、最後の牙狼を打った事はありません。牙狼って何か可愛くないというか、やたらイカツイ印象が強かったのも敬遠した理由です。何か怖いと。

一般に新台設置からしばらく経った機種は４パチから１パチへと流れる事が多いのですが、この牙狼だけは流れてきませんでした。年内撤去対象だったからでしょうが、大人気機種なのだから１パチに流れてもガッツリ客が付いたはずです。それをしないのを見て１パチの島から「牙狼プライド」と名付けたりしたものです。それは嘘ですが、気になっていたのに手を出せなかった心残り。おばかさんよね。

お店からMAX機が消え（さっきからMAXマックス言うてますが、そもそもMAX機つって牙狼しか知らないんですけど）、ド派手な枠で沸いた『仕事人Ⅴ』の次くらいに「盤面とかすごいらしいよ」というMAX撤去後初牙狼という鳴り物入りで私の通うホールにやってきた『牙狼GOLDSTORM翔』。

最後の牙狼での後悔がちょい絡みしていたのか、４パチメインほやほやであったこの頃、いっちょ新しい牙狼を打ち込んでみたろかいと思ったわけです。

私が普段行っているパチンコ店はこぢんまりしたお店なので、牙狼翔は２台しか設置されませんでした。その２台を特に考えもなしに空いてる方を打つといった日々。話題の新規台だったせいか比較的よく回り、収支では良い思いをさせてもらっておりました。が、その日その時の巡りは、それはもう、何度となく熱い演出が続いたのです。いろんな保留がワッサワサ出るわ出るわで。息つく暇も無いほどに。

そりゃね、嬉しかったですよ。なーんにも起こらずにただ淡々と回る時も多い中でね、そっりゃもう、賑やかでね。激アツ演出をあんなに見たのは初めてですしね。ホントめまぐるしくね。麒麟リーチなんかもホント綺麗だしね。

でも…
でもね……

当たんなきゃしんどいだけなんじゃあああ！

なんで麒麟を外すねや。熱いんちゃうんかい。ちょっとここに正座せぇ。説明せぇ。ハァハァ……本当にしんどかったなあん時……いま思い出してもしんどなるくらいです。

出玉やらの小難しい規制じゃなくて「熱いのは”適度に”散りばめるように」て演出面へかけてよ～。もーぅ。

でもやっぱり喉元過ぎればなんとやら。また牙狼翔をしれっと打っている私がいました。
だって突然燃え上がるあの感じや、静かな当たりから駆けあがってくあの大爆裂のさまよ。新基準ですらこれならば、MAX時はいかほどであったろうか。きっとこれこそが牙狼の醍醐味なんだろうっていう経験をしちゃったもんだから、しばらくはハマって打っていました。

そういえば一度も打った事がないと書きましたが、撤去前に1000円だけ打ってみようかなと空いていた角の台に座った事がありました。すると座った途端に隣の台に、フェイス・オブ・ガロっていうんですかね？ガシャーンつって顔が画面いっぱいに現れて、打っていたお姉さんが「キャー！」と飛び上がった事がありました。気圧された私は打たず仕舞い。

いや、パチンコ打ってて悲鳴て。そうないもの。「んがっ！」て漫画みたいな声を私に実際に出させる機種って。ホントないもの。

まぁ「せ～のっ♪」と歌わせる機種もそうないわけですが。一番愛した化物語についてはまたいずれ書かせていただくとして今回は筆を置きます。