「アナログ機種に思うこと」
アナログ系機種はメンドくさい。確率が台によって違うし、ネカセや釘によって可変することもある。またそれが見えにくいんだ。
でも、だからこそ面白くもある。
デジパチと違うから期待値の算出が難しいということは、自分の判断を信じる強さ&不ヅキを嘆けない(不ヅキは実際あるが)厳しさを内包しているということだ。
まあね、人間ていうのは「よし、思った通りだったな!」の自己満足に至上の喜びを感じるものだから、パチンコの中でもヘヴィユーザーには特に向いているわけですよ。
もちろん、デジタルに慣らされたライトユーザーにも、当る瞬間が目に見える喜び(デジタル物は当り乱数を拾った瞬間を知るのは無理でしょ)や、純粋な玉の動きの楽しさを知ってほしいと思うんだな。
個人的には、「もう素人さんみたく海とかのデジパチでいいかな」と、思うところがある。
良い漁場でないと勝てない現状では、集まる層の濃さに辟易するしね。細かいことを観察したりやらなきゃ勝てないのも、少々面倒でもあるから。
それに、近年はホールの情報公開が進み、「中身で勝負」のアナログ系は履歴やら何やら(ネカセをいじる店ではその読み方もだ)を調べるのが、勝ちへの道にもなっている。
要は「台の性能を他人のカネで調べる」ってことだわな。
その辺も抵抗を感じる部分ではある。
でもまあ、自分だって「むかし取った杵柄」の気はある。全く選択肢から外してはいない。
2月は話題になった天竜7000を触ったことだし、それを日記にしてみたいと思う。
今回は負けた物だけど、勝った方はパチンコ3月7日発売の必勝ガイドの「つぶれてたまるか」372回で書いたので、そちらと併読していただけると幸いです。
「アテのない日にすえおきなら、
もう一度天龍に挑戦してみるか」
2月某日
うん、本日は暦上のアテなし。開拓をサボッているわけじゃないが、まだまだ行動力はパチプロレベルに達していない自分は、定期的にこういう時がある。
どうすっかなあ。今月はまだロクな稼ぎになっていないし、休んでいるわけにもいかん。
痛烈なしっぺ返しを食らうような気がして怖いけれど、数日前に打った天龍の店に行ってみるか。
開店から少し遅れて入場すると、デジパチはやはりキツい。天龍は…すえおきか。
回るデジパチなら小躍りするところなれど、今回は前に打った日が出来過ぎだったからな。「シメないのは理由あり」という可能性も高くて、逆に不安もある。シメられてたら打てないんで、それはそれで困るけどね。
とにかく、やる以上は腰を据える必要があるので、自分に「簡単には逃げるなよ」と活を入れからハンドルを握る。
飛び込みは再プレー2500個で145個。もう1万円入れた実質2万円で294個~次の1万円を加えて453個~もう1万円で591個。
はいはい、もういいよ。飛び込みは前に打った時のデータと釘からわかっているから、いい加減当たってほしいんですよぉ。
もちろん、打ちながら玉の動きを観察している。上段の可動片によるクルーンへの突入は大差なし。
最初のクルーンでの振り分けも2分の1をちょっと割り込む程度。回り方も周回が多くて奇麗に回った末に落ちるので、違和感は感じない。
苦しんでいるのは二つ目のクルーン。16個とか奥の穴にいかんのは閉口するぜ。
ただ、こちらは前回も一つ目と最後のクルーンに比べて当り穴へ行きにくかった。となると、ウラを食っている可能性もあるぞ。
だいたい、6千個以上の出玉がある時点で、3回権利モノだってこのくらい金が入ることは日常的にあるもんな。気持ちはしんどいがそれだけ。
自分が労せずして座れるような状況に、何の苦労も要らずに勝てる台が落ちているのは稀だ。ダメな台に必死で投資を重ねている可能性も高いけれど、神様がいたずらな「試し」を入れていることも有り得る。
わからん以上は突っ込んでいこうか。
「一瞬見えた挽回の目は
ひと時の夢だったのか…」
続行していると、再プレーと4万円を入れたところで、ようやくの大当り。
飛び込み数は711個の、クルーンに入れた玉は左から39個&右からの6個。最初のクルーンクリアが18個の次のクルーンクリアは1個&復活ルートからの1個で計2個なり。
4回ワンセットの当りを終えて、ホッと一息ついちゃったよ。
次の当りは速攻で、飛び込み数にして11個。クルーンへは2個落として、最初のクリアが2個の次が1個。その玉は外れたけれど、右から飛び込んだ1発が最下段の前穴に決まってくれた。
気づけば、これで差玉はデータ的にそんなに沈んでいない所まできたことになる。でしょ、でしょ。だから出玉の多い台は腰を据える必要があるんだってば。
換金が3円なので、まだ収支はだいぶ負けているものの、ちょっと挽回の目も見えてきたかな。
安心してお昼休憩を取り、食事に行く。目も疲れたしな。
しか~し、ここからはまた地獄!
52個クルーンに落として、最初のクルーンクリアは復活ルートからの1個を加えた24個で目論み通りながら、二つ目のクルーンで奥へ行ったのは5個だけ。
これじゃあ最下段で必ず手前に落ちろとも言えないよなあ。
結局、上記の中身で861個飛び込ませたところで持ち玉は消滅。
データ件数が少ないとはいえ、ここまで1日半ちょいで2万弱にしかなっていない。
明らかに玉が出る台という可能性もこれでずいぶん潰えたし、外は暗い中で現金投資する気は失せている。
ここでやめるということは、以降は同じ状況では手を出せないということになるが、キリもいいしここまでだ。
物書きとしては勝ちも負けも経験できてOKだけど、最初に書いた漁場の関係だろうな。
俺はもうちっとアナログ台の状況が盛んになって、楽に勝てる台が落ちている状況にならないと出番はなさそうだ。
「昔は俺も…」と思うと、ちょっと悔しいけどね!